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■HI LIBERATE presents STRAIGHT ANSWER japan tour in TOKYO(2015年2月8日)@初台WALL

 現在日本でも大きな注目を集めている東南アジアハードコアであるが、その中でも大御所のキャリアを持ち、東南アジアでは絶大な人気を誇るSTRAIGHT ANSWERが来日した。今となっては海外バンドの来日は全然珍しくないし、下手したら毎月の様に日本の地を異国のバンドが訪れているのだけど、インドネシアは貧富の差が激しく、また50万円の貯金が無いと観光ビザすら取れないという状況らしく、今回の来日でSTRAIGHT ANSWERのメンバーは機材を全部売り、必死の想いで日本への渡航費を集め、そして実現した来日ツアーだ。単なる来日ツアーでは無くて、心からの想いがあってのツアーとなったし、今回東京公演の一つである初台WALLでの公演に足を運んだけど、そこにあったのは本当に感動的で暖かくて、最高に熱い愛と涙に溢れるライブだった。結論から言うと、ここまで観る人の心を濡らすライブは滅多に無いし、この日のライブにはSTRAIGHT ANSWERにも、出演した国内バンドにも、今回のツアーに関わっている関係者も、WALLを埋め尽くしていた沢山のお客も、それぞれに確かな熱い「想い」が存在していたのだ。



・Tragic Film

 一発目からTragic Filmはやってくれた!!ユースクールからパワーヴァイオレンスまでを横断し、速く短く五月蝿いという大正義で爆発するこのバンドがのっけからバンドのポテンシャルを爆発させるライブを炸裂させていた。初っ端からボーカルの人が勢い良く飛び出してステージの返しのスピーカーが横転してしまう始末だし、その一瞬の衝動が恐怖すら覚えてしまうレベルなのだ。曲は勿論見事なまでにパワーヴァイオレンスだし、ユースクール成分がありつつも、時にBPMを落として極悪なリフをお見舞いしたり、曲の随所に変則性を持たせて異様さも出したりといった工夫もある。ライブは15分程で終了という短い物ではあったけど、その駆け巡る音の暴力がのっけからWALLを熱くした!!



・BLIND SIDE

 柏のニュースクールハードコアBLIND SIDEのライブはのっけからツインギターがパワフルにゴリゴリのサウンドで攻めまくる!!勿論腕グルグルモッシュ兄貴も登場し、フロアで暴れていたけど、このバンドはライブ自体は安定感溢れる音だし、ビートダウン、絶妙なメロ、疾走感、ニュースクールの美味しい所をしっかりと分かっているサウンドを鳴らしていたし、あくまでもメタリック過ぎず、ハードコアの風土を感じさせるサウンドは個人的にかなり好印象でもあった。腕グルグル兄貴が怖いから横の方でゆっくり観ていたけど、男気溢れるパフォーマンスもナイスだし、バンドとしての貫禄も十分。若手のバンドでありながら、しっかりと自らのルーツへの愛を感じさせる音、ニュースクールハードコアへの愛を見事にサウンドに帰結させていたし、固定ファンが付いていたのも納得のバンドだった。



・ENSLAVE

 個人的にかなりのお目当てだったENSLAVE。ホームであるWALLでのライブだけど、そこに余裕や手抜きなんて一切無し!!相変わらず速くて爆音で泣ける激クラスティハードコアサウンドは最早ENSLAVEにしか生み出せない物だし、最強ツインボーカルの二人のパフォーマンスも相変わらず全身全霊でしか無い。久々にちゃんとライブを観たけど、今のENSLAVEからは最早神々しさしか感じないし、フロントに立つ2人のボーカルには最早後光すら差している様にすら見えてしまった。「Obliging」、「Under Ther Isolation」、「Only I Can Judge Me」といったアンセムの連続に湧き上がるフロア。爆音でハードコアし続けているだけなのに、ENSLAVEはどうしてこうも唯一無二なのだろうか。神がかったメロディセンス、ライブバンドとしての無尽蔵過ぎる力、色々あるけど、終盤の「BLack Rain」で見せた痛みすらも剥き出しで叫び尽くす二人を観て、だからこそENSLAVEの代わりになるバンドは存在なんかしないんだと気付いた。その言葉を武器に、その爆音で爆走する音を武器に、最強のハードコアを叩き出しているだけでしかないんだ。最後はLOW VISIONのボーカルも乱入して更なる混沌を極めライブは終了。WALLのハードコア番長はこの日も最高のライブしかしていなかった!!



