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■Oppression Freedom vol.10(2013年11月2日)@新大久保Earthdom

 まさかまさかのUSスラッジの伝説であるNoothgrushの来日である。90年代に活動した伝説的スラッジバンドであるNoothgrush、近年再結成し活動を再開したが、ここに来てまさかの来日&日本が世界に誇るデスドゥームバンドであるCoffinsのスプリットのリリース、そしてCoffinsと共に国内での来日公演という奇跡みたいな事件が起きてしまったのだ。そして東京公演二発目の今回はNEPENTHESとETERNAL ELYSIUMとGARADAMAを迎えての完全なるドゥーム・スラッジの宴であり、Noothgrush来日を抜きにしてもあり得ないだろう豪華過ぎるライブとなった。いざアースダムに足を運んだら、こんなに人がいるアースダムは初めてなんじゃねえかってレベルの人の多さだったし、本当に多くのフリークスが今回の宴を心待ちにしていたのだろう。そして10分程押して地獄の宴が始まったのだ。



・NEPENTHES

 先ずはチャーチの根岸氏がボーカルを務めるNEPENTHESから。もう一発目の音からとんでもない爆音で、嫌でも今回の血塗られたドゥームの宴の開幕を宣言されてしまった訳なんだけど、正統派ドゥームの暴力的サウンド、2本のギターが這い回るリフとワウを駆使したフレーズで生み出すサイケデリックさ、そしてリズム隊の極太のグルーブに根岸氏の野獣の如きボーカル。根岸氏がかつて在籍しておいたチャーチと大きく変わらないサウンドでありながらも、チャーチにも負けない猛禽具合、40分でたった3曲という長尺曲ばかりのセットもそうだし、基本的に推進力を放棄した遅く重いサウンドを展開しながらも、時にBPMを速くして暴走するパートの痺れる格好良さ。特にラストにやってた超長尺の楽曲は、このバンドの持つサイケデリックさと猛禽の暴力性が確かな形として表れていたし、本当に終わり無いドゥームの煉獄を生み出し、のっけから完全に殺された。前回のCoffins企画の時にも彼等のライブは観てたけど、その時とはまた違う凄みを今回のライブでは見せていたし、1バンド目からとんでもないライブが展開されてたよ!!



・ETERNAL ELYSIUM

 続いては名古屋が誇るドゥーム・ストーナー御大ことEE。先日のチャーチとの2マンライブ以来だったけど、今回も安定の渋みと格好良さ。今回の面子の中では一番正統派なバンドだったけど、正統派ドゥームの継承者だからこそ生み出せるサイケデリックなギターフレーズの数々が脳を痺れさせ、ヘビィロックの揺らぎが新たな感覚を覚醒させる。シンプルな3ピース編成によって生み出される充満するサイケデリックさ、そして確かなグルーブは本当に別格だと思う。最早キラーチューンな「highflyer」の躍動感はそのサイケデリックさの中でもかなり際立って格好良かったし、「俺は希望の歌だと思ってる。」という岡崎氏のMCから始まったFlower Travellin' Bandのカバーである「Map」の哀愁の世界もそうだし、本当にロックバンドが持つ渋さというか貫禄と言うか格好良さをEEは見事に持っているし、ドゥームからロックへと橋繋ぎする存在だと思う。チャーチが猛禽の極悪さでロックであるなら、EEは王者の貫禄と渋さが生み出すロックなのだ。殺気立ったバンドが集結した今回のイベントの中でも、また違う存在感を放っていたし、名古屋が誇るドゥームの至宝はやはり文句なしのライブだったし、ラストの「Circulation」の揺らぎは本当に別次元へと観る物を誘い、溶かし尽くしてた!!



・Coffins

 そして今回の面子の中でまさかの一番速いバンドとなってしまったCoffinsである。7月のレコ発以来にライブを観たが、相変わらずの凶悪に暴走するデスドゥームサウンドの猛威は正に世界レベルのバンドと呼ぶに相応しい物だ。時にロック色を打ち出しながらも、とんでもない重量の音の塊がノーブレーキで突進してくる感覚を常に放出し、ゴリゴリに攻めるビートと、とんでもない重さで急降下するギターリフは本当に殺人的格好良さ。先ほどまでのバンドに比べるとやっぱり速いし、フロアのモッシュの凄さはもう待ってましたって感じだ!!その音自体は本当にドゥームでありデスメタルなのに、それをCoffinsだけの暴走サウンドとして繰り出す。重低音の重みと殺意が化け物として生まれ、全てを飲み込んでいく。速さも遅さも支配して、本当にドゥーム云々を抜きにしたエクストリームミュージックとして今のCoffinsは本当に凄いライブをしていると思う。残念ながら11月で現ボーカルであるRYO氏はバンドを離れてしまうのだけど、それでもCoffinsの勢いは益々止まらないだろうし、世界レベルのバンドとしてその重圧殺サウンドと共に羽ばたいてくれる筈だ!!



