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■cosmicnote10(2014年3月16日)@代官山UNIT

 ENDZWECKのドラマーである宇宙氏が主催するレーベルcosmicnote、そんなcosmicnoteの10周年パーティ(厳密には今年10周年では無くて、既に10周年は迎えていたらしいが)、お洒落タウン代官山を揺るがす本当にデカいパーティとなった。代官山UNITとUNIT内のカフェであるUNICEを使用し合計3ステージ、合計23バンドにも及んで一日中爆音が流れる最高に熱いパーティとなった。出演バンドもcosmicnoteからリリースしているバンドは勿論、してないバンドまで本当に幅広く、正に十周年を記念するに相応しいパーティだったと思う。イベントもフェス方式だったから全バンドを観るのは勿論不可能だったけど、僕自身が観たライブも結構なバンド数だったし、少し駆け足になるけど、今回の祝祭の一部始終をここに記します。



・ENDZWECK

 トップバッターはUNICEにてcosmicnote主催の宇宙氏がドラムを叩くENDZWECKから。ライブ時間はたった20分程だったかもしれない。しかし相変わらず速くて強いけど、メロディアスで魂を揺さぶるハードコアは健在だったし、キャッチーさもありながらハードコアバンドとしての熱さに溢れ、モッシュ・クラウドサーフ・シンガロングと客とステージを作り上げていく様子は最初からcosmicnoteの真髄を見せられた気分になったし、そのボルテージは正に最初からクライマックス!!ストレート極まりないサウンドだからこそ、真摯だし、何度も何度も拳を突き上げたくなるハードコア。イベントのトップバッターでありながら貫禄に満ちていたし、何よりもその熱いステージで観客の熱量は既に最高潮!!今回の長丁場のイベントのスタートを最高の形で切り、そして続く多くのバンド達のライブにその熱さを伝染させていったし、やおぱりENDZWECKって代えのいないバンドなんだなってアホみたいに単純で当たり前な事を思った。



・GRIND SHAFT

 ライブを観るのは実に4年振りとかだったんじゃないかな。しかし4年振りに観ても抜群に格好良いハードコアを展開していたと思う。今回のイベントはどっちかというとニュースクール寄りのハードコアのバンドが多かった印象を受けるけど、その中であくまでもオールドスクールなハードコアの格好良さで勝負し、それと同時に枠に嵌らない音を展開するGRIND SHAFTのライブはやっぱり格好良いし、ドスの効いた音で攻めに攻めまくりながらも、メンバー自身がライブを心から楽しんでいるのが伝わって来たのも凄い良かった。ハードコアパンクとは自由であり続ける事をGRIND SHAFTはライブで見事に証明しているし、こんなに自由に解き放たれたハードコアを食らったら観ているこっちも凄く楽しいに決まっている!!4年振りに観たライブも相変わらず抜群の格好良さだったし、何よりも心から楽しいライブだった。


・akutagawa

 こちらもライブを観るのは2年半振りと本当に久々になってしまったakutagawaのライブ。しかしこのバンドも暫く観ない内に本当に堂々としたライブをするバンドになったなあ。ポストロック等を通過し、非常にエヴァーグリーンで叙情性強いサウンドが彼等の魅力だけど、それを丁寧かつドラマティックに描いていくライブは以前観た時以上にスケールが拡大していたし、本当に懐の大きなバンドに進化したと思う。楽曲こそは長尺ながらも徐々に熱量を高めて、歌から叫びへ、静から動へ。見事に展開される確かなドラマ。確かに心に響き渡って来たし、その激しくも美しい激情は神々しさすらあったよ。


・killie

 UNICEに移動して今回特に目当ての一つだったkillieのライブへ。音出しでまさかの「体脂肪と戦う」をプレイするというサービスに一気にボルテージは高まりライブ本編へ。この日のkillieはいつも以上に更にアグレッシブさが際立っており、ライブ本編はいきなり「落書きされた放置死体」!!!!!その時点で瞬間の暴発としてのハードコアとしてのkillieが大爆発!!更に先月のアンチノックのライブでもプレイしていた「掲示板を埋め尽くせ」は複雑に展開しながらも、静謐さを放棄し、アグレッシブに必殺のキメとソリッドな音の連続でカタルシスにカタルシスを重ねていく名曲だし、そこからまさかの「契約解除」!!複雑かつ変則的に展開しながらもハードコアな殺傷力で殺すkillieというバンドの強さが今回のライブでは特に強く感じたし、最後にプレイした「歌詞は客の耳に届かない」はよりスリリングな緊張感を生み出し、怒りというフィルターを通過しているからこそのシリアスさが音にもダイレクトに表れていたし、その不穏さを更に膨張させながら、蛍光灯の照らすステージの上で繰り出される断罪の数々。本当にkillieというバンドのステージングは研ぎ澄まされているし、完成されている。そんな事を改めて実感させられたよ。



