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■オルタナティブであるということ

 記事のタイトルは僕が思春期時代に影響をかなり受けたMO'SOME TONEBENDERの名盤「LIGHT,SLIDE,DUMMY」の帯に書かれていたキャッチコピー。
 14歳だった当時、Syrup16gやGRAPEVINEといったバンドを愛聴していて、その流れでモーサムに触れたけど、ファーストインプレッションは最悪だった。全然メロディアスじゃないし、音質良くないし、正直に言うと雑音にしか聴こえなかったんだけど、金の無い男子中学生は折角買ったCDだから聴き込みます。その結果、爆音のリフとグルーブが渦巻くドス黒い衝動、言葉にならないエネルギーの塊の虜になりました。
 NIRVANAといったグランジ勢にも影響を受けましたけど、MO'SOME TONEBENDERは僕が日本のうるさい音楽を好きになる一番最初の切欠ですし、「LIGHT,SLIDE,DUMMY」は墓場に持っていく一枚です。



 よく色々な人が「ジャンルとか分からないし、もうオルタナって単語で良いじゃん。」みたいな事を口にします。僕もそれには大きく賛同しています。
 激情系とかカオティックハードコアとかネオクラストとかポストメタルというサブジャンルは深さを求めるフリークスにとっては確かに便利なラベルかもしれませんけど、同時にそれらを知らない人にとっては敷居の高さを作ってしまうのも事実です。
 同時にそれらのサブジャンルもテンプレ化が進んで過渡期になっているのも事実だと思います。僕がCONVERGEには心酔したけど、そのフォロワーにはあまり心が動かなかったのは、CONVERGEが持っていたカオティック以前にまずハードコアとしてとてつもなく強くて格好良いという点、CONVERGEが持つ強さの後ろに隠された脆さや繊細さ、人間離れしたテンション、そういった物があまり感じられなかったからです。
 CONVERGEがカオティックハードコアになったのはあくまで結果論だと思いますし、それ以前に新しいハードコアを確かに鳴らしていました。そしてそれらは未だに色褪せませんし、CONVERGEは現在でも全くブレずにそんな音を放出しています。だからみんな未だにCONVERGEが大好きなんじゃないかな。そういった意味ではCONVEREGは未だにオルタナティブな存在なのです。



 でもオルタナといった言葉ですら誤解と湾曲を繰り返し、それについて誰しもが納得できる説明を出来る人は殆どいないと思います。僕も自信がありません。
 ポストグランジという単語も僕の中ではTHE CREATOR OFとか若いバンドだとWonderLandみたいなグランジを起点にして、その先の新しい音楽を追い求めオリジナリティを獲得しているバンドに使う言葉だと思ってたんですけど、やっぱりポストグランジという言葉自体がハイプな物になってしまってますし、オルタナって言葉自体も実際そうなっていると思います。
 僕がREDSHEERやweeprayに心酔しているのは、彼らが「その先」の音を明確に提示しているからであるからですし、それこそBBはメンバー全員が凄まじいキャリアを持ちながらも、それを置き去りにして「現在進行形の音が最高傑作」である事を証明し続けています。だから僕はBBが大好きですし、12/20の自主企画にも呼ばせて頂きました。



 僕自身が別に創作活動をしている訳では無いですけど、もしそういった活動をこれから始めるなら絶対のルールとして「他に無い物」を作るって事は絶対のルールにすると思います。
 BBやREDSHEERは今SNSや口コミで大きな話題を集めてますけど、本人たちが新人バンドのつもりでいても、やはり傍から見たらベテランになってしまいします。そうしたバンドを「喰い殺してやる!!」って若手の存在こそがシーンの健全な循環に繋がるのでは無いでしょうか?
 NoLAやBOMBORIやWonderLandといった既にオリジナリティも高いライブのクオリティも獲得している若手が存在していますが、そういったバンドはもっと多くのフリークスの間で情報が共有されるべきですし、そうした若手がもっと多く登場して欲しいなとも思ったり。同時に僕自身のアンテナも万能では無いので、「良い若手いるぜ!!」って人がいましたら遠慮なく教えて欲しいです。



 話が逸れに逸れまくりましたけど、オルタナティブとはあらゆるサブジャンルを総括するだけじゃ無く、コピーバンドじゃない、そのバンドじゃなきゃ体験出来ない物を提示するバンドにこそ使われて欲しいですね。
 言葉じゃ説明出来ない、未知のエネルギーこそがエクストリームミュージックであり、オルタナティブなのですから。そう考えると今の福島バンドの流れは本当に面白いですし、かつてのLess Than TVとかZKとかが提示していた「面白い事をやりたきゃやっちまえ!!」なエネルギーがそこにはあります。
 未だにSSEや初期フールズメイト辺りのバンドが評価されているのは、単なる懐古では無くて、その時代にしか生み出せなかった表現衝動が存在しているからですし、今のバンドは「今しか生み出せない物」を提示してこそ意味がありますし、それは絶対に色褪せませんから。
 僕がMO'SOME TONEBENDERを聴いた時の衝撃だったり不快感だったりな様々な感情こそオルタナティブの原点ですし、僕はそれを未だに探し続けています。
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メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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