■ele-phant presents electric phantom vol.4 ele-phant 1st album TOBIRA release party(2015年9月12日)@新大久保EARTHDOM

 新たなるロックのスタンダードを創造するギターレストリオele-phantの1stアルバムがいよいよ完成した!!
 リリースこそは今月下旬であるが、リリースに先駆けレコ発となる自主企画が行われる事に。今回のレコ発は1stアルバムである「TOBIRA」の先行リリースもあり、対バンはベースレス異次元ダンスミュージックデュオことKIRIHITOと先日復活を果たした爆走ヘビィロックG.A.T.E.Sという超ドこってりな3マン!!
 タイプこそ完全にバラバラだが、こうした実力しかないバンドの3マンとなれば行くしかない!!との事で今回足を運ばせて頂いた。



・KIRIHITO

 今回数年振りとかにライブを観る事になったKIRIHITO、最初に観たのが07年のPanicsmileのレコ発で、その時に受けた衝撃は今でも生々しく覚えている。。
 一発目の出音のギターとドラムのあまりの音量にのけぞりそうになるけど、久々に観たKIRIHITOはどこまでもKIRIHITOだった。
 バスドラ無しの特注の巨大ドラムから繰り出す早川氏の強靭なパワーのドラム、竹久さんのエフェクトかけまくりなボーカル&単音フレーズをファンキーでポップに弾き倒すギター、たった2人で起こす化学反応がそこにある。
 ノーウェイブやらポストパンクやらファンクやら色々引っ括めた上でKIRIHITOはダンスミュージックであるし、ポップスでもある。爆音で難聴上等!!ではあるけど、繰り出す音が全て踊れる音を形成しているし、パンキッシュな生々しさがあるからこそ、ダイレクトな危険信号としての音楽を彼らは成立させていると思う。
 早川氏のリズムパットの技量が冴えまくっていたし、全9曲35分に渡ってフロアを踊らせる新感覚ディスコミュージックが響き渡っていく。
 ノイジーさもファンキーさも含め、KIRIHITOが提示しているのは新たなレベルミュージックだし、最もプリミティブな電脳パンクだ。どんな事をやってもKIRIHITOはパンクだと僕は思うし、その反骨精神に感服するライブだった。



・G.A.T.E.S

 先日復活を果たしたG.A.T.E.S、先日の復活ライブでの爆走アクトもしっかり目撃したけど、今回のライブもG.A.T.E.Sらしさに溢れていた。
 楽器隊の爆音ロックっぷりもそうだけど、G.A.T.E.Sの凄い所って根岸氏という野獣ロックスターの存在だと僕は思っていて、爆音に全然負けないどころか、その叫びだけで楽器隊の音すら食ってしまいそうなボーカルを根岸氏は繰り出す。
 疾走パートしかやっぱり無いし、ストーナーロックな要素もありつつ、古き良きメタルコアなギターフレーズも盛り込み、でも行き着く先は結局ロックンロールというG.A.T.E.Sらしさは今回も十分味あわせてもらった。
 根岸氏は途中でマイクすら放り投げてマイク無しでも十分じゃないかって本気で思う怒号を響かせ、メタルパンクの中で輝くポップさも含めて、全てがフロアを興奮に陥れる、血湧き肉躍る酒池肉林さ。
 アクト自体は25分程度ではあったが、フロアの盛り上がりも含めてド直球メタルパンクを今回も炸裂させていたのだ!!



・ele-phant

 少し長めの転換を終えて本日の主役であるele-phantがいよいよ登場!!
 上手には大量のエフェクトボードを並べたベースの斎藤氏、下手にはドラムの荒木氏、そして中央にはボーカリストのcomi氏がマントを羽織った姿で立つ。ele-phantのイケメン揃いの御三方はこうしてステージに立つだけで華がありまくりだ。
 先ずは1stアルバム「TOBIRA」でもキラーチューン「逃げ水」から。ギターレスという変則編成でありながら、この3人だけで完成させた新たなるロックのスタンダードが始まった。
 ベースだけで重低音もメロディも司るリフを繰り出し、パンクもドゥームも感じるドラムのビートが爆散し、comi氏のボーカルはロックの妖しさとエロスを充満させる。
 ele-phantがギターレスという変則的編成なのは結果論でしか無いし、「逃げ水」というオープニングからやれドゥームだとかやれサイケデリックだとかなんて議論を無効化するロックを体現する。
 アルバムの中でもハードコア要素が色濃い「アクマニセンセイ」はどこを切ってもパンクでしか無いし、斎藤氏のクリーントーンのベースプレイのキメ細かさと繊細さが際立つ「すぐ」、この2曲の振り幅は大きいのかもしれないけど、どんなアプローチでもele-phantにしか生み出せないロックでしかない。
 ライブで表現している事も、3人で出来る事を最大限に突き詰めているというスタイルだし、余計なギミックを全く感じない。その削ぎ落とされた音は、初めて割礼のライブを観た時に感じた「グルーブと甘さと陶酔とエロス」が存在する。
 ラストにプレイされたele-phantでも長尺な「扉」の往年のプログレッシブロックや歌謡曲やフォークやらのドロドロとした空気感の中に存在する触れてはいけない場所に触れてしまう感覚には射精させられてしまったし、精液も愛液も汗や血の匂いを音で表現するele-phantの音がそこにありだった。
 全7曲約45分のライブの中でele-phantが表現していたのはロックのピュアネスであったし、そこに余計なカテゴライズは何も必要無い。本当に最高のライブだった。



 全3バンドという事もあってゆったりとした気分で今回のレコ発を楽しませて頂いたけど、3バンドだからこそ濃密な時間をたっぷりと堪能したし、何よりもele-phantが体現していた新たなるロックのエロスには本当に惚れ惚れとしたし、もっともっと味わっていたいと心から思った。
 ele-phantの1stアルバム「TOBIRA」は今月末に一般流通するし、今回物販で先行販売されていたので一足早く聴かせて貰ったが、僕の中で今年のベストアルバムの一枚となる名盤になっている。是非とも今回のリリースを機にもっと多くの人にele-phantというバンドを知って貰いたい。
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