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■BIRUSHANAH / 魔境-Makyo- Release Event(2015年8月29日9@dues新宿

 最新作「魔境-Makyo-」で新たなるスラッジの形を提示し、自らが持つ和の空気を全面に押し出した密教的世界観を進化させた大阪が生んだ異次元音楽集団Birshanah。
 今回はそのリリースイベントとしてdisk unionが運営するイベントスペースduesでのライブイベント。ユニオン各店で「魔境-Makyo-」を購入した人はドリンク代のみで入場出来るというお財布にも優しくてリスナーとしては非常に有難い限り。
 そんな訳で土曜の昼間から爆音で頭を振ろうぜ!!って事で小雨が降る中、初のdues新宿へ。オープン時間に現場に着いたけど、その時点では人が殆どいなかったけど、スタート時刻頃には人もぼちぼち集まっていたと思う。
 そしてスタート時刻になってもBirushanahメンバーが普通に全員フロアにいたりしたし、なんとも緩い空気だなあって思いつつ、スタート時刻から10分程押してメンバーがステージにそのまま上がってセッティング。そして異次元体験の時間が始まった。



 ライブ自体はインストアイベント的な物でもあったからワンマンとはいえ40分程で全4曲ではあったが、現在のBirushanahのモードを伝えるには十分過ぎる濃密な内容であった。先ずは「魔境-Makyo-」のトップを飾る「薔薇小夜も兔」からキックオフ。
 音源の様に冒頭の和笛の音こそ無いけど、それを余裕で補うISO氏のクリーントーンの不気味なコード感のギターフレーズがスタート前の緩い空気を一変させて、異常な緊張感を生み出す。

 MOTOKi氏のトライヴァルなドラムもそうだけど、SANO氏のメタルパーカッションはBirushanahにとって絶対不可欠だ。凄く身も蓋も無いことを言ってしまえば、謎のパイプとか何かの機械の大きな歯車とか果てはフライパンまでと本当に鉄を叩くだけの物ではあるけど、キンキンと脳細胞を破壊して廃人に追い込んでしまう鉄の打音は正にメタルパーカッション以外の言葉が無いし、MOTOKI氏のドラムと時にシンクロし、時に全く違うビートを叩きながら複雑なビートを生み出す。
 「魔境-Makyo-」自体がこれまでで最も歌を感じさせる作品となっている事もあって、iSO氏の歌とギターのコード感が融和して、より民族音楽的な世界観を生み出していたが、Birushanaのライブでの祭囃子感は本当に凄いし、歌を全面に出してもそれは全然ブレ無い。

 続く「瞼色の旅人」はドラムとメタルパーカッションの正面衝突バトルから始まり、打楽器が暴力装置として機能してしまっているにも関わらず、そのビートで人を踊らせて頭を振らせる事が出来るし、ギターリフも極限までヘビィであるにも関わらずよりグルーブをタイトに押し出す。今のBirushanahはベースレスの編成で、こうした音楽性で重要な要素である低音という武器が他のバンドよりも欠けている筈であるけど、ISO氏のギターがベースとしての役割もがっつりこなしているからそういった音の薄さは感じない。
 SANO氏の「dues良いですね!涼しい所でライブ出来るし!」というMCで笑いを取ってから前作「ヒニミシゴロナヤココロノトモシビ」から「人的欲求-Jintekiyokkyu-」へ。演奏の方も脂が乗ってギアが入りまくり、よりダイナミックに、より音の厚みが増していく。
 Birushanahの持つ祭囃子の様な狂騒は肉体的にも訴えるだけじゃなく、日本語で歌われる歌も含めてよりおぞましくドロドロした未知の世界を体現している。

 そしてラストは「鏡」。こちらでもMOTOKI氏とSANO氏のドラムとパーカッションの絡みが本当に絶妙であり、ビートが熱を増幅させると同時にISO氏のギターもより異次元めいたディストーションを放つ。和音階によりリフが広範囲で精神世界を描き、それを破壊する様な2つのビートの混沌。BirushanahのBirushanah感の正体がやっと少しだけ見えた気がしたけど、でもやっぱりこのバンドは簡単には全貌を掴ませてくれない。
 最後はSANO氏がドラを取り出してフロアへと降りてドラを乱打するお馴染みのパフォーマンスも飛び出し40分に渡る異世界へのトリップは終了。本当に凄いものを観た!!



セットリスト

1.薔薇小夜も兔
2.瞼色の旅人
3.人的欲求-Jintekiyokkyu-
4.鏡



 今回はイベントスペースでのライブという事もあって、アンプもドラムも生音でのライブではあったが、どんな環境だろうと場所であろうとBirushanahはその音が届く範囲を涅槃へと変貌させるバンドであるし、今回リリースされた新作でその世界観をより強固にした。
 そしてベースレスにはなってしまった現在だけど、3人で生み出す音の化学反応が常人の理解を超えているし、それをライブという場で完全な形でアウトプットしている。演奏を発表する場としてのライブでは無くて、音に生命を宿す場としてのライブ。Birushanahが唯一無二なのはつまりそういう事なのだ。
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