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■KEEP AND WALK FEST 2015(2015年5月23日)@新宿LOFT

 今回は昨年はisolateの1stである「ヒビノコト」をリリースした事も記憶に新しいレーベルとしてだけじゃなく数多くのイベントを打ち、全方位にその音を届けるレーベルであるKEEP AND WALKの三日連続で開催されたフェスであるKEEP AND WALK FEST 2015の二日目の新宿LOFT編に足を運ばせて頂いた。昼の11時からスタートで総勢20バンド、2ステージ進行ながら被りは無く体力さえあれば全20バンド観る事が可能という超鬼畜タイムスケージュールはもはや狂気の沙汰でしかない。流石に全バンドを観る体力は無かったのでちゃんと観れたのは10バンドだったけど、僕が観たKEEP AND WALK FEST 2015を今回レポさせて頂きます。



・PALM

 タイムテーブルが発表された時点で先ず狂気の沙汰だと思ったのは一発目がいきなりPALMという来た客を完全に殺しにかかるっていう出順だ。しかもバーステージって完全に地獄しか生まれないだろうと思っていたけど、実際にはやっぱり地獄だった。一週間前に二万でPALMを観て、そこから間をほぼ空けずに観たけど、何から何まで絶好調!!いつも通りのカオスでヘビィなPALMでしか無かった。トシさんは何度も客にマイクを向け、ハナからフロアに飛び出すという絶好調っぷりだったし、歪みまくった音のみで観る物を興奮させるステージは流石PALMとしか最早言い様がない。勿論初っ端から腕グルグルモッシャーが大量発生する始末だし、この長丁場のイベントで体力を温存させる気なんてこのバンドには更々無いし、いや最初からフルスロットルじゃなきゃダメだとばかりのハイボルテージ極まりないライブに失禁必至だった。セットこそ二万の時とほぼ変わらなかったと思うけど、常にヴァイオレンスさを追求し、それを極め尽くしたサウンドなのに、フロアはみんな汗だくになりながらも笑顔を溢れさせる世界で最もピースフルな音の暴力をPALMは放ち続けている!!だからこそPALMは格好良い!!初っ端から魂を焼き焦がすライブに燃えるしか無かったぜ!!



・weepray

 本当にライブを観るのが久々で今回一番の目当てだったかかもしれないweepray。なんか阿武氏が完全に黒魔術師な衣装になっていて、もう既に異様な空気を漂わせていたけど、ライブは最早完全に葬式であった。セット自体はいつもと変わらない感じではあったけど、より音の全てが触れてはいけない場所に平然と触れてしまうような、タブーを容易く侵してしまう様な、そんな背徳感に満ちた空気を今のweeprayから感じるし、これまでは尻上がりに調子が良くなっていくって感じのライブが多かったけど、この日は頭から完全にキレまくっていたし、それぞれのメンバーはやっぱり普通のありきたりなフレーズを絶対に奏でない。バンドが持つ世界観がライブでより高い次元で表現出来る様になっていたし、年末リリース予定の1stアルバムに向けてバンドが完全に次のモードに入っているのを感じさせるライブだったと思う。やっぱり「この手とその手」のブルータルなサウンドは痛烈だし、最早既存の激情だとかカオティックと全く相容れないバンドになってしまったと思う。やっぱり圧巻だったのはラストの「彼岸花」だろう。赤塚&小室のギター隊が完全に全てを終わらせる音しか放たないし、笠原氏の言葉が全て毒の様にLOFTを埋め尽くす。阿武氏は最早時にベースを弾くのすら放棄して演技めいた動きまでしてしまっているし、見てはいけない物を見てしまった気分にすらなってしまった…新曲こそ聴けはしなかったけど、久々のweeprayはやっぱりweeprayでしか無く、本気で死すら肯定してしまいたくなるレベルで暗黒だ。



