■sto cosi cosi presents ETHER Vol.4(2015年8月29日)@小岩bushbash

 昼間にBirushanahのリリースイベントからハシゴする形で夜はブッシュバッシュでsto cosi cosi企画に行ってまいりました。
 Hopeless Rravenと楽しみにしていた肝心のsto cosi cosiは疲れて外に出て知人と話してたらいつのまにかライブ始まっていて、いつのまにか終わってしまっていたという非常にグダグダな感じにはなってしまったんですけど、killieとKallaqriとisolateはバッチリライブを観たので、今回はその3バンドのレポです。
 しかしsto cosi cosiを見逃したのは自分としても大きな失態なので、次回はしっかりと目撃します。



・killie

 トップからいきなりkillieという事でフロアは既にギチギチに。既に活動開始から10年を経過しているが、現在も国内激情のトップに立ち続けているだけの事はある。
 今回も長尺曲中心のセットではあったけど、こうしたセットでも中弛みしないで常にクライマックスを吐き出すのがkillieのライブの凄い所だ。
 「エコロジーを壊せ」から言葉の毒と音の毒の致死量だけを毒ガスとして散布する悪意と殺意のハードコアがいきなり炸裂。激のパートを全面に押し出した楽曲でありながら、よりドラマティックに昇華していく辺りがkillieといった所。
 続く「お前は労力」、「脳死が俺の側に」とこの日は全3曲の決してキャッチーじゃ無いセットではあったけど、その瞬間のカタルシスだけで攻めるkillieのスタイルはこうした楽曲でこそ光るし、killieのkillie感とも言うべき興奮は、一瞬の瞬きも許さない音の連続にこそあるのかもしれない。
 相変わらずアグレッシブに暴れ回りながら演奏するメンバーもそうだし、一種の儀式的な空気感すら感じさせながらも、決してファンタジーにならない生々しい血の匂いがkillieには常にまとわりついているし、聴き手を突き放しまくりながらも、その混沌で虜にしてしまう。そんなバンドはkillie以外にいないのだ。
 現実とリンクしながらその瞬間に全てを出し切る。だからこそkillieは格好良い!!



・Kallaqri

 僕はこのバンドがもっと多くの人に知られるべきだと思っている。
 昨年の大阪の孔鴉以来に目撃する事になった青森が生んだ激情最前線Kallaqri。そのライブは全く期待を裏切らないどころか、その安易な想像すら軽く超える。
 Kallaqriはツインベースという変態編成とか、不気味すぎるクリーントーンのコード感とか、変則的すぎる楽曲構成とか、様々なオリジナリティを持つバンドであるけど、それ以上にハードコアとしての熱量が兎に角異常過ぎる。
 不気味すぎる楽曲たちを決して難解な印象を持たせない、でも不穏さが常に渦を形成するサウンドスタイルはKallaqriが到達した一つのオリジナリティであると思うし、それを150km超えのストレートで投げつけてくる熱さが最高だ。
 トップを務めたkillieもそうだけど、その瞬間を切り取って爆発させてこそ激情系ハードコアだと僕は思っているし、一見アヴァンギャルドな感触を感じさせながらも、でも行き着くところは結局ハードコアでしか無いし、爆発を何度も繰り返しながらも、それが曲を重ねるごとに着地地点すら喪失して、地獄ですら無い無常の現実へと叩き落とす。それを世界陸上の選手並みの瞬発力で放つ。だからこそKallaqriも選ばれたバンドなのである。



・isolate

 今年に入ってからも精力的にライブを続け、より暗黒轟音に磨きをかけまくりなisolateだけど、今回のライブは今年観た中でベストライブと断言できる物であった。
 ここ最近のライブは「ヒビノコト」のツアーを終えて、一つの到達点に達したisolateを毎回安定したクオリティのライブで展開するといった物であったが、その次の段階へと突き進んでいる事を確信させる物であったし、久々にプレイされた「凛とした反感」なんかは特にパワーアップしまくったisolateを顕著に反映していた。
 バンドの演奏のテンションが兎に角振り切れていたのが大きいし、磨きにかけたアンサンブルをブチ壊す勢いでこれでもかと繰り出される暗黒激走激情サウンドはまるで悲鳴を上げる歯車の様であり、重圧重殺のビートは人間滑車としてキリキリとした痛みすら生み出すようになっていた。
 モッシュも発生しフロアの盛り上がりも凄かったけど、Ando氏はMcで「まだまだ行けるでしょ?」とばかりにモッシュを更に煽りまくる。クラシカルさすら放棄し、完全に惨殺装置と化した音は気が狂って舌を噛みちぎりそうになる位には狂気を増幅させる。
 そんな中でラストにプレイした「終末」は美しさ以上に熾烈さがより際立ち、Kokeguchi氏はベースの弦を全部ぶった切ってしまっていたという異常事態!!ラストのギター隊のアルペジオが響く中で、ベースを振り回しのたうち回るKokeguchi氏はこの日のisolateの狂気を象徴していただろう。
 いよいよ「ヒビノコト」以降が明確になってきたisolate。暗黒激重激走濁流楽団はまだまだ止まることを知らない。



 いよいよとグダグダな感じにはなってはいたけど、3バンドでも十分過ぎる濃厚なライブを堪能したし、日本の激情系ハードコアは世界トップレベルだと改めて実感させてくれる夜だったと思う。
 時代を作り続けるベテランも、新たなる世界を切り開く若手も関係なく、それぞれの方法で鳴らす激情は真の猛者だからこそ生み出せるのだ。
 そして個人的にsto cosi cosiは次回こそしっかり目撃するぞ!!
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タグ : ライブレポ

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