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■BEDSIDE DONORS TOUR FINAL(2014年1月18日)@恵比寿LIQUIDROOM

 柏が生んだ生きるハードコアレジェンドことkamomekamome。昨年リリースした「BEDSIDE DONORS」はカモメが現在ハードコアバンドとして本当に最強である事を証明する最高の1枚になったが、そんなカモメが全国をリリースツアーで回り、そしてツアーファイナルは大舞台リキッドルーム!対バンにtomy wealth、HAWAIIAN6、Envyという最高すぎるバンドを呼び、自身のツアーファイナルを迎えた。スタート30分前にリキッドに到着するとお客もまばらで不安になったが、一発目のtomy wealthが始まる直前にはリキッドは溢れる人。前売りも当日券もソールドというリキッドという大きいハコで見事な快挙を成し遂げ、本当に大きなバンドになったカモメのツアーファイナルは始まった。



・tomy wealth

 トップバッターはドラマー兼トラックメイカーtomy wealth。こちらも昨年新作をリリースし、そちらも素晴らしい内容であったけど、僕はtomy wealthの真の魅力はライブにこそあると思う。音源だと神秘的な美しさを持つリリカルなトラックに耳が奪われてしまったりするけど、ライブではtomy wealth氏のドラマーとしての力量が本当に凄まじい事を痛感させられる。勿論トラックメイカーとしてのセンスは凄まじいんだけど、そこにtomy wealthのドラムとカナダ人ベーシストのベースによるグルーブがダイレクトに入る事によって最高のダンスミュージックとなるのだ。特にtomy氏のドラムは本当に複雑でありながらもとんでもない手数を叩くし、それが正確無比でありながら本当に気持ちの良いグルーブに満ちているのだ。元々ハードコア上がりと言うのもあるだろうか、本当に一発一発の音が強いし気持ちが良い。それを圧倒的情報量で放ち、同時にリリカルで美しいトラックと見事な調和を果たし、インストでありながら、ドラムがまるでボーカルと同じ役割を果たし、本当に豊かなる音の色彩と洪水を生み出す。トラック自体はヒップホップに基づいてるのに、その枠組で語れないし、とにかく美しいのだ。そして昨年リリースした新作ではカモメの向氏をゲストボーカルを迎えた名曲「Automatism」が収録されているし、今回向氏とのコラボを期待した人も多かったと思うけど、終盤でtomy氏のドラムの乱打からみんなの期待通り向氏がステージへ。そして名曲「Automatism」。ただでさえ圧倒的情報量を誇るtomy wealthの音に向氏の詩的でヒップホップ的で、でもやはり枠組に収まってくれないボーカルが乗った瞬間は本当に大きな感動の渦が生み出された。そんなスペシャルなコラボもありながら30分で本当に濃密極まりないステージを見せてくれた。



・Envy

 次のHAWAIIAN6は残念ながらエントランスで一緒に足を運んでた友人と談笑していた内に始まっていて、気付いたらライブを見逃してしまってたので、それに続くEnvyから再びフロアへ。Envyのライブ自体は実に1年振り位に観るのだけど、本当に国内激情系ハードコアの誇りと貫禄に満ちた圧倒的ステージだったと思う。「Worn Heels and the Hands We Hold」の深遠でクリアで美しいトレモロのギターフレーズが響き渡る瞬間に、もうEnvyにしか生み出せない世界が確かに始まっていたし、その音色が増幅し、TESTU氏の叫びと共に暴発する激情のスケールは本当に段違い。メンバー5人の姿も非常に神々しさを感じたし、数多くの激情のバンドが日本に多く存在するが、やはりEnvyは別格中の別格の存在であるという事を改めて認識させられる。続く必殺の「Left Hand」では一転してソリッドで熾烈なるハードコアが炸裂。そのバンドとしての力量もそうだけど、よりスケールを拡大させたアレンジが本当に素晴らしく、一気に胸の奥の奥まで抉り取りに来ていた。「Pendulum」のポエトリーと哀愁溢れるギターフレーズから一気にブチ切れた演奏へと変貌し、ソリッドなハードコアパンクとしての強さをここぞとばかりに見せ付ける。今回のEnvyは本当に演奏面のテンションとブチ切れ具合が凄まじかったし、実に20年近くに渡って活動を続ける戦うベテランとしての凄みがあった。こちらもライブでは御馴染みの「Scene」の激情系ハードコアから轟音系ポストロックなアプローチをかまし、壮大で優しい一つの物語にはただその世界の住人になるしか無かったし、更に新曲は、これまでのEnvyを総括しながらも、これからのEnvyを見事に見せ付けるハードコアとしての強さや熾烈さと、ここ最近のEnvyのスケールが見事に一つの形になった名曲であり、攻撃性と悲哀が交錯する新たな物語。そして終盤の「A Warm Room」の温もりに満ちた音から最後の最後に「Farewell To Words」にて熾烈なる痛みをとんでもない熱量で放っていた。最後の爆音で圧巻の40分を見事に締め括っていた。フロアもモッシュの嵐でとんでもない熱量と盛り上がりを見せていたが、やはりEnvyというバンドは本当に代えの無い存在であると感じた。今でも最前線で戦う国内激情のゴッドはそのライブで自らの存在を証明していた。



