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■LongLegsLongArms presents「HEXIS JAPAN TOUR 2014」(2014年11月14日)@西荻窪FLAT

 俺たちの3LAがいよいよやってくれた!!今年リリースした最新作「Abalam」で完全に化け、ブラッケンドハードコアの中でも郡を抜くバンドとなったデンマークのHexis。彼等の存在はこの日本のフリークスの間でも大きな話題になっていたけど、3LAがそのHexisを招聘し、この日本でのツアーが実現したのだ。3LAは元々はディストロとして始まったけど、昨年からレーベルとして本格的に始動し、Ictusの編集盤リリースを始めとして、過去の名作の再発や、現在進行形の最新作のリリース、そのどちらでも素晴らしい音を届けていたし、Hexisの「Abalam」の国内盤も3LAにてリリースされた。そして多くの人たちの「3LAなら、水谷さんならやってくれる!!」っていう熱い期待に応えてのジャパンツアーが実現したのだ。sekienやThe DonorやweeprayやSeeKといった各地の猛者たちのサポートによって、神戸・大阪・金沢・名古屋・東京をツアーで回り、完全にDIYでありながらも、ガッツリとしたツアーになっているし、もう水谷さんには頭が上がらない。
 そしてこの日はHexisのジャパンツアー一発目となる西荻窪FLATでの公演。東京公演は小岩とweepray企画の国分寺も含めて計3本であるけど、ツアー一発目は、水谷氏・塚本純氏・DETRYTUS亀井氏という二郎狂いの猛者によるスーパーバンドtwolow、国産激情の最高峰バンドの一つであるkillie、そしてHexisという最強メンツの3マンとなった。金曜のライブにも関わらずチケットはソールドアウトだったし、本当に多くのフリークスがHexisというバンドに注目しているってのは間違いない事実であろう。そしていよいよ3LAの新たな一歩であり、確実に伝説になるであろうHexisのジャパンツアーが始まった!!



・towlow

 約10分程押して先ずはtowlowのライブからキックオフ。最初に水谷氏がMCでこの日足を運んだ人々への感謝の言葉を述べ、そして「Hexisが果たして本物なのか、それとも違うのか、その目で確かめて欲しい。」という旨を話し、ライブはスタート。全5曲のセットであったけど、しかしたった3人で生み出すグルーブの快楽が本当に凄い。前にライブを観た時も思ったけど、塚本&亀井のリズム隊ぬグルーブは他のバンドを圧倒する物だし、水谷氏のカオティック成分を持ちながらも、あくまでもひたすらリフを刻みまくるギターはそんなグルーブとガッツリハマり、更にグルーブを増幅させる。古き良きヘビィネスだったりとか、オルタナティブな成分を持ちながらも、リフが持つ音階はダークだし、水谷氏のボーカルも前にライブで観た時よりも冴えていたし、熱とダークさの両方を感じる叫びは熱い。楽曲構成もかなり複雑で入り組んでいるし、こうした方法論はポストメタル的でもあるんだけど、もっとシンプルなリフとグルーブによるダークでありながらも、クールで渋くて格好良い音に帰結させているし、その着地点は実にシンプルなんじゃないかとも思ったりもした。何にせよ、このバンドが持つヘビィなグルーブはかなりの物だし、初ライブからまだ二ヶ月も経ってないけど、既に確かな貫禄が存在していた。



・killie

 国内激情最高峰として名高いkillieだけど、この日のセットは完全に殺しに来ていた。「エコロジーを壊せ!」、「体脂肪と戦う」、「先入観を考える」、「落書きされた放置死体」の全4曲で、ライブ自体は20分弱とかではあったけど、killieというその瞬間のカタルシスを乱打しまくる惨劇のドキュメントの中でも特に攻撃的で尖がりまくった曲しかプレイしていなかったし、ライブ自体は本当に一瞬だったと思う。「エコロジーを壊せ!」なんて結構長尺の楽曲にも関わらず、激の中で見事なまでの起承転結があり、そして冗長に感じる箇所なんて全く無い。いつも以上に音がノイジーに炸裂しまくっていたのも大きいし、あまりにも爆音過ぎてFLATの床が振動していたレベルだった。killieというバンドの大きな魅力である、瞬きすら許さない音とグルーブが生み出す混沌の連続という点が、この日は特に際立っていたし、killieというバンドを構成するダークで血塗れな言葉、リフ、ビート、それぞれが主張しまくりながらぶつかり合っていたし、特に「先入観を考える」というkillie最強の一曲は本当に一瞬に感じた。以前観たkillieのライブで伊藤氏が「その瞬間を楽しめ」なんて言ってたけど、killieってバンドは本当にそんなバンドだし、毎回ラストを締める「落書きされた放置死体」の2分未満で蠢くジェットコースターカオティックサウンドは毎回圧巻。twolowがリフで攻めながらも聴かせるサウンドなら、killieは全てが歪に歪みまくったままの強靭なる音を爆破させまくる悪鬼であり、だからこそkillieは最高のバンドなのだ。