・GARADAMA

 ここからが本当の地獄だ!!とばかりにGARADAMAである。今回のイベントは全バンド極悪極まりないバンドばかりであったけど、GARADAMAはもう別格過ぎる程だった。ドゥームは勿論、ジャンクやインダストリアルまで盛り込みながら、本当に極限まで音数を減らして、そのヘビィ過ぎる音の残響音と重低音で生み出す空間は本当に冷徹過ぎたし、感情移入する余地すら全く残してくれなかった。時にドラムの音にコラージュがかかり、時に呪術的旋律と共に放たれる奇妙すぎるボーカル、本当にハコすらも揺らす重低音の波、爆音のバンドばかりの中で一番爆音だったし、後ろでゆっくり観ていてもその殺される感覚を嫌でも味わってしまう事になったから、前の方で見た人は本当に奈落の中にいたんじゃねえか?不穏な静寂の残響と、襲ってくる重低音が生み出すのは本当に冥界のうねりだったし、サイケデリックだとかそんな物ではない、時にその音が動き出す瞬間は正に悪夢。本当に終わりの見えない時間軸の中で徐々に意識を削ぎ落とされて、肉体が朽ち果てる拷問を受ける様なライブだった。40分と言う時間が本当に極限過ぎたし、何一つ情けも何も無いライブであったが、こんな感覚を生み出すバンドなんて他にいねえだろうし、ドゥームだとかインダストリアルだとかを越えた得体の知れない何かが目の前に音として存在していた。本当に恐怖を生み出す音の猛威、トラウマに残るアクトだったよ。本当に。



・Noothgrush

 そして本日の主役であるNoothgrushである。4バンドによる圧巻のドゥームに完全に殺されてたが、こいつらはそれすらも上回るライブを繰り出して来やがった。 DYSTOPIAのDinoを専属ボーカルに迎えてのライブであったが、本当に一時間ひたすら遅く重いスラッジの煉獄を放出。速いパートすら盛り込まないで徹底してスラッジサウンドを展開する潔さもあったけど、彼等の根底にあるのは間違いなくハードコアだあと認識させられた。サイケデリックだとかサバス要素だとかを完全に排除し、ただ強く重く遅いスラッジ、たったそれだけであるのに、シンプル極まりない方法論であるのに、その禍々しさは生まれるし、同時に遅さの中から肉体へと訴える躍動感も生み出していく。それはスラッジの伝説でありながら、根底にあるハードコアバンドとしての力だったし、だからこそ普通にモッシュも起きてたりもした。気さくさを感じさせるdinoのMCとは裏腹に、本当に徹底的にスラッジ!スラッジ!!またスラッジ!!!な曲を展開していく。曲自体はどの曲も大きな差は無かったりもするのに、馬鹿みたいに強すぎるヴァイオレンスさ。音源で聴くのとは本当に全然違う印象を受けたし、本当に良い意味で裏切ってくれるライブをした。正直前の4バンドのライブを観てて、少しへとへとにはなっていたけど、そんなコンディションにも関わらず彼等の音は確かな快楽を生み出していた。カルトスラッジだとか色々言われてはいたけど、ビートの重心とグルーブ、極悪なリフ、Dinoの最高に格好良いボーカル、それだけでスラッジの頂点に君臨するサウンドを繰り出したNoothgrushは本当に別格のライブを魅せてくれた。またライブを観たいし、本当にここまで肉体に訴えて快楽を生み出すスラッジコアは他にいないと思う!!



 5時間近くに及ぶ長丁場だったし、5バンド共に音が凄まじくて、ライブ終了後は一気に疲労感に襲われたりもしたけど、本当にスペシャル過ぎる夜だあったと思う。Nootgrush来日抜きにしても、国内ドゥームの猛者中の猛者が、それぞれの方法論で誰にも真似できないドゥームサウンドを繰り出していたし、それすらも越えるNoothgrushの圧巻のスラッジサウンドと、こんな体験はもう二度と出来ないだろうし、この日アースダムにいた人々は本当にスペシャルな体験をした筈だ。ドゥームメタルと言う決してメジャーとは言えない音楽ではあるけど、そんなイベントに本当に多くのフリークスが集まった意味は大きいし、だからこそNoothgrushは最高のライブをしてくれたんじゃねえかって思う。Noothgrush来日なんて嘘みたいな本当の事件が間違いなく起きたし、そしてそのライブは本当に最高の一言だった。また来日してくれるかどうかは分からないし、そんな物は先の話ではあるけど、僕はまたNoothgrushのスラッジサウンドをライブで体感したい。そう心から思うのだ。
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