■LIVE AKTION2 WHO KILLED…?(2014年6月28日)@心斎橋Pangea
・Co/SS/gZ
ライブ前に飲んで、そこからPangea行くまでに道に迷いまくって、ハコに着いた時にはいきなり「コブラ」をプレイしていてもう一瞬で殺された。ハコに着いたら本当に満員で、誰しもが復活を待ち望んでいたCo/SS/gZがまさかのトップバッター!!転換の関係もあってCo/SS/gZが一発目だったけど、念願叶ってやっと観る事が出来たCo/SS/gZのライブはもう圧巻過ぎる!!ゼロ氏と名越さんのツインギターのファズギターが早々に炸裂し、大地氏と女性ドラマーによるツインドラムが爆走するビート!!もうこれだけで十分過ぎる位最高だった!!ステージ上ではラウンドガール風の女性が数人いて、曲前に曲名が書かれたプラカードを掲げたり、演奏中は頭振っていたりして異様ではあったが、それも含めて楽しい!!セットの前半は1stである「Kr/A/sH」の曲中心のセットで攻めまくる!!「バット」、「マネー」、「血まみれ」と俺が本当に大好きな曲達が片っ端から演奏され、ノンストップで爆走しまくる。ギターって本当に人を殺す事が出来るんだ!!ってなりそうな感動すら覚えるギターの爆音だけで、本当に鼓膜を破壊出来るんじゃねえかって思ったし、特に個人的に大好きな曲である「オーガ」を演奏してくれたのは本当に嬉しかった!!そんな感じで前半戦はとにかく爆音で殺しに来るセット。再結成して衰えるどころか、更に強くなったコーパスは本当に圧倒的だ!!
煙草休憩を挟んでの後半戦は「rock'n'roll」からの楽曲中心のセットだったが、先程までのジャンクな攻撃性よりもこのバンドが持っていたエモーショナルさも出始める。更には新曲もプレイしていたけど、その曲は単なる再結成じゃ無いって事を証明する素晴らしい名曲だったし、特筆すべきは、ブッチャーズの「7月」のカバーだろう。本家とは違って、ファズギターの荒々しさが際立つサウンドだったし、ゼロ氏のボーカルも叫ぶ様なボーカルだったけど、疲れで少し意識が朦朧としていたけど、それでも爆音で歪みまくっているのに不思議と美しかったし、本当に最高のカバーだった。
そして特筆すべきはまさかのアンコールで、そしてブッチャーズの射守矢さんと小松さんが登場してのブラッドサースティグラインダーズ!!女性ドラマーを代わりに小松さんがドラムセットに座り、大地氏と小松さんのツインドラムと言う夢の編成、更に「karasu」や「Room」といったブッチャーズの名曲をカバー!!ブッチャーズの半分がコーパスと合体した化学反応はもう凄いし、より感情に訴える音になっていたし、ブッチャーズであり、ブッチャーズではないブラッドサースティグラインダーズという新しい生き物として、ジャンクなのに感情を揺さぶると言う矛盾を見事に生み出してしまっていた。そして最後は「行くぞ!!ブラッドサースティグラインダーズ!!」という掛け声と共に二回目の「コブラ」!!更に凶悪に爆走するサウンドに昇天!!個人的に体調あまり良くないのが一番ピークだった時に観たから、少しうる覚えになってしまっているのが残念だけど、それでもコーパスの復活どころか、新たなる生命体として目の前に存在していたのが嬉しかったし、一発目なのに二時間近いワンマンライブなセットに歓喜。特にブラッドサースティグラインダーズの時は涙すら溢れてしまった!!もうこれ以外に言葉はねえ!!最高だよ!!!!!

・ANYO
Co/SS/gZの二時間にも及ぶ圧巻のライブが終わり、21時過ぎだったが、次はANYOのライブ。Co/SS/gZにGREENMACHiNEという2つの伝説的バンドに挟まれる形でのライブは本人達にとってかなりの重圧があったとも思う。でもANYOは見事に堂々としたライブを展開していた。人力トリップホップとも情念系ギターロックとも取れる音を鳴らすけど、このバンドの魅力はループするフレーズによる窒息しそうになる緊張感と、轟音で爆発する瞬間のカタルシスにあるだろう。メンバー全員の技術は若手バンドの中でも本当に卓越していると僕は思うし、取り憑かれた様なアクションをする女性ボーカルのパフォーマンスもこのバンドの大きな特徴だ。照明の効果もあって、一つの世界観を見事にステージ上で体現していたと思うし、時間軸の歪みすら作り出すループするフレーズはジリジリと焼き焦がす焦燥があるし、一見すると非常にクールな音を鳴らすバンドだと思いがちだけど、実際は非常にエモいバンドなんだ。特に最後にプレイした曲なんて往年の女性ボーカルオルタナティブが持つ情念と直情的感情の爆発をストレートに生み出していたし、30分のライブの中で終始渦巻く重低音のグルーブは本当に気持ちが良かった。前回観た時は体調があまり良く無くて、しっかり観れなかったけど、こうして万全の状態で観て、本当に凄いバンドだと改めて実感させられた。

・GREENMACHiNE
そしてトリはGREENMACHiNE!!先日のBorisとの2マンでその圧倒的ライブにド肝を抜かれたけど、大阪でもGREENMACHiNEはブチかましてくれた!!新代田のライブの時よりはセットは短めだったけど、その分GREENMACHiNEの持つ必殺という必殺が炸裂していたし、この日のライブはドゥーム・ストーナー以上に本当にロックバンドとしてのライブを見せてlくれたと思う。やっぱり爆音で炸裂する圧倒的重さを持ちながらも、同時にキャッチーなリフ、重戦車のグルーブを持ちながらも爆走するビートのブギー感覚、時に煙たいドゥーム要素で酩酊を生み出しながらも、結局はシンプルなハードコアやハードロックといった部分に帰結するGREENMACHiNEならではの音は再結成してのライブから本当に磨きがかかっていたと思うし、ひたすらに強さを求め続けたサウンドはエクストリームでありながらただ単純に格好良い!!その中でも「D.A.M.N.」のおぞましいドゥーム地獄は異様な空気で圧殺されそうになったし、その一方で「Muddy」の様なストーナード真ん中を往く名曲たちは否応無しにブチ上がるしか無くなったのも事実。一つのライブで生み出すのは爆音でひたすら圧倒する事だけでしかないし、本編だけでも圧巻のライブだったけど、アンコールの「一番ロックっぽい曲をやります。」というMCからの「Anima」は正にハイライトだったし、爆裂サウンドだけでノックアウトする今のGREENMACHiNEは本当に最強のロックバンドだと思うし、何よりもこうして二週間で二回もGREENMACHiNEのライブを観れたのは本当に嬉しくて仕方ないんだ!!

あまりにも感動的過ぎたし、爆笑と涙に溢れたCo/SS/gZ、ダークな情念のステージで世界を変えたANYO、そして爆音で全てをブチ殺したGREENMACHiNEと、この日のPangeaは本気で世界が嫉妬するライブだったと思う。Co/SS/gZのライブが終わってから人が減ってしまったのだけ個人的に残念ではあったけど、それでもこんな組み合わせの3マンはもう二度と無いと思うし、何よりも僕の中の伝説が伝説じゃ無くなり、新しいリアルとして目の前に広がっていた事が全てだったんだよ。東京から大阪まで足を運んで良かったし、この日を僕は絶対に忘れない!!