・endzweck

 機材トラブルがあったりもしたけどendzweckがENSLAVEの熱さを引き継ぎ負けじと熱いライブをしてくれた!!ニュースクール系のハードコアでは最早大御所的な存在である彼等だけど、昔から現在に至るまでずっとブレずに続けてきたからこその説得力が彼等のライブにはある。機材トラブルで途中インターバル的な時間こそあったけど、それ以外は本当にノンストップで駆け巡る疾走感!!熱いシンガロング!!メタリックな刻みも取り入れているのに、どこを切ってもハードコアパンクでしか無い音!!泣きまくるツインギター!!あざとい位に観る物の魂を揺さぶる事しかしない彼等だし、それこそがendzweckというバンドなのだと思う。その言葉と音で訴える熱量!!暑苦しい程に暑苦しく、青臭い過ぎる程に青臭い!!だがそれがいい!!それでいい!!endzweckはいつライブを観てもその青で全てを焼き尽くしてくれるのだから!!



・Fuck On The Beach

 実に2年振りにライブを観るFuck On The Beachだったけど。久々にライブを観てもFuck On The BeachはFuck On The Beachでしか無かった!!とにかく最高にキャッチーでありファスト!!爆走しまくっているのに息の合った演奏と見事なツインボーカルの掛け合い!!しかも凶悪過ぎる爆音で鼓膜を破壊しまくりながらグラインドまでしてしまう始末!!やっている事は最大の賛辞として言わせて貰うと馬鹿でしか無いし、馬鹿みたいに格好良い。ほぼノンストップで繰り出されるライブからラストの「ファックオンザ…ビーチ!!」の客を巻き込んだコールまで完璧過ぎる流れ。爆音と速さとファック以外は俺たちには必要無い!!と言わんばかりのライブだったし、速さという大正義をブンブン振り回しながら柵越ホームラン以外認めないバッターの鑑とばかりのライブはただ純粋に格好良かったんだ!!



・FORWARD

 そして貫禄のステージだったのはFORWARDだ。イシヤさんがのっけから「この世で一番の悪党は政治家なんだよ!!」とイシヤ節のMCをカマして繰り出すのはパンク30年やってますと言う言葉通りの見事過ぎる王道ジャパニーズハードコア!!政治関係の発言やメッセージだったりという点は人によってそれぞれ思うことも多いとは思うし、そこに関する受け取り方こそは人それぞれではあるとは思うけど、しかしFORWARDは長年そのスタイルを貫いているだけあって、とにかく音の厚みが凄い!!ジャパコアらしいソロも全曲にしっかりとあるし、イシヤ節なMCは冴え渡る。勿論そのメッセージだったり姿勢に関しては賛否両論あって当然だとは思うし、そこに無理に同調する必要なんて勿論無いのだけど、メッセージとしての音楽としてやっぱり長年やっているバンドだけあって説得力は確かにあったし、フロアも異常な盛り上がりだったと思う。今回初めてFORWARDのライブを観たけど、パンクバンドとしての心意気と気迫に溢れたライブはやっぱり凄かったとしか言えない。



