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■FEVER 5th ANNIVERSARY on tabuz six(2014年4月15日)@新代田FEVER

 新代田FEVERの五周年イベントとなる今回はまさかまさかのBorisとTHE NOVEMBERSの2マンという誰も想像が出来なかった組み合わせで、驚いた人は多いと思う。それだけじゃなく、直前になってベンジーこと浅井健一氏の新バンドであるROMEO's bloodの出演も決定し、本当にもう二度と観れないであろう異質過ぎる組み合わせの3マンとなった。当然ながら平日にも関わらずFEVERはほぼ満員となったし、来ているお客さんの層もいつになくバラバラで混沌としていた。そんな夢の様であり、誰もが想像出来なかった3マンライブはFEVERの五周年を飾るに相応しすぎるイベントになったし、ロックの最果てを行くイベントとなったのだ。



・ROMEO's blood

 先ずは浅井健一氏の新バンドのROMEO's bloodのライブからスタート。浅井氏はまさかまさかのベースボーカルで、ギターはTHE NOVEMBERSの小林氏、ドラムはBACK DROP BOMBの有松氏という3ピース編成のバンドなのだが、もう良い意味でこれまでベンジーがやってきたバンドと変わらない。どこをどう切ってもベンジー印なロックを鳴らしていたし、しかし浅井氏がベースボーカルになった事によってこれまでの浅井氏のやってきたバンドとまた違う感触があったのも事実。小林氏がギターを担当している事も大きいだろうけど、小林氏の空間系エフェクターを使いながらの、ダイナミックに歪んだギタープレイは普遍性を持ちながらも、これまでの浅井氏のバンドと違った更なる荒々しさを見せていたし、今回披露された曲は当然ながらどれも音源化されていない楽曲ばかりではあったけど、個人的にはこれまでのベンジーでありながら、渋みさけじゃなくて、初期衝動的なロックのダイナミックさを強く感じさせる物があったと僕は思うし、やっぱりそれは痺れる位に格好良かった。30分程でライブは終わってしまったけど、ベンジーはいつまで経っても創作意欲とロックの衝動が衰えなんかしない事を実感したし、まだ始まって間もないバンドでありながら、ロックバンドとして十分過ぎる位に格好良かった。これからどんな進化を見せるのかも楽しみだし、何よりもベンジーという長年シーンの最前線に立ち続けているスターのカリスマと貫禄は凄く格好良かった。



・Boris

 六月に全世界が待望していた新作アルバムのリリースがアナウンスされたBoris。前回にエッグマンで観た時に、この「バンドは本当に異次元のライブをするバンドになった事を実感したけど、今回のライブも本当に異次元だった。ステージの幕が開いた瞬間にステージ一面スモークに覆われており、そんな神々しい雰囲気の中で始まった「Cosmos」のここ最近のBorisのお家芸とも言えるヘビィロックからスケールを拡張して壮大なる情景を描くサウンドで既に意識を彼方へと連れて行かれてしまった。転換中のサウンドチェックの時点で今日のBorisはいつも以上に爆音なのを確信したけど、出ている音はとにかく重くて殺人的音量の筈なのに、シューゲイジングする轟音によって本当に神秘的としか言えない轟音のシャワーが降り注ぎ、のっけから既に昇天しそうになっちまった。続く「Rainbow」では一転してwata嬢ボーカルのサイケデリックな楽曲であり、これまでも何度もプレイしていた楽曲だけど、サイケデリックでドープなグループはより深みを増しており、wat嬢のギターソロもより表現力と深みが増幅していたと思う。そんな対照的な2曲から始まりつつも、ヘビィロックとしてのBorisを見せ付けるのも忘れない。六月リリースの新作に収録予定の新曲2曲でキャッチーでありながらもヘビィネスが増幅しまくった異質過ぎるヘビィロックで観る物の鼓膜をブチ壊しにかかり、そして必殺の「Statement」ではモッシュも発生し、大きな盛り上がりを見せる。そしてAtsuo氏がMCでFEVERの良い所に「楽屋が広い。」、「スモーク焚きまくっても怒られない。」、「音大きくしても電源落ちない。」と挙げてフロアを笑いに包み込んだりしつつ、終盤はBorisの神秘的で壮大なスケールを見せるヘビィロックが更にとんでもない事を見せつける「Angel」をプレイ。本当に照明やスモークといったビジュアル的なステージングも含めて、Borisのステージが完全に完成されきっていたし、前々からライブが凄いバンドなのは知っていたけど、本当に今のBorisは脂が乗りまくっている最高の状態なんだって事を実感。最後は「決別」で締めくくり、眩い光の情景をスモークの向こう側から描いていた。六月には金沢のGREENMACHiNEを迎えてのリリースパーティを再びFEVERで敢行するし、その日も勿論足を運ぶつもりだ。とにかくBorisという世界トップレベルのヘビィロックは今まさに誰も辿り着けなかった場所に立っている事を実感したし、このバンドのライブは改めて何度観ても感動しかない。



