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■Jack The Stripper&NoLA Japan tour FINAL!!(2015年7月26日)@新大久保EARTHDOM

 新作リリースとそれに伴うツアーを大成功に収めたNoLAだが、早くもオーストラリアのJack The Stripperの来日公演のサポートツアーとその勢いは止まらない。
 全5公演のツアーのファイナルとなった今回のアースダムは型に縛られない実にNoLA企画らしい対バンを集めての全7バンドの爆音祭!!進化を止める事の無い猛獣達の宴となった。



・bilo'u

意外な事にアースダムでは初ライブとなったbilo'u。今回は2ndの楽曲中心の完全に観る人を突き放すセットで勝負を挑んだ。相変わらず超絶テクを遠心分解した混沌を混沌で上書きするサウンドには狂気を感じるし、和音を分断しまくったツインギターのギターワークは冴え渡りまくり!!
 それとアースダムの音響とも相性は抜群で、いつも以上に音がヘビィに聞こえて、特にベースの重低音とギターの低域の音がドシリと体に響いてくる。よりbilo'uのお家芸とも言えるド変態タッピングサウンドとのメリハリも出ていたし、ヘビィネスとカオスの坩堝を生み出し、それで踊らせるのでは無く、その混沌を明確にしない事によってよりドープな方向へと突き進んでいたと思う。前回観たCyclamen企画の時はビートダウンとカオティックサウンドで人を暴れさせていたけど、今のbilo'uの本質は和音階をよりミキサーで分解した得体の知れなさだろう。
 息の合いまくった演奏も凄いし、毎回安定した完成度のライブを展開しているけど、bilo'uにとってはアウェイとも言える今回のイベントでより自らの根底を吐き出すライブを繰り広げたのは間違いなく正解だし、拍手も歓声もいらないとばかりに圧倒させるプログレッシブヘビィロックはいつ観ても息を呑む緊張感しかない。



・VVORLD

 うるせえ!!PASTAFAST赤石氏も参加するハードコアバンドVVORLDを表す言葉はこれしか無いだろう。
 ファスト&ヴァイオレンスなハードコアサウンドの圧殺力が先ず凄いし、正直音量が凄まじすぎて何をやっているのか理解出来なかったりもしたけど、休まる暇無く降り注ぐ音の土石流はハードコア以外のカテゴライズが完全に不可能であるし、パワーヴァイオレンス色も結構強い印象を受けたりもしたけど、そんな細かい音楽性の事なんてどうでもよくなってしまう程度には音量が凄まじい。
 正直耳が壊れるんじゃないかって心配になるレベルだったし、音量だけでは無く、音に殺気が込められていたし、これは完全に人殺しの濁流。そのふざけきったバンド名からして最高だけど、この気狂いピエロなテロリスト達は音で世界を転覆させる。全容は掴みきれていないし、この殺気と狂気の出処と行き先が全く分からないのは本当に怖くなる。そんなバンドだった!!


・EARTH FEDERATION

 ex.Corruptedのhevi氏在籍!!ベテラン達によるピュアグラインドバンドEARTH FEDERATION!!前回観たライブがサポートベーシストを迎えてのライブだったので、REDSHEER小野里氏がベースを弾くEARTH~を観る事が叶ったわけだが、本来の編成のEARTH~は徹底的に速さだけを追求したキチガイバンドだった。
 hevi氏のデスボイスは例えジャンルが変わろうとも魂を震わせる物であるし、Corruptedの時と違うのはそのボーカルにより熱さが加わっている事だと思う。
 でもhevi氏をフックアップするバンドでは無く、全員がヒーローであるのがEARTH~の大きな強みだと僕は思う。DISGUNDERとはまた違い、スラッシュ要素よりももっとハードコアな要素を押し出したチェインソウギターを繰り出す信二氏とフルピッキングの閃光を奏でる小野里氏の二人の弦楽器隊はhevi氏以上に前に出まくり目立ちまくっている。個人的に小野里氏はREDSHEERの時と全然違うテンションの高さを感じた。
 そんな3人を支える高木氏の正確無比なブラストビート、余計なギミックをメンバー4人が徹底して排除しているからこそ純粋な速さとヘビィさのカタルシスを体感する事が出来るし、ありそうでなかったピュアグラインドを見事に体現しているだろう。早く正式リリースの音源も聴きたい所だ!!



・RED RAN AMBER

 ベースにex.屍の関根達屋氏が加入し、最強の4人となったRRA!!達屋氏の加入は最早国内グラインドコア界の大事件だし、念願叶って4人になってからのRRAを観る事が出来たが、RRAに足りなかった最後の1ピースが達屋氏によって埋まり、RRAは究極の完成系へと到達した。
 RRAの弱点はやはりベースレスによる低域の足らなさだったと思うし、それは三科氏と天野氏の超絶技巧によって皮肉にもかなり目立ってしまっていた部分もある。だけどそんな2人を殺害する勢いの達也氏の超速フィンガーピッキングはRRAでも健在!!低域の音を必要以上に埋めながら、気を許してしまったら首根っこ掻っ切られそうな極悪な音を奏でるし、それはまた新たな化学反応を生み出し、より叙情的でダークであり、、そしてより重く速くなっていく。
 最早最強のオープニング「硝子のシャワー」の神々しさから、その神秘的でありながらも、裂傷を生み出す切れ味のギターと爆発音としか思えないドラムとどよめきのベースと魂の方向の四重奏は駆け巡る瞬間だけを表現し、天変地異の慟哭であったし、このバンドはグラインドの先の先をこれからも突き進むのを確信した!!血まみれのまま感情を音に託すRRA、最高だ!!



