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■-unfinished murder-Milanku JAPAN TOUR2013(2013年10月4日)@吉祥寺WARP

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 昨年、あまりにも美しい激情を鳴らす2ndアルバムをTokyo JupiterからリリースしたカナダのMilanku、そんな彼等が遂に初来日を果たす!!国内の新進気鋭轟音ポストロックバンドであるArchaique Smileと共に今回来日ツアーを敢行するのだが、その一発目は吉祥寺WARPにてArchaique Smileの初企画。国内の若手激情バンドがMilankuを迎え撃つ形になったのだが、このブログでもMilankuの2ndは昨年の年間ベストの一位に選ばせて頂いたし、今回の来日公演は本当に心から楽しみにしていた。そして最高の形でMilankuを迎え、カナダと日本の激情と轟音が渦巻く夜になった。



・alt of the society

 トップバッターは吉祥寺を拠点に活動するalt of the society。3ピースの激情系ハードコアバンドだが、このバンドは本当に荒々しくありながらも、郷愁と歌を感じさせる激情を鳴らすバンドである。楽曲構成とかは結構複雑だったりするけど、それ以上に直情的かつメロディアスなフレーズが光るバンド。シャウトと歌を見事に使い分けて、非常にメロディアスさを感じさせ、更に歪んだ暴力的サウンドを響かせてもくれる。スタイルとしてはかなり正統派なバンドだけど、荒削りでありながらも、その荒さと激しさの奥にある楽曲の完成度の高さと、余計なギミック抜きでストレートに勝負するスタイルは格好良いし、何よりもダイレクトに自らの音を伝える。鋭角のアンサンブルもそうだし、スリリングに走り抜ける音と旋律と歌は懐かしく感動的だったし、余計な事を抜きに魂を暑くするライブをのっけから展開し、WARPを早速熱くしてくれた!!

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・canaria

 続いてはこちらも3ピースの激情系ハードコアのcanaria。今回出演したバンドの中で一番荒々しくノイジーな音を放出していたバンドだったけど、こちらは荒々しい音の中に複雑なフレーズを盛り込むセンスを見せるバンドで、更に初期衝動に満ちた音を展開。複雑でありながら未整合というある種の矛盾を持ちながらも、とんでもないテンションで突き抜ける感覚。ベースの人なんかはアクションも含めて本当に凄まじい何かを感じたし、不協和音の中で渦巻くカタルシスに圧倒された。荒々しくもこれからどうなるか本当に楽しみなバンドだ。

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・nonrem

 半年振りに観る吉祥寺のnonrem。今回のライブはたった3曲だけだったけど、本当に緻密に工夫を凝らしたフレーズの数々もそうだし、空間的に響き渡り、美しい残響音の余韻を残す音、ストーリー性という点で彼等は本当に高水準な激情だと思うし、激しさを感じさせながらも、より美しさと言う点に特化してるし、悲壮感を感じさせる旋律ばかりでありながらも、その透明感溢れる音は確かな光も感じさせる。彼等も正統派激情でありながらも、より神々しいサウンドを鳴らし、ライブでは本当に一筋の光を音から感じさせる情景を描くセンス、観るのは二回目だったけど、このバンドもやはり若手激情の中でも本当に台風の目だと思った。ストーリーテラーとしての激情系ハードコアとして彼等に並ぶバンドは本当にそういないと改めて確信した。

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・Milanku

 そしてここでまさかのカナダからの刺客であるMilankuの登場である。彼等の昨年リリースした2ndは本当に愛聴していたし、今回の来日は本当に楽しみで楽しみで仕方なかったのだけれど、結論から言うと本当に感涙のライブを魅せてくれた。彼等は本当に正統派な激情・ポストロック・ポストメタルなバンドであるけど、音源の繊細で作り込まれた音をライブでは良い意味で破壊し、よりダイレクトで荒々しい音を展開していた。足元のエフェクターとか想像よりもかなしシンプルで個数も少なかったし、彼等の楽曲は本当に繊細で美しいアルペジオと歪んだコード弾きの轟音でその旋律を司り、更にはシンプルでありながらも、ダイナミックで重いリズム隊のグルーブが圧倒的だし、本当にハードコアな彼等のライブは美しい旋律と轟音とグルーブを聴き手にストレートに伝えてくる物だった。1曲目「L'inclination」から歪んだ轟音のツインギターが交錯し、それを壮大なグルーブで進行させ、そして本当に魂を振り絞る熱いシャウトが加速させる。更に3曲目にプレイした彼等の名曲郡の中でも屈指の名曲である「La Chute」は本当に涙が流れそうになる位に美しかった。その一音目が響いた瞬間に全てを持っていかれるアルペジオと歪んだコード弾きの轟音の織り成す闇と光が交錯し、そして新たなる世界を創造するアンサンブル。ライブ自体は30分程だったけど、それでもカナダが誇る轟音神の感涙のライブは本当に魂と感情を全て洗い流す物があったし、本当に感動的なまでに感動的なライブだった。

