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■leave them all behind extra show(2014年7月15日)@渋谷O-nest

 今回はJesu、mono、Russian Circles、COHOLの4バンドの出演にによって開催された全てを置き去りにする音楽イベントであるleave them all behind。今回は僕は本編の方には足を運べなかったんだけど、そのエクストラショウとして、本編にも出演した今回初来日を遂に果たしたRussian Circlesと、JESUのジャスティンの別プロジェクトであるJK Fleshと、DAymareから新作のリリースが決定しているノイズコアバンドであるENDONによる3マンという本編に全く負けない豪華なエキストラショウとなった。こんなライブだから平日にも関わらずnestはかなりの動員だったし、本当にLTABというイベントに対する期待の高さを伺う事が出来た。



・ENDON

 10分程押して今回のイベントの国内代表であるENDONのライブからスタート。ヴァイオレンスなパフォーマンスこそしなくなったとはいえ、相変わらず暴力的ノイズの嵐を各地で巻き起こしているENDONだけど、今回のライブは先ずこれまで観たENDONの中でも一番音が明確になっていたと思う。nestの音響の良さが手伝って2台のラップトップとギターから放たれるノイズは熾烈ながらも凄くクリアに聴こえていたし、全ての音の輪郭がはっきりと掴めた。そしてプレイした楽曲はほぼDaymareからリリースされる新作に収録されるであろう新曲ばかりで、それが本当に緻密に練り込まれた楽曲ばかりで、単なるノイズコアバンドとして終わらない美意識の高さや完成度の高さを強く感じさせる楽曲ばかりだったし、新作への期待も否応無しに高まる。それでもやっぱり暴力的ノイズの洪水は破壊力が凄まじかったし、竜巻の様に叩き出されるドラムの凄みと、どんなにヴァイオレンスなパフォーマンスをやめても、ステージを徘徊しながら叫びと呻きを撒き散らす強面ボーカルの那倉さんの存在感。今回のライブで新たな進化を確実に見せ付けていたと思うし、新作も非常に楽しみだ。

IMG_9586.jpg



・JK Flesh

 続いてJesu、Godfleshは勿論だけど本当に多岐のプロジェクトで活躍するジャスティンのソロプロジェクトであるJK Fleshのライブ。ステージのバックの幕には終始多くのモノクロの写真がVJで映され、そしてジャスティンは緑色のパーカーを着て、フードをかなり深々と被って登場。そして始まったのはインダストリアルだとかダブステップだとかを超えた地獄のダンスミュージックショウだった。音楽性が音楽性だから打ち込み主体でラップトップのサウンドをライブでも展開していたのは当たり前なんだけど、良い意味で裏切られたのは、その音の生々しさが本当に凄かったって事だ。アンプにマイクを向けてハウンリングノイズを発生させたり、曲によってはギターを弾いたりなんかしつつも、音源の単なる再現では無くて、本当に暗黒でありながらダンスミュージックとしてのサウンドを展開していたと思う。ダブステップを機軸にしながらインダストリアルな重みと揺らぎを持つビートもかなり直接的に肉体に訴える音になっていたし、ドープな重低音が体に効いてくる。ジャスティンはマイクでボーカルをしてもいたけど、ボーカルの音はかなり小さめにしていて、あくまでもビート主体の暗黒サウンドにしていたのも印象的だった。40分程のアクトだったけど、全く中弛みせずに、ハウリング音すら高揚の材料にするジャスティンの技量の凄さを感じた闇のダンスパーティだった。

