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■isolate ヒビノコト Release Tour(2014年9月21日)@新大久保Earthdom

 本当に凄まじい名盤となった激情・ブラッケンドハードコアの新たなる扉をこじ開けたisolateの1stアルバムである「ヒビノコト」であるが、現在行われているリリースツアーの東京場所はisolateの盟友達が集結しただけじゃなくて、本当に目出度い事が重なったパーティとなった。isolateと同じ日に1stをリリースした青き激情の伝道師であるwakamiya、待望の新作がDaymareからリリース間近なノイズコアの新たなる破壊神であるENDONと最早トリプルリリースパーティであるし、更にはライブ活動を遂に再開させた、アートと暗黒のハードコアであるwombscapeの復活おめでとうライブでもあり、少し無理矢理ではあるけど、混沌と窒息と愛のカオティックを放つweeprayの来年Till Your Deathから1stリリース決定おめでとうライブでもあり、何か色々目出度いし、パーティのシチュレーションは完璧だ。この日も間違いなく新たな始まりの夜であったし、本当に最高のリリースパーティになった。



・wombscape

 スタートが少し押して先ずはwombscapeのライブからスタート。暫くライブ活動を休んでいたけど、一時的にバンドを離れているらしいkijo氏とDhai氏に代わって、Starlingraidのギタリストである柳氏をサポートに迎えた特別編成でのライブ.
しかし正直に言うと万全の状態とは言えないであろうwombscapeだけど、そんな事は言わせない!!とばかりにこの編成だからこそ出来る事を発揮しようとしていたライブだったと思う。先ずステージのセッティングがより凝った物になっていたし、ステージ前に籠ライト、更にフロントライトも加え、ハコの照明は全く使用しない凝ったステージセッティング、更には柳氏とwataru氏はアンプにSUNN O)))だし、柳氏はアンプ3台という極悪仕様。そしていざライブが始まると本当に凄かった。のっけからRyo氏が瞼から流血という事態が発生したり、wataru氏がベースの弦を切るというアクシデントもあったし、そういった点は完全では無かったのかもしれない。でもそんな事を抜きにして「今しか出来ないwombscape」を見事に発揮していた。先ず凄いのはStarlingraidという極限のグノーススコアバンドで変態過ぎるギターを弾いている柳氏のギターだと思う。普段の編成と違ってギター一本になってしまっているハンデを覆す凶悪過ぎる音圧で叩き潰すギターの音、ギター一本だからこそフレーズの数々の殺傷力が逆に研ぎ澄まされ、音の数々に引き算の美学を感じるアレンジ、そしてアクシデントを乗り越えてからのwataru氏のベースの極悪過ぎる重低音の地獄具合。勿論Ryo氏のボーカルとステージングも狂気と悲痛さを一心に表現する見事な物だったし、そんな現編成での「黒い絵具」は圧巻だし、しかも爆音で地獄みたいな音だけなのに、それが確かに快楽に繋がっている事。アート方面や精神世界的表現も凄いけど、カオティックとしての表現もより研ぎ澄ましたライブは復活を果たしたwombscapeの新たな犯行声明だった。しかし柳さんのギターは改めて凄いな。音圧とか極悪だったのに、ライブ終わって全く耳鳴りとかしなかったし、音が凄く気持ち良く体感出来たから凄い。

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・wakamiya

 wombscapeが暗黒でいきなり落としてからのwakamiyaである。1stであり間違いなく名盤となった「Lives」リリースツアーを絶賛繰り広げている彼等だが、暗黒の世界をブチ破るかの様に見事な青のクライマックスを描くライブを展開していたと思う。「Lives」の頭を飾る「狼煙」からライブはキックオフしたけど、いきなり爆音で放たれる衝動の塊を全身で受けた瞬間に、体内の血液の温度が一気に上昇するのを確かにこの身で感じたし、ライブは本当に久々に観たけど、新作の楽曲が更に良くなっているのは勿論なんだけど、バンドが本当に強くなった。良い意味での荒々しさを前面に出すアンサンブルに変わったのも大きいと思うし、ボーカルの喜早氏のパフォーマンスとボーカルと言葉は、爆音の青の中でも確かに観る物の胸を突き刺す。「akaridori」のシンガロングからのクライマックスの哀愁には何度も拳を握り締めたし、「Lives」でフロアにダイブした喜早氏がまさかの鼻血を出すと言う、wombscapeに続いての流血と言う、もうなにもかもが全身全霊過ぎる感じ、喜早氏が鼻血を出しながらも、堂々と笑顔でステージに立っていたのもエモーショナル過ぎたよ。曲自体は5曲しかプレイしていないし、個人的にはもっと多く曲をやって欲しかったって願望はあったりもしたけど、よりバンドとして強くなっただけじゃなく、何も恐れずに歩んでいくと言う覚悟が今のwakamiyaのライブには間違いなく存在している。まだまだツアーは続くらいいけど、新作と数多くのライブでwakamiyaはもっと大きなバンドに進化すると確信した!!