・反好旗

 色々な場所でその名前は聞いていたけど実際にその音に触れるのは初めてだった反好旗はとにかく熱いライブをかましてくれた。歌詞もメッセージ性の強い日本語詞で語り調のボーカルから叫びまでを駆使し、その熱きメッセージをフロアに全身全霊で伝える姿は好印象。しかしそのサウンドは他にこれっていう形容が全く出来ない物でもあった。実際に楽曲によってやっている事は完全にバラバラでストレートなエモティブな楽曲もあれば、ポストロック色の強い曲もあり、果てはレゲエまで取り入れた楽曲もありと曲によってアプローチが全然違う。でも根底として存在している要素としてどの楽曲も非常にメロディアスで青臭いサウンドが常に存在しているし、あれだけ滅茶苦茶に色々やりながらサウンドにバラつきや散慢さは全く無く、全ての音が熱苦しいハードコアパンクに帰結しているというのは実は凄い事だと僕は思う。不純物全く無し!ひたすらに男臭いハードコアは予想以上の物だったし、痺れた!!



・BB

 最早このバンドのメンバーそれぞれのキャリアが色々凄いけど、ぶっちゃけそんなのは知らなくて良い。DESSERT,
MINOR LEAGUE、WRENCHというキャリアが既にレジェンドレベルだけど、BBはそんな猛者が現在進行形でこれまでのキャリアで一番の音を鳴らしているバンドなのだ。カオティックやヘビィネスといったらそれまでかもしれないけど、でもそんな枠組みはBBには必要無い。ゼロから時代を作った猛者が持つ空気感こそあるけど、懐古主義に走らず、老害にもならず、2015年に必然として存在するヘビィロックがBBだ。RYUJIさんのボーカルもキレまくっており、ダークでヘビィでありながら退廃的なメロディを生み出すギターリフとバッチリ噛み合った怨念めいていて耽美なボーカル、声量も半端無いし、ドス黒い闇の奥底からうねり上げる声の力が凄い。トライヴァルさを感じさせる変則的でありながらも、ロックとしてのノリやグルーブを持つリズム隊もやはり積み重ねたキャリアの凄みを活かし、それを現在進行形で凄まじいサウンドとして生み出しているからこそだし、確かに渋いサウンドではあるけど、でも痛烈でいて禍々しいヘビィロックの混沌。他に似た空気を持つバンドははっきり言ってほぼ皆無だし、BotchとかTOOlに近い空気を持ちながらもそれとは結局違うし、完全にオリジナルでしか無い!!赤い照明に照らされる4人が生み出すダークサイドヘビィロックは世界を暴き、爆発した瞬間に世界を終わらせてしまうんじゃねえかって緊張感と恐怖感すらあった。今回のイベントでは異質なバンドだったかもしれないけど、他の出演バンドが白旗上げるだろうって完膚無きまでの圧倒的アクトだった!!



・EDGE OF SPIRIT

 前半戦ラストはEDGE!!もう予想通りだったけど、初っ端からいきなりピットの治安が悪くなるし、腕グルグルモッシャー大量発生!!しかしEDGEも時代を築いたバンドってのもあるけど、メタルコアってカテゴライズすら嘲笑うかの様に最高にハードコアなライブしかしない。ストイックに自らの音を強くし、時には非常にメロいギターソロもあり、刻みまくりなリフの中に確かに感じられる微かな叙情的風味、でも帰結する先は最高に重くて強いハードコアでしか無い。shoさんも「お前だけのダンスを踊ってくれ!!」と煽りながら腹の奥の奥から吐き出す凄まじいボーカルで湧かせる!!EDGEはいつ観ても安定感溢れるライブをするけど、予定調和なんて何も無い!!ズクズク刻まれるツインギターと怒涛のビートと鬼のボーカルが生み出す本物のサウンドは説得力に溢れ、観る物を鼓舞しまくる!!ピットは常にモッシャーで溢れて完全に危険地帯と化していたし、理性を完全にブチ壊す音の数々に震えるだけでしかなかった!!やっぱりEDGEって別格のバンドだよ!!いやいや圧倒的過ぎた!!