・Hexis

 そしていよいよHexisの全貌が明らかになる瞬間が訪れた。ステージのバックにストロボを設置し、照明は完全に消え、ストロボのみの照明でライブをするってスタイルが何ともCeleste感あってワクワクしたりしたんだけど、いざライブが始まったらもう全てが想像の斜め上にあった。なんというか一言で言うとアホ過ぎるし頭悪過ぎる。そりゃバンドの音自体はブラックメタル・ドゥームを飲み込んで、更にドス黒く染められた暗黒サウンドだし、音源で聴かせていた邪悪なる濁流はライブでも見事に再現されていた。ぶっちゃけ曲の細かい違いとかは爆音極悪ブラッケンドサウンドの前じゃあんまり分からなかったりもしたけど、二本のギターが生み出すドス黒いトレモロの応酬、ベースが繰り出す凄まじい重低音、安定感がありながらも、凄まじいドラム。音源でのサウンドを見事に再現していたし、ストロボのみの点滅のの中で繰り出されるサウンドは極限過ぎて、とんでもない異次元感しか無かった。いや音だけでも十分過ぎる位に凄かったけど、それだけじゃ無かった。とにかくボーカルのフィリップ君のパフォーマンスが凄くアホ丸出しだったのだ。フィリップ君はライブ始まって早々にフロアにダイブしてサーフしていたし、もうなんつうか馬鹿丸出しだった。ボーカルをカッチリやってないし、とにかく叫びまくっている。ステージに戻ったとしても直ぐにフロアに飛び出す、何度もサーフして客にずっと持ち上げられている、客に抱きついたらマイク向けたり、時には客の色々な人間がマイクを通して叫んでいたり、ストロボの点滅のみのフロアは完全に異質過ぎる空間になっていた。ライブ自体はアンコール含めて40分近くはやっていたかもしれないけど、フィリップ君がちゃんとステージにいたのって5分にも満たなかったと思うし、常に持ち上げられているか、フロアを所狭しと徘徊しているか、客に絡みまくっているか、なんというか完全にMilkcowのツルさんに通じるパフォーマンス。ちょこちょこMCはしたいたけど、デンマーク語だから殆ど何を言っているか分からなかったけど、もしかしたらフィリップ君はMCで「俺たちが日本のtwolowだ!!」なんてツルさんみたいなMCをデンマーク語でしてたんじゃねえかって錯覚してしまっていたし、Hexisというバンドに対するイメージは良い意味で完全に破壊された。音だったり、アートワークだったり、MVだったりで見せていたいかにもブラッケンドの世界観はそこには無くて、音こそ音源完全再現の全てを崩壊させる黒の濁流だったけど、そのパフォーマンスは最高にハードコアパンクのそれだったし、海外のMilkcowはデンマークにいたって本気で思ったし、もうMilkcowが冬眠してなかったら、今回のツアーで対バンして欲しかったし、ツルさんに「俺たちがデンマークから来たHexisだ!!」ってMCして欲しかった。もう一度言うけどフィリップ君は完全にアホを極めていた。敢えて言おう最高だろ!!!!!



 こうしてHexisジャパンツアー一発目は全てが観る人々の想像を遥かに超えたライブで終わった。もうHexisのライブが最高に楽しかったし、あんな暗黒サウンドであるにも関わらず、異常な緊張感と楽しさが同居するライブをしてくれるなんても思って無かった。もしかしたらFLATというステージとフロアの垣根が無いハコだったからこそのパフォーマンスだったのかもしれないし、もしかしたらその日はフィリップ君のテンションが凄く高かったのかもしれないし、そこは俺には分からないけど、ブラッケンドから生まれる異常さと楽しさって点は本当に想像外でしか無かったし、最高のライブを頭から見せてくれた。勿論towlowとkillieのライブも最高だったし、こうしてHexisジャパンツアーは最高の形で始まったのだ。
 Hexisはまだまだツアーがあるし、11/23の名古屋まで各地でライブをする。東京公演もまだ二本残っているし、本当に少しでも時間がある人は、どこか行ける公演に足を運んでHexisのライブを体験して欲しい。サポートする国内バンドもどれも素晴らしいし、僕は既に残りのツアーも全部伝説のライブになるんじゃないかって思うんだ。水谷さんも言ってたけど、Hexisが本物かそうじゃないかは、自分自身で見極めて欲しいけど、でも観ないで後悔だけは本当にしないで欲しい。僕自身も残りの東京二公演は足を運ぶし、そちらもレポを書かせて頂くつもりだ。何にせよ確実に伝説として語り継がれるであろうジャパンツアーはまだ始まったばかりだ。
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