■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■GigGeeks vol.3 The F!!!(2015年11月7日)@新宿Antiknock

 前回も大雪にも関わらず多くの動員を記録したbilo'u牧人氏企画、約1年8ヶ月振りの開催となった今回も個性豊かなバンドが集結する熱いイベントになった。
 オープンの時点で人もかなり多く、スタート前のOAである野間仁(Norma Jeanのコピーバンド)も時点で異様な盛り上がりを見せ、前回以上にフロアは熱気に包まれたモードへ。
 本編トップのVernisCrisisComfortNeveが先ずジャズやトランペット等も導入したカオスなプログレメタルを展開し、このイベントが毎回変態バンドか強烈な個性を持つバンドばかりが集結している事を実感。というか演奏半端無く上手くて観ていてビビったよ。



 二番手の京都のVision Of FatimaはCyclamen企画の変の極みで狂気的ライブを見せつけられて虜になったバンド。今回改めてその実力を再確認したかったし、狂気を浴びたかったのだけど、半年前よりも更にパワーアップしていた。
 今時珍しい位にCONVERGE直系カオティックハードコアなバンドだけど、このバンドはCONVERGEの表層を真似しただけのボン百のフォロワーを容赦無く殺すバンドだ。
 CONVERGEの持つハードコアとしての強さは勿論だけど、その表層の下にある脆さも継承したバンドだし、圧倒的テンションで繰り出されるハードコアの中に泣きじゃくるメロディが存在している。
 曲の完成度の高さもそうだけど、ボーカルの方のPALMのトシさんよろしくマイクで頭を殴ったりするパフォーマンスから。ステージでもフロアでものたうち回りながら怒りを吐き捨てるボーカルが兎に角格好良い!!
 終始完全にネジが外れたライブを展開し本物のカオティックハードコアをこれでもかと見せてくれた!!心底惚れてしまったよ!!



 三番手のKallaqriも今回の目当てのバンドの一つ。Kallaqriは激情の中の静謐な不気味さが大きな魅力だけど、この日のライブは他の出演バンドに触発されたのか、いつも以上に振り切ったボルテージのライブとなった。
 「箱庭」の不気味なクリーントーンのフレーズで先ずは客を引き込み、続く「最も容易で効率的な手段」で変則的な爆発を繰り返して瞬きすら許さない。
 不気味にうねるフレーズを引き倒す5弦ベースを下地に、メロディアスでありながらも、焦燥と悲愴の衝突地点を奏でるギター、そしてMVPは自称偽物のベースこと章氏だろう。
 このバンドはツインベースである事も大きな売りだけど、章氏のギターアンプにベースを繋いだベースとギターの両方の役割を果たす削れまくった音はKallaqriの異形さに拍車をかける。しまいにはベースを弾くことを放棄してフロアへとサーフしたり、ブンブン振り回したベースでマイクスタンドへジャストミート!!もう観ていて脳内福澤朗が熱い実況を繰り返してしまっていた位のドン引きしてしまう熱量だった。
 しかしそんな一見人を突き放す音なのにフロアの熱量やリアクションも良く、Kallaqriとフロアの客の熱が刺激し合う良いライブだった。終了後の他のお客さんの「Kallaqriやべえ!!」って声もそうだし、多くのお客をガッツり持ち帰った筈!!



 四番手のミリタリー武装メタルコアGHOULS ATTACK!も負けじと凄まじい熱量のライブを展開し、トリのbilo'uへ。
 今回は1stアルバム「muzjou」の楽曲を中心にプレイするセットリストという事もあり、イベント開始から異様なテンションと一体感で盛り上がっていたフロアのお客さんの熱い空気は最高潮に。
いざライブが始まるとタガが外れた盛り上がりが発生!!早々からピットが発生し腕グルグルモッシュ兄貴も続出!!
 2nd以降のbilo'uはマッドサイエンティスト過ぎる作風になり、客を完全に突き放すバンドになったと僕はずっと思っていたけど、それは大きな思い違いでbilo'uってバンドの根本は何も変わっていない。
 テクニカル過ぎるツインギターの変態的絡みや変則ビートや変幻自在なビートをまるで中国雑技団な超絶テクで繰り返しているけど、bilo'uは1stの頃からそんな変態性を持ちながらもヘビィな混沌を追求しているだけに過ぎない。
 緊張感が充満するアクトではあったけど、bilo'u側がストイックさを追求すればする程にフロアは歓声を起こし、モッシュでそのアクトに応える。そんな一体感も含めて彼らはライブバンドだって事を改めて思い出した。



 動員もフロアの後ろまで埋め尽くす人だったし、昨今の厳しいライブハウス環境の中で大きな数字を叩き出したと思う。だけど、そうした数字の面だけじゃなく、バンド側もリスナー側も同調圧力の一体感の強制では無く、自然体のままで盛り上がえるハッピーな空間だった。
 こうしたうるさい音楽やヘビィな音楽を取り巻く状況は厳しくなっているとここ最近は色々な場所で聞くけど、どんな時代でも勝負に出れる人は勝負に出るし、今回の牧人さん企画はまだまだライブハウスもみんなで上がっていけるんだ!!って希望を感じる素晴らしいイベントだった。
 数字の面でも大成功なイベントだったけど、それ以上にフロアの人々の熱気と笑顔。それが僕がずっとライブハウスに足を運ぶ理由だし、言葉だけのプレミアムじゃない、本当に特別な時間がそこにはあった。
スポンサーサイト

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

プロフィール

AKSK

Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

タグ別記事表示

日本 ライブレポ 激情系ハードコア アメリカ スラッジ ポストメタル ポストハードコア ポストロック カオティックハードコア ドゥーム エモ オルタナティブロック イギリス サイケ フランス アンビエント ストーナー ネオクラスト ドローン ドイツ シューゲイザー ハードコア ロック グラインドコア プログレ ギターロック ポストブラックメタル インタビュー マスロック ポストパンク デスメタル スウェーデン カナダ モダンへビィネス スラッシュメタル ブラックメタル ギターポップ エクスペリメンタル エレクトロニカ ジャンクロック イタリア インダストリアル ベルギー フューネラルドゥーム グランジ ノルウェー 年間BEST ジェント オーストラリア スペイン アコースティック ポップス プログレッシブメタル ラーメン ブラッケンドハードコア フォーク ミニマル モダンヘビィネス ニューウェイブ パワーヴァイオレンス ロシア ゴシックメタル ハードロック ファストコア ノイズ ニュースクールハードコア フィンランド メタルコア ゴシックドゥーム トリップホップ ヒップホップ 自殺系ブラックメタル オランダ 駄盤珍盤紹介 アブストラクト ノーウェイブ クラウトロック ダブ ヘビィロック パンク ゴシック ダブステップ ノイズコア シンガポール ラトビア ミクスチャー チェコ インディーロック メロディックパンク テクノ ポーランド ドラムンベース ウィッチハウス オルタナティブ アイルランド デンマーク スイス ヘビィネス メキシコ ポジパン ジャズ ヴィジュアル系 アシッドフォーク メタル ブルデス 声優 ボイスCD ドリームポップ トラッドフォーク クラストコア スクリーモ カントリー プリミティブブラック 韓国 ハンガリー アイスランド イラン シンフォニックブラック ギリシャ スコットランド USハードコア ポルトガル ガレージ ソフトロック フリージャズ モダンクラシカル 台湾 トルコ ファンク 

カテゴリー

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

カウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。