・kamomekamome

 そして本日の主役のカモメのアクト。昨年は5回ライブを観たし、本当に大きなバンドになった事を実感させられたが、今回のツアーファイナルはこれまで何度も何度も観たカモメのライブの中で本当に最高のライブになったと先に断言させて頂く。プレイボールはカモメの新たなる最強の1曲目「ナイーブ レターズ」から。向氏と中瀬氏の絶唱の激突から始まり、完全にツインボーカル編成も板について、ハードコアバンドとして多くの人々を取り込むだけの器の大きさと、何物にも負けない屈強なる強さを手に入れた現在のカモメを象徴する名曲だし、白金氏と織田氏の2本のギターがメロディアスでありながらとにかく攻めに攻めまくり、嶌田氏のドラムは散弾銃のビートを叩き出し、中瀬氏は高速フィンガーピッキングでタイトにグルーブを生み出しながらハイトーンのシャウトをこれでもかと繰り出し、そして向氏の男の中の男な叫びが乗る。もう全てが完璧だったし、本当に危険なハードコアパーティに相応しい最高の幕開けだ。フロアもいきなり危険すぎるモッシュの嵐、ダイバー続出!!その光景を見た瞬間に僕はkamomekamomeというバンドにはもう元ヌンチャクだとか元Switch styleという前置きは本当に必要無くなったんだと思ったよ。続く「例え言葉は冷静に」では更に熾烈になり、とんでもない情報量を誇る音と叫びの洪水が生み出す混沌に圧倒されながら、フロアの「悴んだ声が!!」というシンガロングに対して本当に嬉しそうな笑顔を見せた向氏が印象に残ったし、カオティックさとエモーショナルさの正面衝突は本当に心と肉体を熱くする。「頭の中お大事に」ではよりソリッドなる混沌で3曲目で既に止めとばかりに殺しに来ていたし、もうこの新作の頭3曲だけで今日のカモメは誰も文句なんか言えないレベルで完全勝利だった。
 MCで感謝の言葉を述べながら「俺は我孫子と言う超田舎から来てるけど、東京モンはこんな田舎物に負けんのか?」と何故か訛りを交えたMCをして、既に火が着きまくってるフロアを更に煽る。そしてまだまだこんな物じゃねえぞとばかりに「メデューサ」というカモメの危険度MAXなド変態ポリリズム炸裂ハードコアで燃料投下!!嶌田氏のポリリズム炸裂しまくりのドラムもブチ切れてたし、のっけからとんでもないテンションを誇っていたバンドの演奏も更にリミッター解除でギアがフルスロットル!!「影 満ちる先」では一転して哀愁のメロを炸裂させつつも、やはり根底にあるハードコアバンドとしての熱量はとんでもないし、こんなにメロディが立っているのに、こんなにソリッドでストレートなのに、でもやっぱりカオティックだし、本当に一筋縄じゃいかないカモメの魅力を存分に体感。
 続くMCでは「立って様が、座って様が、腕を組んでいようがありがたい。それが貴方のダンスなんだから。」と向氏はMCをしつつ、「でもそんな事させねえ曲やる。」という合図と共に「この時期のヴァンパイア」という既に必殺の曲を繰り出しまくってるにも関わらず、それらすら越える最強のドラマティックなカモメの最強の楽曲郡の中でも特に最強の1曲をボム!!とにかくポリリズム炸裂しまくりのギターリフなのに、本当に泣きに泣きまくったメロディを感じさせ、杯ボルテージなんて言葉ですら片付かない、人間の限界を超える激情がバンドが生み出し、中盤のツインボーカル絶唱パートでは本当に感動的過ぎる瞬間が存在していた。「事切れ手鞠唄」ではこれまでの流れと一転して、初期カモメのドス黒い血と死の匂いを強く感じさせる痛みと悲しみのハードコアを展開、向氏が放つ痛みと苦しみに満ちた言葉が心を抉り取り、まるで向氏が自らの心臓を抉り取り、それをフロアに見せている感覚さえ僕は覚えてしまった。でもその後の「ハンズフリーからのお知らせ」に僕はどこか絶望の先の救いすら感じてしまったりもするのだ。
 三度目のMCは今回出演したバンドと足を運んだお客に向氏は感謝の言葉を告げる。そして最終チャプターは再び新作の曲となり、新作で最もストレートなエモを放つ「瞬く街」。これまでの熾烈さとは一転して心を鷲掴みにする優しさと郷愁に満ちたこの曲でまた涙腺が崩壊しそうになったけど、その次はカモメのライブの終盤と言えば「化け直し」だ。嶌田氏の危険すぎる四つ打ちのビート、そして向氏の「土足で構わない、どんどん上がって来てくれ。」という煽りでフロアは再びエンジン着火。そしてあれだけ変態性の高い曲でありながら、止まらないモッシュとダイバー、これはやはりカモメが本当にハードコアバンドとしてとうとう最強になってしまった、だからこそだ。そして本編のラスト2曲は、「エクスキューズミー」で燃え上がるフロアを更に絶頂へと導き、そしてカモメの最新のアンセム「手を振る人」。「手を振る人」は僕の中で幾多の苦しみと戦いながらも、それを乗り越えたからこそ生み出せたアンセムであり、確かな希望だ。シンガロングパートでは何度も魂から叫んでしまたつぃ、本当に新たな始まりを告げるに相応しい名曲だ。
 本編が終わっても、勿論フロアはまだまだギチギチだし、もっとやれとアンコールの手拍子。そして早々にメンバーが登場してこちらも新たな始まりを告げるアンセム「Happy Rebirthday To You」2010年にリリースされた3rdは間違いなくカモメの転機だったし(これは向氏がMCでも言ってたけど)、初期は絶望と痛みばかりを歌って鳴らしていたカモメが、それを乗り越えたからこそ生み出せた名曲だと僕は勝手に思っているし、そして数多くのライブでフロアを何度も何度も狂騒に巻き込んで来たからこその「Happy Rebirthday To You」だ。そりゃ説得力がとんでもねえし、何度も何度も泣きそうになる瞬間があった今回のカモメのライブで本当に涙腺がここで決壊してしまったよ。しかしこれでは終わりじゃなかった、二度目のアンコールではまさかまさかの2ndの最後を締め括る、僕がkamomekamomeの名曲郡の中で一番大好きな「プロメサイア」!!決壊した涙腺はもう完全に崩壊し切ってしまったし、この曲を生み出せたからこそ、今のカモメがあるし、だからこそカモメはこんなにも大きなバンドになったんだ。僕が2ndでカモメを知って、6年近くに渡ってこのバンドを追いかけて来たけど、この「プロメサイア」を観て、僕は本当にkamomekamomeというバンドを追いかけ続けて良かったと心から思った。最後の「Come On Let's Go!!」の絶唱は、本当に明日へと繋がる号令であるし、だからこそ生きていける。凄い臭い事を言ってるも分かっているけど、僕は心の底から本当にそう思うんだ。こうしてカモメのツアーファイナルはアンコール含めて全14曲、本当に完全燃焼のライブだった。ここまで長々書いておいてアレだけど、本当に最高のライブだった!!その一言が全てだよ。



