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■Predator presents 【"Dark Side Dimension" Release Tour Final】(2014年9月19日)@新宿ANTIKNOCK

 アンチノックを拠点に活動するトラッシュメタルバンドであるPredator企画である今回、僕自身はPredatorというバンド自体は知らなかったけど、対バンが更に凄い事にしかなってないNoLA、古河から陰鬱なる混沌を放つURBAN PREDATOR、超姫路代表であり国内ネオクラストを背負うsekien、金沢から世界を爆音で燃やすThe Donorという半分以上地方のバンドの出演であり、そして激音の坩堝になる事間違いなしなイベントであり、今回足を運ばせて頂いた。以下金曜の新宿を燃やした夜の一部始終である。



・URBAN PREDATOR

 トップバッターは茨城県古河を代表する混沌の3ピースであるURBAN PREDATOR。来月には待望の新作のリリースも決まっているけど、今回ライブを観て思ったのは、このバンドは新作リリースと、それに伴うツアーで間違いなく激音の世界で大きく名前を売っていくだろうって事だ。ベースレスという編成は下手したら音圧的な意味で大きな弱みになってしまうかもしれないけど、URBANは馬立氏の8弦ギターによる攻撃性特化のギターがそんな事を感じさせない、このバンドはグラインドやカオティックを飲み込みながらも、全てが単調では無い。楽曲こそ決して長くないけど、目まぐるしく展開される音、ギターとドラムが一騎打ちする生々しい緊張感はこのバンドの大きな魅力だし、テクニカルさとリフの重みを食らわせるギターと、ブラストもビートダウンも自在に操り、尚且つダイナミックに叩き出されるドラム、何よりも日本語詞で悪意と憎悪を繰り出すSOUL氏の陰鬱な陶酔の体現者としての泣き叫ぶボーカルとパフォーマンスが全てを決定付ける。ライブも20分もしないで終了だったけど、最初から最後まで一点突破で闇を繰り出すライブはおぞましさしか無かったし、古河から日本を闇に叩き落すURBAN PREDATORはこれからもっとヤバい事になると確信した。

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・NoLA

 それにしてもNoLAは2012年の夏に初めてライブを観てから凄いバンドだと思っていたけど、このバンドの進化は本当に天井知らずだと思う。前回に小岩でライブを観た時に海外ツアーでの更なる進化と、Makino氏加入以降の4人になったNoLAが完全に形になっていて、もう馬鹿だけど凄いとしか思えなかったライブだったけど、それを軽々しく超えてしまっていたし、バンドとして更に脂が乗りまくっている最高の状態に今バンドはあると思う。過去曲も、これからリリースされるであろう新曲も、ツインギターによる音が完全に様になっているし、ただ重いだとか、ただ速いだとか、ただ遅いだとか、そんなレベルで語れる物じゃなくなってしまっている。ボーカルのタケルのパフォーマンスも絶好調で、いつも通り速攻でフロアに飛び出して暴れ叫びまくっているし、前から貫禄が凄い事になっているとは言っていたけど、貫禄だけじゃなくて、より研ぎ澄ました衝動を激重の音に邪音として込められていたと僕は思う。メタルとかドゥームとかハードコアとかという概念は最早NoLAには不要だし、エクストリームミュージックと呼ばれるサウンドでありながらも、最早それすら最強に極悪なヘビィロックとして無慈悲に放つのだ。恐怖とおぞましさと対面するしか無くなるNoLAのライブは今こそ本当に目撃すべきだと再確認させられた。

