■After Foreverレコ発2マン(2014年2月2日)@鶯谷What's Up
・OxGxD
ライブはスタート時間きっかりにスタート。先ず先行はOxGxDだ。彼等のライブを観るのは今回で三回目だったけど、今回はまさかの全44曲50分近くにも及ぶ全曲披露ライブだった!!OxGxDは言ってしまえば馬鹿過ぎる位にグラインドコアの美学を追求してるバンドだと僕は思っていて、その音は徹底的にグラインドコアのド真ん中。時にテンポを落とすパートこそあったりするけど、基本は常にブラストの暴走。ギターソロなんて無いし、ひたすらに速さとダーティさを追求しまくったギターリフで勝負。そして低域グロウルとがなり声を使い分けるボーカル。ストイック過ぎる位にグラインドコアを追求しているからこそ生み出せるダーティでブルータルな速さと混沌の地獄こそがOxGxDの魅力だ。でも今回のライブが何が凄かったかって言うと、そんなOxGxDのグラインドコアが50分近くにも渡って展開されてしまった事だと思う。カバー曲や新曲も含む全曲披露ライブであったけど、一瞬もダレる暇なんて無いし、これだけ熾烈な音をほぼノンストップで繰り出し続けていた事が本当に凄いし、ライブ中のメンバー3人は本当に鬼の様であった。まさにオーガズムを連続で繰り出し、地獄に地獄を塗り重ねる様な圧巻のグラインドコア絵巻は本当に凄かった!!

・After Forever
後攻はAfter Forever。遂にライブを観る事が叶ったのだけど、今回はスプリットの曲は勿論だけど、かつてリリースした3cm tourとのスプリットの曲も含む全8曲のライブだった。今回初めてライブを観て強く感じたのは、After Foreverというバンドはカオティックだとか云々以前に凄くパンクなバンドであると言う事だ。ツインギターがザクザク切り刻んでいくリフはカオティックさもヘビィさも確かにあるけど、単純にパンクロックとして凄い格好良いのだ。時にはクリーンなアルペジオを入れて落として来たりもしながら、ライブだととにかく初期衝動に満ち溢れた音を最高の疾走感で放ってくる気持ちの良さ。ツインボーカルの絶唱も熱くて最高だし、After Foreverは最高すぎる位にパンクロックなバンドだと今回のライブで気付かされた。ライブの序盤にプレイし、アンコールで再びプレイした「belief」のギターリフが渦巻く暴動と疾走の吹き荒れる様も、「dying degree」のエモーショナルな旋律が泣きながらも、その泣きがオーバードライブしていく様も素晴らしかったけど、個人的には本編のラストにプレイした「exist」が今日のハイライトだったと思う。混沌が渦巻く冒頭から、切れ味鋭いリフが突き刺していくけど、それでもAfter Foreverというバンドの根底にあるのは混沌やハードコアを越えた先の男らしさと懐の大きさだと気付かされた。いや最高に格好良かった!!

2マンという事もあって、20時ちょい過ぎ位にライブは終了。だけどOxGxDもAfter Foreverも鳴らす音や目指している先こそ違うけど、どちらも最高に格好良いと両手挙げて叫びたくなるライブをしていたし、これ以上に無い位にナイスなレコ発ライブだったと思う。今回出演した2バンドもそうだけど、改めてKhmerとAfter Foreverのスプリットをリリースし、After Foreverを伝説で終わらせずに現役の最高に格好良いバンドとしてその音を世に送り出した3LAの水谷さんには大きな感謝を。