・ENDON

 インターバルを挟んで後半戦はメインステージのENDONから観る事に、先日のBorisとの伝説の2マンのテンションをそのままにこの日もrokapenis氏の照明とのコラボ。ステージはストロボの照明で照らされていてメンバーの姿も神々しさを感じさせる物だったが、音の方も絶好調に脂が乗りまくっていた。最早暴力的パフォーマンスで話題を呼んでいた頃のENDONは完全にいなかったし、そのヴィジュアル面でも拘ったステージングもそうだけど、ノイズやハードコアという文脈からもっと多方位にアプローチをするバンドに完全に化けた。言ってしまえばアースダムでやってもユニットのクラブイベントでやっても、この日みたいにLOFTでやっても全然違和感の無いバンドになったという事だ。セットもショートなハードコア色が強い楽曲ばかりで攻めるセットながらも、ノイズをガンガン使いまくりながらも、ハードコアなカタルシスを大切にし、また音響面でも各楽器の音やノイズサウンドが非常に明確でクリアに聞こえて来たのも凄く大きいし、ENDONを知らないお客にも良い意味で分かりやすく伝わった筈だ。だからと言って日和った音には全然なっていないし、強烈な破壊的サウンドをもっともっとオーバーグラウンドへ放つという明確な意志が今のENDONにはある。だからこそ本当に強いバンドになったと思うのだ。ENDONの行くす末は最早誰も分からないと思うけど、いやだからこそENDONもまた唯一無二の存在なのだ。



・ENSLAVE

 EDGEなんかとは方法論こそ違うけど、こちらも本物のハードコアバンドであるENSLAVE!!しかしながらここまでハイボルテージなライブをするバンドって他にいない。JEEPさんとPGさんの最強ツインボーカルは今日も限界知らず!!アンセムしか存在しないENSLAVEの名曲達を雄叫びだけで叫び上げる二人の最強フロントだけじゃなく、楽器隊の4人の演奏の熱量もやっぱり凄まじい!!泣きに泣きまくったツインギター、ハードコアのビートを完全に熟知しまくったリズム隊、音割れ上等!爆音上等!!と言わんばかりだし、「Under Ther Isolation」や「Only I Can Judge Me」といったアンセムはこの日もフロアに多くの拳を突き上げさせてくれた。ENSLAVEは既存のハードコアにノーを叩きつける存在でありながら、どこまでもハードコアパンクなバンドだし、日本語で叫ばれるメッセージも、悲哀を感じさせながらも闇を切り裂くギターも、バンドとしての圧倒的筋力も何から何までハードコアでしか無いし、何度観ても泣きそうになるレベルの感動を与えてくれる。ハードコアパンクという信念だけを武器に戦い続けるその姿は汗塗れでありながらも最高に格好良いし、だからこそENSLAVE is ENSLAVEなんだろう。



・isolate

 昨年はKEEP AND WALKから1stアルバム「ヒビノコト」をリリースし、最早KEEP AND WALKとは切っても切れない存在であるisolate。勿論今回も機材持ち込みで気合は十分!!昨年のリリースツアーを終えて今年も何だかんだライブをやっていたりもしたけど、本当に貫禄と余裕がライブにも出てきているし、暗黒ツインギターのトレモロの数々、安定感も凄まじいけど、何よりも音が一々重過ぎる鉛みてえなブラストビートも全力で放っているけど、最早王者の貫禄だ。安藤さんはなんかいつもと違うテンションで「遊ぼうぜ!!」なんてフロアを煽ったりもしていたし、セットも新旧織り交ぜた内容でありながらどの曲もより音に厚みと重みが増している。最早アンセムと化した「狂う影にあわせて」なんて完全に突き抜けきっていたし、「ヒビノコト」の楽曲もツアーの時とは曲順も変えていたりしたけど、バンドの表現が確固たる物になったからこそ、昔の楽曲と交ぜたセットでも完全にライブの中で一つの流れを生み出すまで至っていたと思う。ラストは安藤氏が「ハッピーになんか終わる訳ねえだろ!!」と叫び、やっぱりおいつも通り暗黒轟音が吹き荒れて終幕を迎えた。こうしてツアー以降のライブを今回ちゃんと観たけど、もうバンドは完全に次のモードに入っているし、だからこそ新曲を早く聴きたいと思うし、漆黒の轟音がこれから先どんな輝きを見せるか心から楽しみにしたい。ライブ自体は暗黒でありながらも、バンドに未来を想起させるライブでもあったし、isolateのこれからが本当に楽しみだ!!



