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■孔鴉 -koua- "SWARRRM 4th ALBUM "FLOWER" release GIG"(2014年12月20日)@心斎橋火影

 STUBBORN FATHERとSeeKによる共同企画である孔鴉も今回で第4回。第1回の開催から丁度ほぼ一年が経過したが、Heaven In Her ArmsとCoholのスプリットリリースツアーの大阪場所や、デンマークのHexisの来日公演大阪場所だったりと、第2回、第3回も熱いイベントだったと思うけど、今回はSWARRRMの新作のリリースイベントの大阪場所として開催された。今回はSWARRRMだけで無く、東京・青森・新潟と各地から猛者が集結したし、大阪勢は勿論ヤバい。個性溢れるバンドが集結する濃厚なイベントとして開催されている孔鴉は毎回間違いない面子が集まっているし、今回も大阪まで足を運ばせて頂いた。本当に最初から最後まで見逃す暇なんて何も無かった。



・kallaqri

 いきなりkallaqriがやってくれた!!2月のアンチのライブが大雪でkallaqriがたどり着けなくてキャンセルになってしまい、それ以来ずっとライブを観たくて、今回念願叶ってやっとライブを観れたけど、kallaqriは青森というローカルから全国で名を轟かせるバンドだって確信した。ツインベースというSeeK同様に変態的な編成のバンドではあるけど、このバンドは兎に角クリーンのパートの不気味さが異様過ぎる。ヘッドレスの4弦ベースの方はギターアンプにベースを繋いでいて、その音が兎に角不気味で仕方ない。ギターと確かな調和を果たしながらも、クリーンのパートで壮大で美麗なメロディを展開するのでは無くて、不協和音を繰り出しまくる。ザクザクと切り刻むリフの暴発とクリーントーンの不気味さを共存させているセンスも凄いし、カオティックな変態フレーズも盛り込み、時に感情に訴えるパートもありつつ、音を積み重ねる程に得体の知れなさばかりが増幅していく。感情に訴える音を鳴らしているバンドだし、ライブもかなりアグレッシブ極まりないとんでもないポテンシャルのバンドなんだけど、このバンドは本気で既存の激情系ハードコアと全てが違う。その変則的な編成もあるのかもしれないけど、兎に角メロディセンスがおかし過ぎるのだ。美しさと激を確かに持ち合わせているバンドでありながら、それ以上に蠢くエネルギーの輪郭の掴め無さによる暗黒っぷり。無慈悲な音なのに感情に訴える叫び。もう劇場系のありとあらゆる良さを完全に食っている。これから正式音源をリリースするらしいが、その音源のリリースによってこのバンドは青森から全国へと確実に飛び立つし、激情系新世代の最強のバンドになると思う。いやこんなバンドをみんな求めていたんだと思うよ!!



・GARADAMA

 実に一年振りに観るGARADAMA。前に観た時と違って3ピース編成でのライブとなったけど、今回のGARADAMAは前に観た時と全然違った。勿論遅く重い暗黒魔術ドゥームである事は変わらないんだけど、この日のGARADAMAはもっと根本的な部分でロックだったと思う。重いドゥームなビートとグルーブは暗黒その物ではあるのだけれども、その爆音を身に浴びると確かな快楽があるし、拷問サウンドに振り切るのでは無くもっと純粋にドゥームの暗黒さをロックとして産み落としている気もしたのだ。相変わらずな呪詛めいたボーカルもエグい重低音も脂が乗りまくっていたし、ライブ自体はどこか異様な空気を放っていたのは勿論だけど、どことなくバンド自体がリラックスしたライブをしていた様にも感じた。これはこの日出演した他のバンドにも言える事だけど、火影のサウンドシステムは本当に良くて、特に低域のエグさは半端じゃないし、荒さを感じさせながらも音のバランスが本当に良いのだ。GARADAMAも例外じゃ無くて、出している音が本当に不純さが皆無であり、ドゥームの快楽的な音だけを放っていた印象もあった。でもライブ自体は30分だったのに、時間軸が歪みまくって永遠の様に感じさせるグルーブはやっぱり異様だったし、妖しさをガンガン放ちながらのドゥームサウンドには惚れ惚れしてしまった。前にライブを観た時にはもっとインダストリアルで無慈悲なスラッジの印象があったけど、ロックバンドとしてのドゥームもGARADAMAは生み出せるし、大阪を代表するドゥーム・スラッジとして申し分無さ過ぎるライブだった。