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・ENDON

 wakamiyaの感動的アクトから一転して再び地獄だ。遂にDaymareから新作をリリースする戦略と暴力と快楽としてのノイズコアを放つENDONだ。しかしながらいつ見ても機材とアンプの要塞と化したステージは何か凄まじさしか無い。セッティング中に機材トラブルがあったらしくて、少しセッティングが長引きながらも、いざライブが始まったら一瞬でノイズ地獄が爆誕。二人のノイズとギターとドラムによる4つの暴力が一瞬で渦になり、爆発し、それが際限無く繰り返される事によるカタルシスはENDONのお家芸だし、凄まじいビートを叩きながらも、その一発一発の音が心臓を突き刺すドラムを基盤にし、鼓膜を破壊しながらも、そのリフは最高にハードコアで格好良いギター、そして地獄っぷりは変わらないのに、変幻自在に音を変化させるノイズ、それに加えて那倉氏の痛々しい叫びを繰り出しながら、貫禄溢れる佇まい。ヴァイオレンスなパフォーマンスをしなくなって久しいけど、もうそんな物は必要無いんだ。ノイズの渦だけで人を完全に殺せるバンドになったし、しかもただ単純にノイズを放つのでは無くて、複雑に作り込んだ楽曲だからこそ、自在に変化する音、ハードコア要素があるからこその肉体的暴力性。それらもひっくるめて、理知的でありながら、本能的であるノイズコアとしてENDONは凄いバンドになったと思うし、今回プレイしていた新作に収録されているだろう楽曲もENDONがノイズの先を行くバンドになった証明なんだと思う。リリースツアーも控えているし、ENDONが全てを破壊する日はもう完全に目の前に待ち構えている。死ぬ覚悟を今からしておけ!!

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・weepray

 Till Your Deathからの新作リリースも決まり、こちらもいよいよカオティックの新世界を見せる事で、全てを殺す体制に入ったweepray。ベースの阿武さんの衣装もそうだし、メンバーそれぞれのパフォーマンスもより楽曲の世界観を増幅させる物になっているけど、新たにステージバックにログフラッグを導入したりとwombscapeに負けずとステージセッティングや世界観をよりライブで表現するバンドにもなったweeprayだけど、それ以上にバンドとしてのライブが更に凄くなっている。こちらも阿武さんのベースの機材トラブルが序盤にあったりこそしたけど、たった4曲でweeprayってバンドが描くストーリーは物凄い事になっているんだ。ここ最近からプレイし始めた新曲が先ずそうで、既存のカオティックに対するアンチテーゼを個人的に感じさせ、長尺で複雑に楽曲を展開させながらも、それぞれの音が人を窒息させる音でもあるのだ。もう赤塚&小室のギター隊の音の研ぎ澄ませ具合や空気すら支配する緊張感はweeprayの持つ大きな武器であるし、大野氏の独特のタメやクセを生かした精神的重さとしてのドラム、阿武氏の音階を感じさせないのに、とにかく不穏に這い回る煉獄の低音火傷な精神破壊装置としてのベース、笠原氏のステージング、それも凄くなっている。何よりも後半の「この手とその手」、「彼岸花」の2曲は、精神を破壊するカオティックとしてだけじゃなくて、肉体を破壊するカオティックとしてのweeprayがより新たな進化を遂げていたし、笠原氏はステージ前に乗り出して、痛々しい叫びを言葉にしながら、フロアをガンガン煽っているし、阿武さんもガンガン煽りまくる!!フロアもモッシュが巻き起こったりと、ここ最近観たweeprayの中でも特に大きな盛り上がりだったし、weeprayもバンドとして脂が乗った最高の状態なのを実感した。来年の新作も勿論だけど、11月に控えたHexisを迎え撃つ自主企画も楽しみだし、weeprayはまだまだ行ける!!