・deepslauter

 柏から世界一ハッピーな混沌を生み出すdeepslauter。30分で12曲近くに及ぶセットだったけど、最初から最後まで笑顔が絶えないライブだったと思う。一曲目の「RIP OFF」からラストの「FIX!!!」まで飛ばしに飛ばしまくっていた!!ギターのオガワさんが眼鏡を忘れたらしくMCで視界が水中の中みたいだなんて言ってたりもして、というかいつものライブに比べてMC凄いしていた気もするけど、サウンドは兎に角キレッキレだし、瞬発力とキャッチーさを武器にしたdeepslauterのサウンドは本当に混沌としていながらもどんな場所であろうと最高のパーティを作り出す原動力になっている。オサムさんに至っては隅にあったポールを持ち出したり、平然とバーステの横の手すりみたいな部分にサーフされていったりといつも以上に暴れまくっていたし、勿論フロアはみんなしてモッシュ。deepslauterって昔からそうだったけど、今は本当に観る人の脳細胞を覚醒させながらも、その危険信号でいかに人をハッピーに出来るかみたいなバンドになっていると思うし、ハチャメチャ過ぎるパフォーマンスも含めて本当の意味で混沌を生み出しながらも、同時にダンスするバンドでもあるんだ。ハードコアから世界を笑顔にするdeepslauter、彼等の底力はこの日も発揮されていたよ。



・wakamiya

 バーステのトリはwakamiya!!ライブは少し久々に観る事になったけど、こんなにも頼もしいバンドになっていたとは!!勿論持ち前の青臭さ全開の激情はより精度と説得力を増していたりもしたけど、何というか本当に多くの人々の感情を受け止めるだけの大きさと強さを持つバンドになったと思う。「陽引ノサダメ」、「狼煙」の序盤の二曲でもうガッツりと心をキャッチさせられたし、ポストロック等の要素を持ちつつも今のwakamiyaは何処までも不器用でありながら純粋で真っ直ぐなバンドだと思う。それはフロアの無数に突き上げられた拳が物語っていたし、汗だくで全力であり、青きメロディと共に放たれる言葉が胸を貫きまくる。ラストの「水無月」はやっぱり今のwakamiyaを象徴する名曲だと改めて思ったし、激情系という括りで語られる事にノーを突きつけ、もっと純粋な感情のメッセージは熱さしか無い!!そして本編が終わってからのアンコールの「akaridori」は名曲たちで畳み掛けてからの止めの一撃だったし、シンガロングパートでフロアの人々のシンガロングが響き渡る光景は凄く感動的で泣けてきた。wakamiyaも紛れも無く「歩き続ける」バンドだし、だからこそwakamiyaがバーステのトリを飾ったのだろう。未来を照らす輝かしい音の結晶は本当に眩くて素敵だったよ。



 長丁場だったし全バンドを観た訳じゃ無いにしろ疲労がかなりあったので、wakamiyaが終わってLOFTを離脱したけど、真昼間から夜まで爆音を浴びた疲れは何処か心地良かったりもした。今回KAWのイベントには初めて足を運んだけど、シーンの新たな息吹を感じさせるイベントだったし、ボーダーレスに熱いバンドが熱いライブを繰り出していたと思う。普段行くライブとはまた客層が違ったりしたのも新鮮であったし、新たな音楽との出会いの場として素敵なイベントだったと思う。これからもKAWには色々と仕掛けていって欲しいと思う限りだ。
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