・SeeK

 先週のアンチノックでのライブから一週間でまたSeeKを観れるというのは本当に幸せだ。アンチでのライブも良かったが、ホームである火影で観るSeeKは火影のサウンドシステムの良さもあって尚更素晴らしい!!最早ギターなんて入る隙が無いレベルで今のギターレスツインベース編成のアンサンブルは完成されているし、6弦ベースをギターアンプに繋ぐ事によってギターレスの穴を埋めるどころか、ギターとベースの両方の役割を果たすリフと、5弦ベースによるグルーブ、重く速いドラムの乱打、たった3つの楽器で今のSeeKの音はこれ以上無いレベルで完成されている。特に6弦ベースのギターの音域とベースの音域を交互に繰り出すリフのセンスは素晴らしいし、激情系ハードコアとしてもヘビィロックとしても他に無い個性をSeeKは持っている。でもその個性や唯一無二さは強靭極まりないバンドサウンドの重さと強さという実にシンプルな部分から生まれる物だと思うし、この日プレイしていた楽曲達もどれも小難しさは全く無い。常に重低音が支配するヘビィさを極めた音こそがSeeKであるし、そのサウンドスタイルの潔さは本気で男らしい。それにボーカルのSUGURU氏は本当にカリスマの風格を漂わせており、ドスの効きまくったボーカルで常に「攻め」のボーカルで言葉を吐くから最高に格好良いんだ。メンバー4人の佇まいも良し、バンドの音もキレにキレまくってて良し、本当にライブの基本アベレージが高いバンドだと思うし、大阪だけじゃなくてもっともっと東京でもライブをやって東京のフリークスを虜にして欲しいと心から思うバンドなのだ。決してリリースも多くないし、東京でのライブは中々無いバンドだけど、大阪から世界に誇れるバンドが正にSeeKなのだ。この日のライブも最高でしかなかったし、この日プレイしていた2曲の未音源化の楽曲もヘビィさが全てを蹂躙するSeeKの破壊力が凄い事になっているから本当に早く音源としてリリースされて欲しいと思う。



・REDSHEER

 東京でのライブは何度も観ているけど、今回の初大阪でのREDSHEERは何処か新鮮な空気。小野里氏が「東京から、正確には埼玉と千葉から来ました。」なんて挨拶のMCから始まったけど、この大阪でもとにかく切れまくったライブを繰り出していた。元々REDSHEERというバンド自体のライブのアベレージの高さは凄いし、荒さと世界観と狂気を完全なバランスで音にしているのはメンバーそれぞれのキャリアがあるからなんだろうけど、本当に毎回のライブが常に良いという信頼がある。この日は2曲目に新曲である「Yoru No Sotogawa」という初の日本語詞の楽曲をプレイしていたけど、その新曲がギターの山口氏が兎に角刻みまくるメタルなREDSHEERを見せる新境地とも言える楽曲で、でもリフで攻めまくりながらも、メロディアスになるパートは本当にメロディアスだし、カオティックの中で感じさせるコード進行とメロディの魅力という点はやっぱりREDSHEERだからこそだ。初の大阪でのライブという事もあってメンバーさん3人の気迫もいつも以上だったと思うし、「Silence Will Burn」の怒涛の展開からの激情はいつものライブよりも更に凄まじいテンションだった。ラストは「In The Coma」というクリーンの不穏さから爆発するSlintに激情とカオティックのエッセンスをブチ込み、Hooverの進化系とも言える楽曲で締めくくられたけど、小野里氏の不気味過ぎるベースと叫び、山口氏の鋭利なフレーズとそこから感じるメロディ、rao氏の力強すぎるトライヴァルなドラムの全てが見事な化学反応を起こし、大阪の人々にその存在感を刻みつけていた。今回は初の大阪でのライブだったから、REDSHEERを初めて観る人も多かったと思うけど、リアクションもかなり大きかったと思うし、この日いた人々を一人残らず虜にしていた筈だ。今年の初ライブがから精力的にライブを重ねているけど、来年は更に攻めまくるだろうし、本当にリリース予定のアルバムが楽しみでしょうがないんだ!!



・ANCHOR

 実は99年結成とかなり長いこと活動しているらしい新潟の激情系ハードコアであるANCHOR。このバンドはメロディアスな激情系ハードコアバンドであるけど、兎に角屈指のメロディセンスだ。空間系エフェクターでの揺らぎの音、ピアノ線で締め付ける様な音色のクリーントーンのアルペジオ、この2本のギターが紡ぐ音色がただただ美しい。激のパートはあるけど、そこまで激情激情している訳じゃ無いし、あくまでもクリーンのメロディ主体で楽曲は進行していくスタイルではあるけど、そのクリーンの音で全てを作り上げてしまうバンドだと思った。新潟のバンドという事もあるのだろうか、寒々しい荒涼とした美しさと、淀みが全く無い空気感がANCHORの持ち味になっていると思うし、北欧の激情系ハードコアバンドが持つメロディセンスをANCHORに感じたし、それでいて一寸のブレの無いサウンドスタイルは本当に頼もしい。この日出演したバンドの中で一番メロディという点に重点を置いているバンドだと思ったし、少し浮いてしまっている気も一瞬したりもしたけど、孔鴉というブレの無い個性を放つバンドのみが参戦するイベントではANCHORも間違いの無い猛者の一人だった。熾烈なる激情とはまた違う、世界観を持つ激情をANCHORは鳴らしていたけど、だからこそ本当に胸を締め付ける音だったし、新潟だけじゃなくて、余裕で全国屈指のメロディをこのバンドは紡いでたよ。