・STRAIGHT ANSWER

 そして本日の主役STRAIGHT ANSWER。彼等のライブが本当に感動的なライブだったのだ。僕自身は彼等に関してはほぼ予備知識ゼロでライブを観たのだけど、メンバーのいかにも強そうなルックスに反して楽曲は超キャッチー!!サウンドに余計なギミックが何一つも無いからこそ際立つグッドメロディ。大御所バンドらしい安定感溢れパワフルな演奏。個人的にはDag Nasty辺りのサウンドに通じる物を感じたりもしたけど、古き良きハードコアだけじゃなく、現代のハードコアの通じる物もあったりというインドネシアという土地だからこそ生まれたサウンドだった。しかし彼等のライブはただ単純に良かったけどそれだけじゃ無かった。ボーカルの人がライブ中に感極まって泣いてしまって、MCでは日本のこのステージに立っている事が夢みたいでまだ信じられないという事を通訳の方を通して伝えられたりもした。そしてMCでは日本では想像が出来ない彼等の今回の来日に至るまでの多くの苦労が語られた。インドネシアでは50万円の貯蓄が無いと観光ビザすら発行出来ないという事。その50万円はインドネシアではとんでも無い大金である事、今回の渡航費用を捻出する為にメンバーは機材を売れるだけ売った事、ギターの方は機材を全て売って渡航し、今回のライブの為に大阪で1万5千円のギターを買った事。通訳の方までが涙を流しながら今回の苦労を語り、そしてライブを観ていたインドネシアの少年は、現地では地域紛争によって彼等のライブを観る事が叶わなく、日本の地に来た事によってやっとSTRAIGHT ANSWERのライブを観れた事。その全てが日本にいる僕じゃ全然想像が出来ない事だったし、それでもSTRAIGHT ANSWERは日本でライブをやりたかったという想いを感じた。MCでは時折日本語で感謝の言葉を何度も述べていたし、そんな彼等の姿に応えるかの様に、ライブ中はフロアはモッシュの嵐が巻き起こっていた。僕が言えるのは、この日のSTRAIGHT ANSWERの来日公演はただの外タレ来日ライブじゃ無かった。本当に多くの人の想いと苦労があったからこそ実現したライブだと思ったし、最高の盛り上がりを見せたのは勿論だけど、何度も何度も涙腺が緩む場面があった。セットもフロアの熱いレスポンスに応え、急遽1曲増やしただけじゃなく、アンコールまで実現。最初から最後までSTRAIGHT ANSWERのただ真っ直ぐで格好良いハードコアが炸裂していたし、魂を揺さぶる最高のアクトだった。ライブが終わった瞬間にWALLに存在していたのは間違いなく沢山の笑顔だったし、こんなに心暖まるライブは他に無いとすら思った。予備知識ほぼ無しで行った身ではあるけど、今回こうしてSTRAIGHT ANSWERのライブを観る事が出来て良かったと心から思うよ。ありがとう。



・LOW VISION

 そして最後は自由と楽しさを掲げるパーティハードコアであるLOW VISION!!彼等もライブを観るのは本当に久々だったけど、ハードコアが持つ純粋な開放と楽しさを打ち出したサウンドにはブチ上がるしか無いし、MCでも熱い想いを何度も語っていたけど、STRAIGHT ANSWERの実に感動的なライブを引き継ぎ、LOW VISIONはネガティブな感情をブチ殺し、ポジティブに生きていく為のハードコアを鳴らしていただけだった。スラッシュだったりストリートカルチャーだったりの影響を受けた彼等のハードコアはまた独特ではあるけど、ノイジーに爆走するギターと「捲し立て、時にはヒップホップ的フロウも感じさせ、叫び歌うボーカル。もう前しか見てないぜとばかりのビート。シンプル極まりない生のエネルギーに溢れ、終わらないパーティをこの日も生み出したのだ。最後の最後をビシッと締めくくり、今回のSTRAIGHT ANSWER来日公演を最高のパーティとして最後にやってくれたのだ!!



 個人的に体調がかなり良くない状態での8バンドのライブだったから体力的にはかなりヘトヘトにはなってしまったし、ENSLAVEで思いっきりモッシュして体力使ってしまって、残りのバンドはゆっくり観ていたけど、本当にそれぞれ鳴らす音こそ全然違うし、畑もキャリアも全然違うバンドばかりが集結していたライブではあったけど、ハードコアパンクってやっぱり最高だって再認識出来た夜であったし、何よりもSTRAIGHT ANSWERの最高に熱い熱血その物なライブには本当に心が熱くなってしまったよ。それはWALLを埋め尽くした多くの人々の笑顔が全てを語っていたと思うし、本当に最高の夜になった。ありがとう!STRAIGHT ANSWER!!
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