・STORM OF VOID

 メインステージに戻ってenvy、TURTLE ISLAND、ex.FC FIVEのメンバーによる3ピースSTORM OF VOIDのアクトへ。これが本当に凄かった。音楽的にはインストのポストメタル・スラッジサウンドなんだけど、とにかく圧巻の激重野「グルーブ!!基本は8弦ギターのスラッジなリフで進行し、圧殺のサウンドで完全に殺しに来ているんだけど、そのリフとダウンテンポのグルーブの反復が最大限の快楽を生み出す。白熱電球のライトのみがステージの3人を照らしているのも、バンドのストイックな空気を更に増幅させるし、3ピースのシンプルで研ぎ澄まされたアンサンブルでありながら、時に複雑な展開を見せるし、その美意識はかなりの物。更には時にはBPMを上げ、ギターがサイケデリックなフレーズをかまし、独特のトランスする感覚を生み出し、大地の躍動からサイケデリックな磁場を生み出す瞬間はカタルシスに溢れ、脳髄を粉砕しながら、その極限の重低音で新たな世界を切り開く。全4曲、MC全く無しのストイック極まりないステージだったが、その激重のグルーブとアンサンブルによるスラッジな世界はこの日のベストアクトと呼ぶに相応しい物だったし、海外のその手の音楽性の猛者にも全く負けてなかった。凄いライブだったよ。



・weave

 直ぐにUNICEに移動して今度は横須賀のweaveのライブ。昨年リリースした1stアルバムは昨年を代表する名盤だったけど、このバンドは暫くライブを観ない内に本当に大きなバンドになったと思う。やってる事自体は凄いシンプルにUSエモ直系の音なんだけど、曲の完成度の高さは勿論だけど、本当にバンドの音に凄く説得力が加わったと思う。基本的に歌を重視して、その歌を生かすサウンドなのに、よりアグレッシブさとダイナミックさを手に入れたアンサンブルはバンドの成長を強く実感したし、それは1stアルバムのリリースというバンドにとっての確かな一歩があったからこそだし、これからを強く感じる新曲はそんなバンドの成長を更に強く感じる名曲だった。でもハイライトは終盤にプレイした1stの名曲「let me alone」、そして最後にプレイした「into the everyday life」だろう。この2曲の名曲はweaveにとって本当に屈指の名曲だし、何度も何度も涙腺が緩くなった。このバンドはもっと大きなバンドになると思うし、グッドメロディと歌だけでなく、全霊で繰り出すライブは是非一度体感して欲しいと心から思う。



・the north end

 サブステージへと移動してthe north endのライブへ。ライブを観るのは丁度一年振り位だったかな?とにかくこのバンドはエモというフィルターを通過し、ポエトリーなボーカルで放たれる言葉と、美戦慄の轟音が織り成すライフストーリーであるし、叙情的なメロディーを最大限に生かし、シューゲイザー・オルタナティブ・ポストロック・ポストハード子を飲み込み、しかしそのどれとも違う音を放つ。全ての言葉がダイレクトに伝わり、轟音と屈強なビートと共に生み出される激情は聴き手を完全に殴りに来る。何でこんなにヒリヒリとして焦燥感に溢れた音をこのバンドは生み出せるのかと凄い思ったし、この言葉で上手く言い表せないけど、本当に言葉も音も全てが心に訴えてくるし、だからこそthe north endは本質的にエモであり続けているのだと僕は思っている。そのライブはやはり圧倒的な情報量と共に描く一つの物語であり、一つの生活を音にしているのだ。この日のバンドの中でも屈指の感動を与えてくれたし、the north endも代えの無いバンドであり続けているのだ。