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・regret grief

 トリ前はベースレスツインギター激情のregret grief。isolateのメンバーが参加しているバンドらしく、その存在を今回初めて知ったのだけど、これがはっきり言って、どんな音を鳴らしているかすら分からなくなる感動を覚えるバンドだった。自分でも何を言ってるか分からないし、その音は紛れも無く激情系ハードコアのそれなんだけど、ただ本当に他のバンドとは一線を画す何かが確かに存在していた。時に叫び時に歌い、フレーズの数々は紛れも無く激情系ハードコアの真っ当な音なんだけど、ディスコードの中に感動的旋律を忍ばせ、壮絶なるストーリーを描く。神々しいというより本当に泥臭く、血塗れなんだけど、その満身創痍さの先の何かに彼等のエモーショナルさは間違いなく存在した。Milankuからの流れもあって本当に心が刺された。

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・Archaique Smile

 そしてトリは企画のArchaique Smile。今回唯一のインストバンドであり、唯一ハードコア要素の無いバンドだったりするけど、今回初めてライブを観て思ったのは、何処までも普遍的な轟音系ポストロックでありながら、そのストーリー性とスケールは本当に圧倒的だって事。monoとかExplosions in the Skyの影響を大きく受けながらも、単なる模倣では終わらない。繊細な2本のギターが美しい旋律を奏で、楽曲の中に壮大なストーリーを持ち、それを音のみで語るバンドであり、そのサウンドは非現実で幽玄で幻想的、更にロックバンドとしてのダイナミックさをアンサンブルから感じたのは大きい。長尺の中で、繊細なフレーズが熱量を加速させて歪み、楽曲のラストにはすべてを埋め尽くす轟音の渦が生まれる。その楽曲展開の仕方だったり、方法論は本当にベタでもあったりするけど、逆に言うと、そんなベタで正統派の方法論を堂々と取り、徹底してエヴァーグリーンなサウンドを鳴らし、美しい音の波へと誘う。30分程で演奏したのはたった2曲ではあったが、それでも広大過ぎる轟音は本当に惚れ惚れとしたし、これから本当に大きなバンドになると確信した。激情と轟音の宴は彼等の宝石の様な旋律と轟音で至高のエンディングを迎えたのだった。

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 MilankuとArchaique Smileのツアー初日となる今回のArchaique Smile企画だが、何度も感動的な場面があったし、本当に無垢な言葉で言うなら熱くさせられた夜だった。出演した国内バンドはみんなMCで今回カナダから日本へとやって来たMilankuにリスペクトと感謝の言葉を述べ、Milanku側もそんな国内バンドや、この日集まった人々に感謝を述べていた。激情と轟音が吉祥寺を埋め尽くした熱い夜によって今回のMilankuのツアーは始まり、本当に最高のスタートに相応しい夜になった。
 10/14のナインスパイスでのファイナルまでMilankuとArchaique Smileはツアーをし、都内近郊でも10/9の鶯谷What’s Up、10/10の横浜GALAXY、10/13の横須賀PUMPKIN、そしてファイナルの10/14の新宿NINE SPICESとまだ4公演も残っている。是非ともお時間がある人は1日だけでも良いから是非ともMilankuを目撃して欲しいし、本当に感動的なライブを彼等は日本で繰り広げてくれるだろう。そしてMilankuがまた日本でライブをしたいと思ってくれる様な夜を生み出して欲しい。僕は今回のツアーに関わっているTokyo JupiterやArchaique Smileの関係者では無いけど、本当に彼等のサポートを現場へと足を運んで行って欲しいと心から思うし、本当にシンプルにMilankuは最高のバンドだと思っているから。
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