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■ALTER DEPT(2015年11月21日)@新大久保EARTHDOM

 BACTERIA企画となった今回のライブはSPEARMENとswaragaと割礼と超濃厚な4マンライブ。アースダムは勿論満員で多くの人で溢れていた。
 それぞれのバンドの歴史やキャリアもあるけど、長きに渡ってブレずに他にないロックを鳴らす4バンドが生み出したのはロックのエロスと妖しさと未知のワクワクであり、そんな陶酔の世界に酔いしれるライブとなったのだ。



・SPEARMEN

 今回初見だった3ピースバンド。ベースの方が指に付けるタイプのピックを装着し、激しい爪弾きでベースを引き倒すスタイルが印象に残ったけど、フレーズをループさせ続けるベースラインが生み出す中毒性が妙に心地良い。
 ギタボの方はカッティングとフランジャーを駆使したジャンクなギターフレーズを奏で、ベースでメロディを想起させ、ダンサブルなドラムが生み出すジャンクな陶酔。曲も割と長めの曲ばかりやっていたとは思うけど、冗長さは無く、常に踊れるけど、居心地の悪い音をストイックに演奏。
 何よりも3ピースの音を活かした鋭角に切り込み続ける音の尖り具合がこのバンドのオルタナティブさを印象づけていた。薄暗く刺し続けるジャンクロックに酔いしれた。



・swaraga

 ずっと愛聴していたけどやっとライブを観る事が出来たswaraga。1stアルバムには収録されていない曲ばかりをプレイしていたが(恐らく次のアルバムの曲?)、このバンドの生み出す退廃的空気は1stの楽曲より際立ち磨かれ、より重くなっていた印象を受けた。
 アースダムを完全に80年代に変えてしまっていた空気感、のっしりとしたビートの重さ、多数のエフェクターを巧みに使いこなす匠なギターワークの渋さ、静かに刺殺していく音の連続であったが、awaragaは女性ボーカルのReikoさんの存在感は本当に大きい。
 その麗しき美貌もあるけど、ただでさえ耽美なswaragaの音に彼女のボーカルが加わる事によって更に妖しい空気を生み出す。40分に渡って繰り広げられた非日常的音の世界に引きずり込まれるライブを堪能。



・BACTERIA

 この日一番のダンサブル&轟音を鳴らす主催のBACTERIA・10月の二万で観た時よりもライブの完成度は更に高まり、バンドの好調っぷりを体現するライブ。
 轟音で攻めるけどキャッチー、ビートは常に観る者を躍らせるんだけど、同時に突き放す音。バンド歴が長いのもあるかもしれないけど、余計な物を削ぎ落としまくっているからこそのシャープなアンサンブル、刺々しくケミカルで整理なんてされていないけど、必要な音だけで異常な容積と質量をアウトプットしていく。
 今回もプレイしていた美しき長尺曲「winter#3」はこの日のハイライトだった。終わりなく繰り返されるアルペジオの寒々しさと寂しさ、轟音パートでも聴かせてくるけど、それ以上にクリーントーンの音で押し潰す精神的な苦しさ。開放なんて一生されないであろうへばり付く様な痛々しさ。それらをひっくるめて悲しみの世界がアースダムに広がっていた。
 このバンドはライブを何度観ても他に替えのいないバンドだと思った。こんなに飛べて苦しくなる音は他のバンドは果たして鳴らせるのだろうか?



・割礼

 トリは今回のお目当てで5月のワンマン以来にライブを観る事が叶った御大・割礼。
 一曲目はまさかプレイすると思ってなかった「怪人20面相」!!山際さんの機材トラブルがあって序盤は本調子では無かったけど、直様本調子に戻したらいつも通り素晴らしき割礼。
 今回のライブは普段プレイしない曲中心のレア曲セットであったけど、どの楽曲も音源とアレンジを大きく変えており、現行の割礼により色褪せない割礼の名曲をよりアップグレードして蘇らせていた。
 特に現在の4人だからこそ生み出せる重さが前面に出た「キノコ」もまさか聴けるとは思ってなかった一曲。宍戸さんと山際さんのギターがより重く陶酔の音に進化しており、窒息感で埋め尽くす。
 多くの人が現在の4人編成の割礼こそが過去最強の割礼だと口にするが、それは大正解であり、過去に胡座は絶対にかかない。自分たちの持ち味の甘く重いラブソングを最低限の方法で最大限に放出するという簡単に見えて死ぬほど難しく、誰も出来ない事を今の割礼はやってのけてしまっている。
 だけど、アンコール終了後のいつも通りの松橋さんのMCコーナーでそんな重い空気を平然と壊し、爆笑と暖かい空気でこの日のライブを終了させてしまう辺りも含めて割礼だった。何度ライブを観ても「前観た時の方が良かった。」なんて感情が一切起きない。常に進化を続けるロック、それが割礼だ。



 4バンドでありながr、各バンド40分ずつとたっぷり音を堪能出来たし、この日出演した4バンドは流行りなんて物とは無縁であるけど、そのバンドにしか生み出せない空気だったり音を純粋に体現するライブバンドばかりで大満足の一夜となった。
 それぞれのバンドのキャリアは長いけど、だけど長年戦い続けている物にしか生み出せない光景がアースダムにあった。やはりロックの一番の魅力って日常世界とはかけ離れた音の世界だと思う。どのバンドも放つ音は重かったけど、でもその先にあったのはロックの異次元でしか無かったよ。
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