・noy

 ライブを観るのを心から楽しみにしていたnoy。cosmicnoteから昨年リリースされた1stミニアルバムが凄く良くて、ライブを観たかったバンドなんだけど、感情としてのハードコアはライブでこそ真価を発揮し、疾走感に溢れるサウンドのタフネス。日本語詞で放たれる感情の濁流。短い尺の中で何度も感動的になる瞬間をドラマティックに描き、繊細でありながらタフネスであり、シンガロングパートでは多くの観客がマイクに飛びつき叫びまくる!バンドが放つ熱量が観客にもダイレクトに伝わり、そして観客もレスポンスを返すという理想的なハードコアバンドのステージングをこのバンドは既に完成させているし、ソリッドでありながらも瞬間の感情の暴発をライブで見事に表現し、圧倒する。何よりもメインステージのフロアとの高低差なんて関係ないとばかりにフロアとステージの境界線を破壊し、モッシュやクラウドサーフやシンガロングによって観客もnoyに応え、バンドだけじゃなくて観る人々と共に作り上げるステージは本当に熱かった!!cosmicnoteの遺伝子を継承した若手バンドの底力を確かに見たし、止まらない激情のライブは心を確かに突き刺したんだ。



・MILKCOW

 いよいよイベントも終盤に入りお次はMILKCOWのライブだったけど、もう結論から言うといつも通りのMILKCOWのライブ。しかしUNITという大きなハコだったからこそ更に滅茶苦茶な自由さが際立つライブだったと思う。サブステージでのライブだったのに、鶴川さんは頭にストッキングを被ってメインステージから登場。勿論いつも通り適当に叫んでマイクを投げ捨てると言うパフォーマンスをいきなり繰り出す。しかしこのバンドは鶴川さんは勿論だけど、他のメンバーも自由にライブしまくりながらも、一つのステージとして力技で完成させてしまうのは最早ベテランだからこその貫禄が成せる技なのだろうか。弦楽器隊の二人もセッティング中のメインステージに飛び移普通にライブやっちゃってるし、鶴川さんは最終的にはハコの後ろの方の高いスペースによじ登ってしまうし(フロアの裏の方に小さい二階席みたいなスペースがあった)、この広いUNITですら狭いとばかりに縦横無尽に暴れまわるMILKCOW。曲は相変わらず安定の格好良さだけど、鶴川さんは相変わらず転げまわるし、ちゃんとボーカルしないし、MCで「俺達がSTORM OF VOIDだ!!」とか言ってしまうし、もう完全に自由なハードコアパンクのエンターテイメントショウ。勿論フロアも大盛り上がりで、大人の悪ふざけが全開なライブは多くの人を爆笑と歓喜で包み込み、一つのショウとしてある意味完璧だった。



・ENSLAVE

 そして最後はUNICEに移動してENSLAVEのライブ。これがもう完全に光速熱血激情の全てを出し尽くす白熱のライブだった。とにかく速いし、しかし最高にメロディアスでドラマティックだし、何よりも男女ツインボーカルが織り成す魂のメッセージとしての絶唱の激突、それらが生み出す膨大なエネルギーが巻き起こすビッグバンは、この日出演していたバンドの中でも最強だったし、フロアは完全に暴動!!JEEP氏もPG嬢も何度もフロアに飛び出して熱い叫びを聴かせてくれたし、ツインギターが光速で織り成すリフの応酬が暴れ狂い、光速でクラスティなビートとグルーブも最早激情を全身全霊で繰り出し、ノンストップで何度も何度も爆発を起こすハードコア!!もうこのバンドにはあらゆる理屈なんて必要無いし、ハードコアバンドとして本当に大切な物しかないし、それだけで戦っているんだ。JEEP氏は「俺達は魂の反逆者、俺達は魂の探求者。」と言っていたけど、ENSLAVEの音は人を興奮でおかしくさせるだけでなく、全身全霊のボーカル・サウンドで聴き手に戦いを挑み、そして全身全霊で聴き手に訴えるメッセージを放っている。だからこそこのバンドのライブは毎回毎回とんでもない狂騒を生み出すし、観る者も全力でそれに応えるんだと思う。ほぼノンストップで繰り出される激情の嵐は何度見ても感動的だし、本当にENSLAVEというバンドは特別なバンドなんだ。魂の完全燃焼しか無かった!!



 ここまで駆け足でレポを書かせて頂いたけど、改めて10年以上にも渡ってcosmicnoteというレーベルが続いて来たという意味はシーンにとって本当に大きいし、代官山UNITという決して小さくないハコに多くの人々が集結し、10周年を祝うに相応しい盛大なる盛り上がりを見せた素敵なパーティだった。改めてこれからもcosmicnoteという素晴らしいレーベルの今後益々の発展を心から願うと同時に、cosmicnoteはこれからもシーンにとって不可欠なレーベルとして存在していくと信じている。
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