・THE NOVEMBERS

 そしてトリは日本のギターロックを代表するバンドになったTHE NOVEMBERS。今回のイベントでBorisと共演する事を知って、音源を聴き始めたら想像以上に好きになってしまい、今回Boris同様にライブが楽しみになったバンドであり、初めてライブを観る事になったのだけど、はっきり言うと音源よりも更にエグさが増幅したライブをしていたと思う。ステージに立つ四人に非常に華があって、ギターロックのカリスマバンドの風格を感じさせる佇まいも印象的だったけど、一曲目にプレイした「dysphoria」から完全に持っていった。音源よりも更にエグくなった高松氏のベースの音の歪み具合の凄さ、吉木氏のメリハリの利いたロック・オルタナのスタイルを継承しながら重みを感じさせるドラムが重みを感じるグルーブを生み出し、マツモト氏と小林氏のギターの切れ味の鋭さと、空間的エフェクターを巧みに使いこなしたサウンドの鋭利さ、特に小林氏はボーカルに音割れしそうなレベルのエフェクトを施し、それで殺気に満ちたボーカルをブチかましてくるから凄い格好良いし、バンドのサウンド全体に血生臭さが充満していた。最新作からの「D-503」も音源とは違ってグランジな荒々しい重さを感じるアレンジになっていたのも印象的だった。プレイした楽曲の半分以上は僕が知らない曲ではあったけど、鋭利で重い攻撃的な楽曲も浮遊感に満ちた歌物の楽曲も確かな線で繋がっていたし、グランジもシューゲイザーもサイケデリックもインダストリアルもポストロックも飲み込み、それを最終的に最高のロックとして放出するサウンドの説得力は凄かったし、音作りの上手さやステージングの上手さもそうだけど、本当に魅せるライブをするバンドだし、大きな人気を持つバンドなのを改めて納得させられた。多種多様の音楽性を見事に纏め上げて、それを最高にエグい音で赤黒い音として放ち、ロックの持つ負の側面を堂々と尖りきったサウンドで放つノベンバのロックの凄みに満ちていたし、特に本編終盤にプレイした「鉄の夢」、「dogma」、「Wire (Fahrenheit 154)」はテンションも乗りに乗りまくっていたし、全てを圧殺するサウンドが広がり、圧倒されてしまったよ。そしてアンコールでは五月にシングルとしてリリースされる「今日も生きたね」をプレイ。一転して本当に優しくて温かい歌物の楽曲であったけど、本編での殺気に満ちたライブとは一転して、その温かな歌はライブのエンディングを締めくくるに相応しかったし、同時にノベンバの持つ普遍性と懐の大きさを体感。こうして一時間強の圧倒的なライブを締めくくった。



 本当にこの日のライブは世界に誇れる夜だと思ったし、全3バンドが放ったロックが圧倒的な輝きを見せていた夜だと思う。最初は完全にBoris目当てで行く予定だったライブだったんだけど、THE NOVEMBERSのロックの虜に完全になってしまったよ。ノベンバはこれから行ける限りライブに是非とも足を運びたいと心から思ったし、急遽参戦となったROMEO's bloodも貫禄のライブだった。こう変な言い方になるけど日本のロックってやっぱ良いなあって心から思ったし、一見するとバラバラ過ぎる3バンドの共演だったけど、3バンド共に紛れも無い本物のロックバンドでしかないのだ、だからこそこの夜は必然だったと僕は思うし、きっとこの夜を過ごした他のお客さんも同じ事を感じたと思う。
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