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■SEI WITH MASTER OF RAM presents 【伝説のレジェンド20】(2015年6月5日)@新宿Antiknock

 記念すべき第20回目のSEI WITH~自主企画はアンチノックのブッカーであったDEADLY PILES石原氏のアンチ卒業の意味合いを兼ねたイベントであり、同時に転換中には土竜と前里慎太郎a.k.a.ICのパフォーマンスもあり、出演バンドもやっぱり多岐に渡りといった盛り沢山な内容。金曜日開催に拘っているらしい伝説のレジェンドという企画なので、華金な新宿の地下室で爆音を浴びたくて今回は足を運びました。普段行くライブとまた違う感じのバンドもいたりと自分としてはまた新鮮な気持ちでもあったりしつつ、華金の新宿の地下室へ僕は足を運んだ。



・My December

 先ずは大阪の歌物女性ボーカルバンドのMy Decemberからスタート。普段聴かないタイプのバンドであったけど、往年の女性ボーカルオルタナティブサウンドなバンドの持つダークで湿り気のある空気はアンチノックの人々をじわじわと引き込んでいく。ギターの人は何度も激情の雄叫びを上げていたし、弦楽器隊は暴れながら演奏していたりと激情系ライクなパフォーマンスにも目がいったけど、ボーカルの女性の歌声にはかなり惹かれる物があった。独特の湿った重さを放つボーカルの情念や怨念はこのバンドの大きなキモだろう。後半はもっと軽快なロック色が強い曲をプレイしていたけど、そこでもボーカルが見事に映えていたし、確かな世界観を感じさせてくれていたのも非常に印象深かった。



・NoLA

 今回お目当ての一つだったNoLAだけど最早このバンドのライブの完成度にはブレが全く無い。リリースツアーも終わってのライブという事もあっただろうか、バンド全体から何処かリラックスした空気も感じられたし、Takeruも最後こそフロアには飛び出していたけど、基本ステージで堂々と叫ぶライブ。ここ最近観たNoLAと違って、音が塊となってガツンと来る感じというよりも、makinoとKeyakiのツインギターの音がより明確に分かれて聞こえるのもあって、それはそれでまた新鮮でもあり、でもやっぱり相変わらず音は爆音で重い。ゴリゴリのサウンドでトラッシュに攻めるサウンドはやっぱりいつも通りだし、普段とは少しばかりセットを変えてはいたけど、今のNoLAは常に高いクオリティのライブを安定して披露出来るだけのバンドになったという事だでもヒリヒリした緊張感もしっかり音に出ているし、ライブのクオリティこそ安心しか無いけど、やっぱり本来NoLAが持っている得体の知れないヘビィロックというのは彼等の一番の魅力だし、より外へとエネルギーを放ちまっている今のNoLAは本当に脂が乗りまくっているし、絶好調だ。でもこのバンドが今のまま落ち着くとは思えないし、7月にはオーストラリアのJack The Strippeとのツアーも控えている。今のブレの無いサウンドとクオリティはそのままにより得体の知れないバンドになっていくだろう。そんな希望を感じつつも、相変わらず抜群の格好良さ!!



・DEADLY PILES

 転換中に土竜のパフォーマンスがあり、振る舞いシャンパンとラップで場を熱くしてからDEADLY PILES。この日はある意味ギタボの石原さんが主役なイベントだったけど、DEADLY PILESに関しては完全に初見だったけど、見事に男臭いハードコアサウンド。ドラムがCyclamenでもお馴染みの星野仁さんだったけど、Cyclamenと違ってストレートなビートを繰り出していてガッツり腹に来る音が単純に気持ちがいいし、ギターもスラッシュなリフをひたすら刻みまくっているストレートさ。余計なギミックは本当に何も無いバンドではあるからこそ、堂々と男臭いサウンドを鳴らしていると思ったし、ビートとリフの力を全力で信じきって爆走していく感じは馬鹿だけど、最高に潔い。何処かローファイなサウンドでありながら、時流に全く流されない男のハードコア・メタル魂をガッツりブチ抜くライブはアンチノックを熱くしていた。



