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■ZOTHIQUE & Legion of Andromeda(2015年12月6日)@新大久保EARTHDOM

 精力的に音源リリースと各地でのライブ活動を重ねる這い寄るサイケデリックドゥームカルテットZOTHIQUE。年末に三日連続の当名阪ショートツアーを行うが、その一発目の東京公演はブルータル・ミニマル・プリミティブメタルと称されるLegion of Andromedaとの2マンライブ。共に一時間近くのロングセットのタイマンライブだ!!
 スタートが20時30分という事もあって非常にのんびりとした感じでアースダムに向かったし、フロアの人々もそんなまったりした空気で開演を待っていたけど、いざ蓋を開けたら地獄と宇宙しか無かった。



・Legion Of Andromeda

 先攻はLegion Of Andromeda・ギターとラップトップ兼ボーカルのインダストリアルデュオだが、このバンドのライブが何から何まで拷問だった。
 アースダムの入口にも注意喚起の張り紙がされていたが、照明はストロボライトのみが永遠と点滅を繰り返す物。視覚面で既に完全に拷問。来ているお客さんの中にはサングラスを着用している人が何人もいたり。
 そして音はビートとリフが終わりなく反復する冷徹極まりないインダストリアル。機械的なビートが終わり無く繰り返され、ギターリフも若干の変化はあるけど、基本はリフ使い回しスタイル。音の使い方自体は確かにミニマルかもしれないけど、これライブで観てミニマルな感触は全く無い。
 ギターの音が一々重すぎるのもあるが、爆音で不快感を前面に出した音はその手のフリークス以外は逃げ出すの間違いなし。ボーカルの方は上半身裸でラップトップを操作しながら憎悪を剥き出しにしたボーカルを繰り返す。
 基本的に曲のスタイルも楽曲の中で大きな変化は無いけど、反復される原始的憎悪は何故か妙に癖になってしまうし、機械的なビートとリフに体と五感が慣れてくるとそれが何故か快楽的に錯覚してしまうのもある。だけどそれは彼らの音が観る物の脳髄を壊死させてしまっているからだろう。
 45分程ストロボの点滅の中で繰り返される破滅的インダストリアル、最後はメンバー二人がエフェクターを操作して生み出されるノイズの洪水の中、ボーカルの方が何故かチ✩ポ丸出しになり「サンキュー!!!!!!」と叫んで終了。その瞬間にやっと救われた気持ちになったよ。
 完全に嫌悪感と不快感に塗れたライブだったが、それすらも快楽に変えてしまうドMの心を理解し尽くしているライブは衝撃的だった。



・ZOTHIQUE

 後攻はZOTHIQUE。今回は一時間に及ぶバンド史上最長のロングセットだったが、このバンドはロングセットでより良さが伝わるバンドだと思っているから、今回のロングセットはZOTHIQUEが大好きな僕としては本当に嬉しい!!
 先ずは今年リリースされた最新作「Faith, Hope And Charity」からのセットでスタート。これまでのZOTHIQUEを完全に裏切りネクストステージへと到達させたインスト宇宙アンビエント「Venus I」の時点で意識はトランスの世界へと導かれる。下中氏のギターがとてもマーシャルアン直とは思えない音の広がりを生み出し、濁朗氏のキーボードが生み出す宇宙と混ざり合う。JAH氏とKoji氏のスロウなビートも重さでは無く広がりをグルーブに託す。これがハードコアを起点に始まったバンドの音だとは僕は信じられない。完全に金星までZOTHIQUEは到達してしまっているじゃないか!!
 でもそれだけでは勿論終わらない。「The Tower Of White Moth」の爆走ハードコアで持って行かれた意識を粉砕しにかかる。濁朗氏は暴れ狂いながら文字通りキーボードを叩き、下中氏がドスの効いたボーカルと共にリフを刻み倒す。プリミティブなヘビィネスに満ちているのに、爆走感すら覚醒の音へと変えてしまうZOTHIQUEは化物だろ!!
 這い回るリフとキーボードとグルーブが重くのしかかる「Hijra」のヴァイオレンスさも、キャッチーさとサイケデリックさの衝突地点「Faith, Hope And Charity」も曲としては全然ベクトルが違うのに、重く飛べる音であり続けろというZOTHIQUEのライブでの持ち味が完全に活かされた事によって全てが必然に変わる。
 そして今後もZOTHIQUEを代表するであろう名バラッド「Valley Of Tears」の全ての音が泣いているのに全ての音が狂ってしまっている、狂気と哀愁の泣き笑いと下中氏の男気溢れるボーカルには先程まで観る者を飛ばす音しか放っていなかったZOTHIQUEからのラブレターと僕は受け取らせて頂いた。
 終盤は1stと2ndにゲストボーカルで参加した西東京ハードコアGOUMの久美さんをゲストボーカルに迎えてのコラボ。2ndで一番衝撃的な逸曲「Hypnotic Kaleidoscope」では下中氏がギターをクリーントーンで弾き、物悲しさばかりが滲み出る中、久美さんがクリーントーンで童謡の様でありレクイエムの様な美声を披露。しかしその美しさすら崩壊した瞬間に、久美さんはその美貌からは想像も出来ない鬼神のボーカルで叫び散らす!!ZOTHIQUEメンバー4人の音も完全にタガが外れてしまい、制御不可能な状態!!久美さんは下中氏のマイクスタンドすらなぎ倒し、ZOTHIQUE本体すら食ってしまうパフォーマンスを見せてくれた。この特別極まりないコラボは燃えたよ!!
 本編終了後に直様アンコールへ、久美さんがなぎ倒したマイクスタンドをしれっと直す濁朗氏を見てほっこりしたが、最後は初期の名曲「Alkaloid Superstar」のブルージーさと壊れた音が飛び交う宇宙ですら無い何かへと旅立つ。下中氏のギターのチューニングが狂っているのすら太陽系の先へと飛び立つ起爆剤となり、狂乱のままバンド史上最長のロングセットは終了。いやマジで凄い物を観た!!!!!



 ZOTHIQUEとLegion Of Andromedaのロングセットの2マンライブは遅めのスタートのライブながらも、たった2バンドで満腹になれる最高のタイマンであり、地底と天上の上下から異世界を生み出す両者のぶつかり合いは新たなる化学反応を生み出した。
 何よりもZOTHIQUEの行き着くところは果たして何処なのか僕には全く想像が出来ない。このバンドは既に既存の音とは完全に逸脱した場所にいるけど、それすら捨て去って新たなる地平へと旅立っていくのだろう。
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タグ : ライブレポ

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