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・sekien

 このバンドは本当に姫路のバンドかと疑いたくなるレベルで、都内は勿論だけど全国でキチガイとしか言えないライブをこなしまくっているsekienだけど、そんなキチガイスケジュールをこなしているからこそsekienのライブのタフネスは本当に凄いと僕は思う。今回のライブは最初の三曲は今後リリースされる新曲を披露していたけど、一曲目はまさかのインストであり、ポストロック的アプローチを盛り込んだsekienという新機軸!!このバンドはネオクラストを自称しているけど、形骸としてのネオクラストにはならずに、本当の意味での「ネオ」を目指すバンドだと僕は思っていて、だからこそ常に新しいアプローチを取り入れるのも、新曲をガンガンやるのもsekienからしたら当たり前の話なんだと思う。勿論今年リリースされたEPの楽曲も更にバンドとしてパワフルになっているし、「夜明け」や「六六六」といった楽曲は最早キラーチューンであり、アンセムにもなってしまっている必殺の名曲としての役割を果たしまくっている。彼等の音は昔から連なるジャパコアだったり、スパニッシュネオクラストだったりが機軸であるけど、それらに対する愛を昇華し、新たな音としてsekienの音になる、それった普通に凄いし、もっと言うと、そんな先を行くって精神はやっぱりハードコアパンクの最重要要素だと僕は勝手に感じるのだ。何よりも、爆音で言葉と音を全身全霊で常にsekienはぶつけてくる、だからこそsekienは信頼出来るバンドだし、最高に格好良いんだ。超姫路とかネオクラストもsekienの肩書きとして不可欠ではあるけど、それ以前にバンドとして最高に格好良いライブを常にしている。だからこそだ。

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・The Donor

 sekien同様に今本当に凄い人気と実力を持つ金沢のTHe Donorだけど、ライブを観るのは二回目。しかしこのバンドはもうCoffinsやHIHAみたいにやってる事は勿論違うけど、世界レベルと呼ばれるバンドに全く負けないライブをするバンドだと僕は改めて思った。シンプルな3ピース、基本的にファストな楽曲、ドゥームもスラッシュもネオクラストもロックも雑多にブチ込んで、これはThe Donorの音でしか無いって音にしちまっているって点、エクストリームミュージックの危険領域の最果てにいるバンドであると思うけど、前回にライブを観た時も思ったけど、The Donorの凄さって、爆音で放つ音が本当に得体の知れない強さを持つ事だと思っているし、それを最高にキャッチーに放っている事だと僕は思うんだ。今回のライブも多くの楽曲を少しのMC以外はほぼノンストップで繰り出していたけど、ライブでの爆音サウンドでもメロディが凄くしっかりと伝わってくるし、爆走するドラムも、極太ベースも、全てを司るギターも、全てが桁違いの格好良さだし、人間の本能に訴える音でしかない。しかしながらラストにプレイした「Shine」は本当にアンセムだと思うし、激情系ハードコア要素も盛り込み、極悪でありながらも、神々しい音のクライマックスの爆走は、熾烈で肉体と精神を破壊する音から一転して、神々しい光を見事に放っていた!このバンドは全てを持っていくバンドだし、今回のライブも凄さしか無かったんだ。

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・Predator

 トリは今回の主催であり、NoLAよりも更に若い新星であるPredator。直前にベースの人がバンドを離れてしまったらしく、ギターボーカルとドラムのみの2ピースの編成でのライブではあったけど、今回の凄すぎる対バン達に怯む事無く、自らの音を確かに放っていた。荒々しさは確かにあったりもするんだけど、ブルータルなギターリフと、ハードコアパンク的な荒々しく走るドラム、そしておぞましい叫びをせわしなく放つボーカル、常にファストに暴走しまくりながら、ハードコアとデスメタルとトラッシュメタルがクロスオーバーした音は、確かに格好良い。正々堂々と激音のみで攻める音も凄くプラスだし、ひたすら刻みのリフで極悪さを増幅させていた。他のバンドに比べたらまだまだ荒さはあったとは思うけど、でもやっている事は凄く格好良いし、これからもっとおぞましいバンドになるのは確実だと思う。初見だったけど、観る人を納得させるだけの物は確実にあるし、NoLAがそうだった様に、これからもっと進化してくれるバンドだ。期待を確かに抱かせるだけの物はあった。

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 そんな感じに金曜夜に暗黒激音祭な今回の企画だったけど、日本のエクストリームミュージックの今がまさしく存在する夜だったし、古河から姫路から金沢までと都内や大阪以外の地方からもヤバいバンドがドンドンヤバい音を鳴らしているのを肌で体感する最高の機会になったと思う。日本の激音の今はまさに新たな時代の始まりの夜明け前だし、これからもっともっとこんなイベントが増えてくれたら俺はもっと楽しくて最高だと思う。
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