セットリスト

1.ナイーブ レターズ
2.例え言葉は冷静に
3.頭の中お大事に
4.メデューサ
5.影 満ちる先
6.この時期のヴァンパイア
7.事切れ手鞠唄
8.ハンズフリーからのお知らせ
9.瞬く街
10.化け直し
11.エクスキューズミー
12.手を振る人

en1.Happy Rebirthday To You

en2.プロメサイア



 本当に言いたい事は上手く言葉になんかなってくれねえけど、でも僕は2008年頃にたまたま違うバンド目当てで行ったライブでたまたまカモメを観て、それで完全にブチ殺されて好きになって、何度もライブに足を運んだりもしたけど、本当に僕は心からkamomekamomeが大好きで良かったと胸を張って言いたいし、何度も言うけど本当に大きなバンドになったと思う。僕自身はヌンチャク世代じゃねえし、ヌンチャクもカモメを知ってから聴き始めた人間でもあるけど、もう本当にヌンチャクだとかSwitch Styleだとかいう前置きはいらねえんだ。kamomekamomeという現在進行形のバンドとして、ここまで大きくなったしKKKCとして10年以上に渡って歩んで来たからこそ、ここまで大きなステージに立ち、本当に多くの人を熱狂させるバンドになったんだ。今回1stの曲は1曲もやってないし、もしかしたら向氏は1stの頃の感覚がもう無いのかもそれない。そんなのは僕の勝手な憶測だから放っておいてくれなんだけど、でも向氏がkamomekamomeというバンドは有名無名関係なく、ただ格好良いバンド達と共に大きくなるバンドとして、そして音楽好きな奴等と一緒に大きくなるバンドとしての道を選んだ事は絶対に間違いじゃないし、今回のツアーファイナルはまた新たな希望であり、確かな始まりの合図だったと僕は思う。kamaomekamomeというバンドはこれからもっと大きくなるだろうし、もっと大きくなって欲しい。僕はこのバンドが大好きで良かったと心から思うし、だからこそこれからもkamomekamomeの事は追いかけ続けて行くのです。



 この日のリキッドは本当に沢山の笑顔で溢れていた。ありがとうkamomekamome。
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