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・isolate

 そして本日の主役であるisolateである。ベースもギターも要塞と化したアンプが並んだステージになっていたし、それだけでも新作をリリースしたisolateのライブが新作同様に凄まじい事になっているのを確信するしか無かったけど、いざライブが始まると、想像と期待以上のライブとなった。セットは過去の楽曲は全く無し!新作「ヒビノコト」のインタールードの楽曲を除いた全曲を披露するというセット(「屁理屈」を抜かしてしまって、それはアンコールで披露になったからほぼ全曲セットではあったけど)。そして新作の実質トップを飾る「解纜」の2本のギターによる轟音の渦で今日出演した4つの猛者すら吹き飛んでしまうレベルのカタルシスがいきなり発生!!のっけからボーカルの安藤氏は全てがフルスロットルと化して、前以上に野獣と化した安藤な叫びとアクションを繰り出す。前々からそうだったけど、メンバーそれぞれのアクションも含めて、本当に魅せるライブとなっている。時には前に出てきてフロアを煽る様なアクションをしながらも、常にギターを刀みたいに振り回しながら暴れ狂うギター隊の二人、後ろこそ向いているけど、ベースを振り回し、煉獄の低音を放つコケグチ氏、そして凄まじいブラストを繰り出し、ドラムを叩いている必死の表情も最高に絵になるイケヤ氏と、メンバーそれぞれのパフォーマンスも含めて本当に絵になるバンドになったと思う。「閉ざされた中で」から「航路の先の」ノンストップで繰り出された爆走する轟音のカタルシスからの、一気にブラッケンド色を強くして地獄の重低音を放つ流れという序盤からいきなりヒートアップ。安藤氏はこの日結構MCしていたし、MCでは親しみやすい兄貴って感じのキャラクターなのに、ライブになると気迫が凄まじいし、でも今までと違ってライブ中に凄く楽しそうな顔をしている瞬間が何度もあったし、しかも何人かの最前にいた客にキスまでするというパフォーマンスまで繰り出していた(僕も安藤さんに唇を奪われました)。
 新作第2チャプターとなる「蝕」、「欲で着膨れする」、「美徳の勘違い」という轟音でありながら聴かせる世界観に満ちた楽曲でも、音源でも凄かった轟音の渦は更に増幅し、静謐さには絶対に逃げないで、熾烈なまま深みを感じさせ、音の破壊力は見事過ぎた。アクシデント続きな今回のライブであったが、トリのisolateまでギター隊の二人が弦を切るというアクシデントがあって、もう色々なアクシデントばっかりだったけど、他の4バンドもそうだったし、勿論isolateもそんなアクシデントありましたっけ?っていうレベルのそんな物をライブの凄さで忘れさせるどころか、アクシデントあるからこそ、その後にライブが更に凄くなるみてえな所もあったし、新作第3チャプターとなる「裏側の微笑」、「薄氷上」はisolateが描く終末寸前のバイオハザードでありディスとピアであり世紀末な感じを描き、圧倒的情報量で繰り出される音の連続に興奮するしかなかったし、新作最終チャプターである「歪」と「終末」の2曲でアースダムを完全に破壊。何よりもラストの「終末」のギターとベースだけになるラストのパートは完全に途方に暮れるしか無くなる虚無を音で生み出していたし、そしてアンコールの「屁理屈」と「狂う影にあわせて」で再びフロアに火を付け、そして完全燃焼。40分弱で圧巻過ぎる音の連続しか無かったし、isolateというバンドはもう無敵のバンドにいよいよなったのを感じた。isolateってやっぱすげえわ!!

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 アクシデントこそ確かに多かったと思う。でもそんなのは全く関係無かったし、この日も新たな混沌の始まりに相応しい最高のライブだったんだ。isolateとwakamiyaはまだまだツアーが続くし、weeprayも新潟と東京での自主企画を控えているし、ENDONもリリースからのツアーがあるし、wombscapeも再びライブを繰り返していく。それぞれの新たなる始まりがあるし、その先にある物をこの日来ていた人々は目撃する事になるんだと思う。だからこそ僕は2014年9月21日のこの日にあった事件をこれからも絶対に忘れないと思う。それぞれの激音の飛躍はまだまだ続く!!
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