IMG_9159.jpg



・Russian Circles

 そして遂に初来日を果たしたこの世で最もリリカルなポストメタルを鳴らすと言っても過言ではない3ピースであるRCのアクト。個人的にポストメタル系のバンドでもかなり大好きなバンドだったし、本当に今回の来日は心から嬉しくて仕方なかったけど、そのライブは3ピースの限界の限界すら超えた、本当に人智を超える新たなる創造のライブだった。LTAB本編では40分程のアクトだったらしいけど、今回はRCがメインアクトという事もあって曲数も増えて実に一時間以上にも及ぶ新たなる体験だった。21時を少し回った頃にメンバー3人が登場。照明は床に設置した白熱電球の間接照明のみという非常にシンプルな物で、間接照明が照らすメンバー3人の姿がなんとも神々しい。そしてキックオフから4thの一曲目を飾る「309」からでのっけから絶頂。緊迫感溢れるアルペジオからのビッグバンのサウンドは本当に凄まじい音圧で迫ってくるし、非常にリリカルな美旋律を奏でながらも、ロックバンドとしてのグルーブが本当に凄い。空間的音色を使いこなし、揺らぎと美しさを奏でるギター、ダイナミックな躍動感を叩き出しながらも、本当に一寸の狂いも無い正確無比なドラム、何よりも僕個人としてはこのバンドのベースは凄すぎる。多数のエフェクターで音色を自在に変化し、ドンシャリの音作りでグルーブを生み出すだけでなく、第二のメロディ楽器としての役割を果たし、激歪サウンドから刻みのベースリフを叩きつけまくり、圧迫感と緊張感が本当に凄まじい、ギターのメロディと音と見事な対比を放ち、ヘビィさとダークさと美しさが調和するのではなくて、正面衝突しながら新たな調和を生み出すRCのサウンドは音源の比じゃ無い。
 曲は新作中心かと思ったら全アルバムから満遍なくやるという非常にサービス精神旺盛なセットだったのも嬉しかった。2ndからプレイされた「Harper Lewis」の刻みのベースとヴォリュームペダルを駆使したアンビエントなギターの対比から、不穏な単音フレーズの反復が締め付けあげて、極悪な刻みのベースのおぞましさ、そして美しく揺らぎながらも決して簡単には爆発しないクライマックス寸前のあの感じ。最高だろ。3rdからの「Geneva」のヒステリックかつノイジーな轟音の渦の異形さ、まだカオティックハードコア色が強かった1stからの「Carpe」の美しく秩序を練り上げていきながら、中盤からの変則的過ぎる音の濁流と乱打による混沌の坩堝。勿論最新作の楽曲もプレイしていたし、よりダイナミックかつタイトな進化を遂げていた「Burial」、ベースの人がギターを弾き闇の轟音の邪炎のサウンドが展開された「Deficit」と本当にどの楽曲も音源を遥かに超えるサウンドであり、基本的には音源再現型のライブであったけど、音源完全再現だけじゃなくて、バンドとしてのアンサンブルと力量の凄さと美意識だけで凄まじいライブを展開出来るのがRCの凄さなんだよ。
 そして本編ラストの「Mladek」は本当に素晴らしい名演だった。リリカルなギターフレーズの美しさと、うねりまくるベースの対比というRC印のサウンドを最も濃く生み出しながらも、バンドとしての躍動感は最高潮になり、メンバーの演奏もそれぞれかなり脂が乗りまくっていて爆音の地鳴りのグルーブと持ち前の美旋律は最高潮!!何よりも曲のラストの刻みのリフの濁流は圧巻過ぎて失禁レベルだったよ。そして多くのアンコールに応えてプレイされたのが2nd収録の「Youngblood」!!!!!個人的にRCで一番大好きな曲だったし、この曲を聴けたのは本当に嬉しかった。反復するギターフレーズと刻みまくるベースとタイトなドラムの三重奏はこの日一番だったし、ダークな空気や世界を完全に生み出し、焦らしに焦らしまくる曲展開も更にダイレクトに伝わってくるし、静謐な余韻からの、爆発するサウンドのカタルシスは本当に感動的で、一時間弱のライブを見事に締めくくった。いや文句無しで今年観たライブでもダントツのベストアクトだよ!!



セットリスト

1.309
2.Harper Lewis
3.Geneva
4.Burial
5.Carpe
6.Deficit
7.Mladek

en.Youngblood

IMG_1946.jpg

IMG_3892.jpg

IMG_8745.jpg




 今回のLTAB本編には足を運べなかったけど、こうしてエクストラショウという形で番外編を開催してくれたお陰で、待望だったRussian Circlesの来日公演を観る事が出来たのは本当に嬉しかったし、LTAB本編よりも曲数多くプレイしてくれたのも嬉しかった。勿論ジャスティン先生のJK Fleshのライブも見事な暗黒ダンスミュージックだったし、ENDONは国内盤度としてのプライドを見せ付けるライブをしてたし、本当に素晴らしいイベントだったと思う。次回のLTABは本編もしっかり足を運びたいと思いつつ、この激音フェスが今後どうなっていくか本当に楽しみなのだ。
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