・ヘルミッショネルズ

 こちらも初見だったヘルミッショネルズ。もう何というかこの華金の新宿の地下室に相応しいパーティバンドだったと思う。先ずは楽器隊がメタリックなハードコアサウンドのイントロを奏でる所から始まり、そしてボーカル3人が登場して一気に場をかき回していくというスタイル。ハイトーンシャウト、中域ボーカル、低域ガテラルの3ボーカルの高中低を見事にカバーし、それでいてフリーキーかつフックに溢れたボーカルの掛け合いは熱い!楽器隊のサウンドもハードコアらしさをゴリゴリ押し出しつつも安定感があり、そこでボーカル3人が自由に暴れまわるってスタイルはお酒が滅茶苦茶進むであろう音だ。勿論パフォーマンスでもボーカル三人はガンガン前に出てフロアを煽っていたし、ラストにやった曲はDQ4のデスピサロ戦のテーマのフレーズをまんまパクった曲というから笑うしかなかった。でもそんな部分を含めて金曜のアンチを熱くするバンドだった。



・SEI WITH MASTER OF RAM

 一言で言うと完全に陥ってしまうライブだったと思う。一曲目から「夏をあきらめないで」で始まった時点でこの日のSEI WITH~は完全に特別なライブになると確信したし、いきなり泣きじゃくるギターフレーズでもう持って行かれた。NOKEN氏のギターはやっぱり冴え渡りまくっていて、見事にメロディアスでクラシカルなフレーズばかりを展開。印藤氏がボーカルもギターサウンドも崩れそうになりながら既に泣きそうな顔で歌うんだから、ハナから色々な感情が渦巻いてしまっていたとも思う。「本編始めます。」の一言からキラーチューン「INDIAN FROM THE SKY」で一転してゴリゴリにメタリックでありながら、全然カッチリなんかしてないアンサンブルによって逆によりサイケデリックな音になって重みを増したサウンドに悶絶。KAMEさんのドラムの安定感と重みがあるからこそギター隊のギターがより自由になり、印藤氏の歌も気持ちが良いズレを感じさせる物になっていたと思う。でもやっぱりこの日を象徴していたのはラストの「絵空詩」だったんじゃないかな。完全に怨念が篭もりまくっていたし、最初のイントロでNOKENさんのギターが音が出なくなって、印藤さんのコードストロークだけが響き渡り、印藤さんが改めてカウントしてから炸裂したNOKENさんの泣きまくりのリードギターで完全に鳥肌が立ったし、よりサイケデリックに、よりドープに、よりドローンになった歌と音で色々な感情が渦巻くサウンドスケープになっていた。それは最早ポジティブな感情だけじゃ無くて、こんな音にもう触れたくないって思いそうな嫌悪感すら孕んでいたし、そんな居場所の無さが充満してからのラストのロングギターソロのクサ過ぎる程にクサくて、サイケデリックで、涙腺ぶっ壊す音でやっと救われた気持ちになった。ライブ後暫く少し取り残された感覚になってぼーっとしてしまったけど、最早悲哀だとかそんなんじゃなくて、もっともっと触れたくも無い場所に触れさせられるライブだった。感動じゃ無くて、救いと嫌悪感に満ちた矛盾すら孕み、音源と全然違う輪郭の掴めなさの恐怖。それがこの日のSEi WITH~だったと思う。



 記念すべきSEI WITH~自主企画20回記念はそんな記念日に相応しい夜だったと思うし、印藤さんはMCで「これからも金曜にやるから。拘るからそこ。」みたいな事も言っていたし、これからも金曜の夜のアンチノックを象徴するイベントとして進んでいくと思う。個人的に完全にSEI WITH~とNoLA目当てのライブであったが、普段行くライブと違う空気だったり新しい音との出会いもあってまた大きな収穫も個人的にあった。レジェンドはまだまだ続いていく。灰になるまで焼き付けるだけって「絵空詩」の歌詞にあるけど、正にそうなんだろう。
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