■- Noise Slaughter - vol.2(2014年5月18日)@新代田FEVER

 今回はFEVER企画のこのイベントに足を運ばせて頂きました。随分とポストロック色が強いイベントながらもその中にBBがいたりっていうのも中々面白いし、個人的には今回はTCOとBACTERIA目当てで足を運ばせて頂きました。しかしながらいざFEVERに到着すると見事に女の子のお客さんが多くて(しかも結構お洒落でモテそうな感じの子達)、僕みたいなムサイ野郎は勝手にアウェイ感を感じていたのはここだけの話。



・about tess

 一発目はツインギター・ツインベース・ツインドラムのインストバンドであるabout tess。その異形すぎる編成も先ずびっくりだし、今回初めてその存在を知ったバンドなんだけど、王道なインストポストロックをやるのかと思っていたが全然違った。確かにメロディなんかは非常にエヴァーグリーン感じ溢れるんだけど、単なる轟音ポストロックサウンドとはまた違って、轟音で突き抜ける瞬間が本当に多い。クリーンなパートも焦燥感溢れ、カオティックでテクニカルなフレーズが数多く存在し、とにかくロックバンド的な高揚感が常に音から溢れているし、とんでもない情報量を待っている。何よりも煌びやかな音の放列が光輝き、幾重にも差し込む轟音のシャワーであった。音源もちゃんと聴いた事すら無いバンドだったけど。これは中々良かった。


・THE CREATOR OF

 ここ最近のライブは本当に脂が乗りまくっていて、バンドとして本当に強いTCO。今回もインスト曲のみのセットだったけど、今回のライブでは坂本氏が6弦ベースから4弦ベースになっていたりと地味に大きな変化もあったりした。それもあってか今回のライブはベースの重低音部分がかなりバンドの中で色濃くでていたと思うし、グルーブとしての重さという部分を聴かせるライブだったと思う。勿論トリプルギターが複雑に絡み合って天へと上り詰める緊張感とドラマティックさは今回も健在だったし、サイケデリックさやうねりといった部分も今回のライブはかなり色濃く出ていたと思う。轟音パートでここぞとばかりに音塊として突き抜けるギターも、より強固になったリズム隊のグルーブも、毎回毎回ライブ毎に進化を続けるだけじゃなくて、新たな発見もあるバンドなんてそうそういないし、特に終盤の「Black Star」の緊張感溢れながらも、快楽に満ちたサウンドから、ここ最近ライブでは絶対に最後にプレイしている「Acoustic」のハナから音が混沌の坩堝と化し、混沌に混沌を重ねてトランスし、最後は爆音でビッグバンになる瞬間は圧巻過ぎた。6月7日にはカイモクジショウとの2マンライブを控えているし、そちらもどんなステージを見せるか非常に楽しみだ。


・BB

  DESSERT、 WRENCH、MINOR LEAGUEのメンバーが新たに結成したバンドであるBBでるが、今回のイベントの中ではかなり異色のヘビィネス全開なバンド。それぞれのメンバーのキャリアも凄いし、どんな音を繰り出すか非常に楽しみだったけど、それぞれのメンバーが参加しているどのバンドとも違う、ダークサイドに振り切ったヘビィハードコアサウンドがそこにあった。基本的にダウンテンポで進行するビート、一発一発が強いドラム、バキバキに歪みまくったベース、ダークな旋律を激重リフに全て叩き込んだ脳髄破壊のギターリフ、何よりも日本語詞で憎悪みてえなボーカルを叫び散らし、クリーンなパート?んな物ねえよ!!って言わんばかりに徹底してダークなヘビィネスを叩き出す。しかし単なるヘビィロックでは無く、長年戦い続けている猛者達によるあまりにも重くてダークなヘビィネスは場の空気を闇に変える力を持っていたし、全力で破壊に特化したサウンドは今回のイベントの中では確かに浮いていたのかもしれないけど、しかし全てをねじ伏せるだけの力は間違いなくあったし、とんでもなく極悪だ。早く音源の方もリリースして欲しい!



・BACTERIA

 今回観るのを楽しみにしていたバンドの一つであるBACTERIA。このハードコアミーツ轟音の破壊力抜群のサウンドを非常に楽しみにしていたが、ライブの序盤は骨太なリズム隊のグルーブは良いのに、いかんせんギターの音量が小さくて、折角の気持ちの良い轟音サウンドが少し弱くて、イマイチ破壊力に欠けていたのが正直だったんだけど、ライブ中盤からギターの音量も上がったら、一気にバンドのアンサンブルも凄まじい事になって、突き刺す轟音と肉体的なグルーブによるハードコアな轟音シューゲイジングサウンドが甘くありつつも、熾烈に繰り出され、もう最高に堪らない。後半は長尺の楽曲をプレイしていたけど、それはより深みにあるサウンドで、壮大なスケールをバンドのアンサンブルで見事に体現していたし、ほぼインストみたいな曲であったけど、ここぞと言う所で激情のシャウトをかまし、渦巻く轟音がFEVERを包み込み、神秘的奈空気を見事に生み出していた。恐らく6月にリリースされる新作の楽曲中心のセットだったのだろうけど、空間を支配する轟音とハードコア性の見事な融和は流石の一言だ。だからこそ最初から万全の状態でのライブを次は観たい。



・te'

 トリは残響レコードのオーナーがメンバーにいて、日本のインストポストロックを代表するバンドであるte'。正直に言うとこのバンドは1stだけ聴いた事があって、正直個人的にピンと来なかったんだけど、しかし今回初めてライブを観させて頂いたけど、僕の中でこのバンドに対する印象はかなり大きく変わった。とにかく全てがアグレッシブなのだ。恐らくはここ最近の曲をプレイしたいたんだろうけど、2本のギターもベースもドラムも圧倒的情報量で歪んだ音の塊を全身全霊で叩きつけてくるのだ。激しいアクションでステージングするメンバーもそうだけど、エモーショナルな旋律を前面に押し出し、それでいた複雑に展開しながら爆発を何度も何度も繰り返していくというスタイル。その音は浴びていて本当に気持ち良かったし、しかも2ビートを繰り出す曲もあり、焦らし無しで熾烈な音を繰り出すサウンドは単なるインストポストロックで終わらず、感情の爆発を音のみで見事に表現していた。卓越した技術とアンサンブルも凄かったし、自分の中で今回ライブを観てかなり良い意味で印象は変わった。



 そんな感じで簡単にではあるけど駆け足でレポさせて頂いたけど、今回色々とアウェイ感ありつつも、轟音からヘビィネスから混沌まで巻き込む良いイベントだったし、個人的にも新たな出会いや発見のあるイベントになりました。しかしFEVERは開店した時から通っていたりしたハコだけど、何度行っても良いハコだなあなんて思います。
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タグ : ライブレポ

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