・Jack The Stripper

 オーストラリアからの刺客Jack The Stripper!!この日は完全に国内バンド目当てで足を運んだし、彼らに関する予備知識は完全にゼロではあったけど、見事なまでにアホなバンドだった。
 サウンドスタイルはConverge・The Dillinger Escape Planといったカオティックハードコアの王道バンドの影響をモロに受けた音であり、特別に目新しさがあったりする訳では無かったけど、それらのバンドの音を一気にIQ一桁レベルまで頭を悪くしたらJack The Stripperになるんだと思う。
 彼らのライブを観て感じたのは余計なギミックを排除し、ひたすら音を重く強くする事だけに魂を注ぎ、ビートダウンに命賭けてます!!って素直なアホっぷりだ。音もアホならパフォーマンスもアホ丸出しだし、ボーカルの奴は何度もマイクで自分の額を殴りまくって流血している始末。他のメンバーもガンガン前に出てきて暴れている。
 そんなチンパンジーレベルの頭脳な音だけど、バンド側から伝わってくるのは音楽を奏でる事を純粋に楽しんでいるっていう熱い気持ちだったし、ただ強さを追い求めるだけのバンドではあるけど、そこに熱さが存在しているからこそ観る物を興奮の渦へと連れて行くことが出来るのだ。
 初見の人がほとんどではあったとは思うけど、最後の最後はモッシュも発生する盛り上がりだったし、それはバンドの強靭なライブは勿論、バンド側の楽しむって気持ちがフロアにも伝わったからだ。オーストラリアの馬鹿野郎たちはこの日本で確かな興奮を生み出していた!!



・The Donor

 石川県金沢が誇る爆音人間国宝The Donor。今年になってからは結構定期的に東京でもライブを展開しているけど、ライブを重ねる毎にビルドアップしていくサウンド、爆音をひたすらに極めているのは勿論だけど、カテゴリーとしてのクロスオーバーではなく、あらゆるエクストリームミュージックを純粋に吸収したからこそのメタリックでファストでヘビィでハードコアな音は相変わらず格好良い!!
 栖原さんの爆音ドラムはフロント2人が思いっきり爆音を放つのに絶対不可欠だし、僕は正直この人しかThe Donorのドラムはいないと思っているんだけど、The Donorの3ピースの究極系なサウンドは実に単純なんじゃないかって今回のライブを観て改めて思った。
 突っ走りまくりながら一撃一撃が体力ゲージをゴリゴリ削るパワータイプなドラムスタイルが本当に顕著だけど、The Donorはメンバー3人それぞれが強すぎるし、それを掛け算どころか100乗位して生まれた無量大数なバンドアンサンブル。要は単純に言葉にも数字にも出来やしない音しか放っていないって事だ。
 定番のキラーチューンも新曲も最高だったけど、そんな爆音天国の果てにプレイされたラストの「Shine」は本当に神々しくて泣けてくる。歪みまくったギターサウンドがキャビ2台積みのアンプから容赦無く放たれた瞬間に一気に光が差し込んでくるし、キラーリフを鳴らしながらも、そのメロディに心が震えるし、そんなサウンドでも全くブレずに凶悪なグルーブを突きつけるリズム隊。このバンドは本当に何一つブレやしない。だからこそみんなThe Donorが大好きなんだ!!


・NoLA

 トリは今回のツアーサポートを務めたNoLA。2ndミニアルバムリリースとそれに伴うツアーで新たなる進化を果たし、それ以降のライブはある種の安定感とメジャー感を持つライブを展開していたけど、この日のNoLAはまた新たなる進化の扉を開いていた。
 共にツアーを回ったJack The Stripperに触発されていたとも思うけど、NoLAのメンバー4人からライブを楽しむと言う気迫を感じた事に驚いたし、印象的だったのはあんなにエクストリームでヘビィな激音を放ちながらもメンバー4人が常に笑顔だった事だ。コタロウは前以上にドラムプレイに重さが加わりより獰猛な音で攻めまくっていたけど、そんなドラムを叩きながら常に笑顔を絶やさなかったし、ケヤキもガンガン前に出てお客を煽る。ここ最近は少し抑え目で風格溢れるパフォーマンスで魅せていたタケルがいきなりフロアに飛び出すし、かつてのNoLAのテンションに近いパフォーマンスだったのも驚いた。
 でも3人だった頃のノーフューチャー感では無く、その瞬間に全てを出し切り全力で楽しもうって意気込みがあったし、NoLAの中では達観キャラで冷静と情熱の間を担当するマキノからも自然とそんなオーラや空気が伝わってきたのも嬉しかった。
 それと普段は全くMCをしないNoLAだけど、この日はタケルがMCで今回のツアーに対する熱い想いを言葉にしていたのは少し涙腺が緩くなってしまったし、鳴らしている音はそれこそ暴力的で混沌としてはいるけど、でもその原動力は音楽に対する紛れも無い「愛」だと感じたし、だからこそこの日のNoLAは最高のライブを繰り広げていた。
 登場当初は人を寄せ付けないドス黒い殺意だけを音にしていたけど、マキノの加入、新作リリース、そして今回のツアーでバンドのモードは完全に変わったし、NoLAは次のステップへと確かな一歩を踏み出した。これからだ!!NoLAにはシーンの代表格になるだけの力があるし、NoLAがそんな大きな存在になった時、日本のライブハウスシーンに新たな革命が起きるだろう。そんな革命前夜のワクワクを僕は感じたんだ!!



 国内バンドだけでも他には無い組み合わせのガチンコだったし、全然予備知識の無かったJack The Stripperの最高に馬鹿なライブは魂を熱くしてくれた!!
 しかしこの日はやはりNoLAが全部持っていっただろう。シーンを掻き乱す若武者はいよいよシーンのトップに飛び出そうとしているし、この日はそんな時代が変わる前夜だったのかもしれない。
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