・STUBBORN FATHER

 先月のweepray企画以来の一ヶ月振りのSTUBBORNであったが、この日のSTUBBORNは火影というホームでのライブだったのもあったし、主催バンドの一つというのもあったと思うけど、本当に全てをかっさらって行った。最早最強の一曲目とも言える「裏側」の音声SEが流れ始めた瞬間の異常な暴発の夜明け、蛍光灯のみで照らされるステージに立つ4人の神々しさ、そして曲が始まった瞬間にクライマックスに次ぐクライマックスと言える怒涛の展開の連続。カオティック・激情以前にSTUBBORNはハードコアパンクバンドであるし、サウンドスタイルこそ変化はしながらも、結成から15年に渡って全くブレずにいるのは今年リリースされた編集盤カセットで十分理解はしていたけど、STUBBORN FATHERは正に今がバンドとして最凶のモードになっているし、暴走するビートの暴力、キラーリフのみを変則的に組み合わせてカオスを描き、凶悪な音で攻めるギター、そしてボーカルのshige氏の佇まい。何かな何まで完璧過ぎる位に格好良い。2曲目の「イデア」のダークなメロディを活かしながらも爆走するサウンドにも痺れまくったし、前回のライブでもやっていたANODEの大名曲「隠された太陽」のカバーの時はフロアは最高潮!!しかも熱かったのは、この日たまたま遊びに来ていたweeprayの笠原氏にshige氏が途中でコーラス用のマイクを託し、shige氏と笠原氏のツインボーカルまで実現してしまった事だ。笠原氏はANODEへのリスペクトを公言しているし、STUBBORNはANODEの盟友でもあり、shige氏のマイクはANODEのカズヒト氏から託されたマイクだ。僕自身はANODEをリアルタイムで追っていた人間では無かったけど、それでもANODEという「孤高の存在」が完全に墜落して消滅してしまっても、STUBBORN FATHERとweeprayというANODEと共に孤高の存在であり続けていたバンドと、そのANODEに憧れていたweeprayという新たなる孤高の存在の予定外のコラボは本当に胸が熱くて熱くて仕方なくなってしまった。そして終盤の「痣」から「創造の山」までは本当に怒涛だったし、ラストの「創造の山」でshige氏がフロアに飛び込み、フロアにいる人々に持ち上げられながら叫び、そしてフロアの人々はシンガロング。そんな狂騒の中、フロアを立ち去るshige氏は正にハードコアヒーローのそれでしか無かったし、STUBBORN FATHERが15年ブレずに活動を続けたからこその「孤高の存在」である事を実感した。何よりも過去も現在も間違いなく繋がっている事や、そしてそれが間違いなく「未来」へと繋がって行く事。それがこの日のSTUBBORNのライブにはあった。最高の一言以外無いよ!!



・SWARRRM

 そしてトリはカオティックグラインドの生きる伝説であるSWARRRM。ライブ自体は20分ちょいと相変わらず少し短めであったし、アンコールも無かった。でもたった20分ちょっとで全てを放つSWARRRMのライブはもう流石の一言に尽きてしまう。怒涛のブラストビート、重厚なベース、それらを下地にしながらのカポ氏のギターとツカサ氏のボーカルはもう切れに切れまくっている。完全に音源を再現してしまっている完璧なアンサンブルもうそうだし、ツカサしの低域グロウルと時折織り交ぜるハイトーンのシャウトは歴戦の猛者だからこそであると同時に、未だに全く衰えてなんかいないから凄い。それにカポ氏のギターリフのセンスは本当に凄いの一言であるんだけど、その音の切れ味の鋭さと言ったらもう堪らなく最高なのだ。セットは新旧織り交ぜた感じのセットで昔からの曲も新作の曲も満遍なくやっていたけど、本当にライブが20分ちょっとで終わってしまった事だけが不満だ。もっとあの曲も聴きたい、この曲もやって欲しいって気持ちがSWARRRMのライブを観るとどうしても生まれてしまうし、もっともっとやって欲しかったけど、でも猛者しかいないこのイベントを締めくくるに相応しいライブだったし、SWARRRMはなんだかんだ言って未だに代えのいないバンドなんだなって思った。こうしてまたライブを観れたのは本当に嬉しかったよ。



 ライブは22時半過ぎに終わったし、かなりの長丁場にはなったけど、本当に大阪って凄いなあってシンプル極まりない感想が孔鴉にはある。今回で孔鴉に足を運ぶのは二回目だけど、東京からわざわざ大阪まで足を運ぶ価値が孔鴉には間違いなくあるし、大阪のバンドだけじゃなくて本当に全国各地の強烈な個性と実力を持つバンドのみが参戦する事を許されているイベントだからこそ、このイベントには本当に大きな意味がある。次回の孔鴉もまた大阪まで足を運びたいと心から思うし、寧ろ東京でも孔鴉東京編をやって欲しいなんて気持ちもある。STUBBORN FATHERとSeeKという主催バンドが変化や進化こそあっても核が全くブレていない2バンドの主催だからこそ、出演バンドもブレ無いバンドしかいないし、だからこそ孔鴉にブレは全く無い。だからこそ常に最高のライブイベントであり続けていると思うし、初開催から一年が経過したけど、これからもずっとずっと続いて欲しいイベントだ。
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