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■2015年BESTアルバム TOP30

 あけましておめでとうございます。今年もGuilty Forestをよろしくお願いします。
 さて例年以上に遅れに遅れ捲りましたが、今回で6回目となる年間BESTを発表させて頂きます。今年も色々と沢山音楽を買いましたライブにも行きました。相変わらずおたくでした。そんな感じの30枚です。色々キリが無くなるので今回は編集盤やスプリット等は省かせて頂きました。
 そんなワケで人からしたら本当にどうでもいいであろう個人的趣味が例年以上に出まくった年間ベストです。どうぞ。





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第30位:コミューター/おまわりさん

 都内で暴虐の限りを尽くすノイズハードコアバンドの1stアルバムはまさかの2枚組のコンセプチュアルな作品となった。
 ノイズと叫びが台風の様に駆け巡るdisc1もナイスだったけど、Slintをより理不尽にした不気味な静寂と神々しさすら感じる陰鬱な音が降り注ぐdisc2が特に素晴らしい。
 アルバムのラストを飾る「ハイパーインテリジェンツィア」のラスト1分の衝撃波はとんでもないカタルシス!!









第29位:ピカデシカ/ネム

 大阪のサイケデリックロックバンドであるネムの待望の1stアルバム。
 よりアプローチを広げてニューウェイヴやジャンクロックなテイストも加えつつ、メジャー感と王道ロックの風格も手にした好作。内側へと堕ちていく感覚と外側へ向かう攻撃衝動の両方を手にし、独自のサイケデリアを展開している。
 割礼、ゆらゆら帝国、dip、THE NOVEMBERZ、ちゅうぶらんこ辺りのバンドが好きな人にはマストな一枚。







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第28位:Weltschmerz/Totem Skin

 スウェーデン・ダーラナのダークハードコアバンドであるTotem Skinの2ndは紛れもない激昂の作品。
 激情ハードコア、ブラッケンド、クラスト、スラッジ要素を取り入れつつ、メロディアスな美しさもありながらも、ツインボーカルで畳み掛ける音は完全に振り切った物。
 芸術的な完成度を持ちながらも、根底は間違いなくハードコア。滅茶苦茶痺れるよこれ!!







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第27位:Existentialism/INFANTICIDE SS

 拠点が町田である事以外は全て謎に包まれたINFANTICIDE SSの4曲入1stアルバム。
 ブラッケンド、インダストリアル、デスメタル、スラッジを取り入れ捲った末に嘔吐を繰り返し捲った精神的にも肉体的にも痛々しくて陰惨な音のみで構成されており、見たく無い物を無理矢理見させられている気分になる完全にドM向けの黒さと重さ。
 Su19bやCorrupted等の漆黒音楽に比肩するトーチャーサウンドは本物の恐怖だ。









第26位:ボトムオブザワールド/eastern youth

 ベースの二宮氏脱退こそショックではあったが、だからこそ生み出せたイースタンの集大成とも言える傑作。
 困窮する生活、ずっと真似し続けた友の死、長年共にしたメンバーとの別れ、そんな絶望すら喰らい尽くす生の衝動と渇望はぶっきらぼうで本当に暑苦しい。
 イースタンはずっと昔からブレないままだったじゃないか。街の底で足掻き続ける全ての人へ。







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第25位:Faith, Hope And Charity/ZOTHIQUE

 毎年積極的にアルバムのリリースを重ねるサイケデリックドゥームZOTHIQUEの3rdアルバムはバンドの新境地を見せつける力作となった。
 メンバー全員が作曲をする様になり、アトモスフェリックな楽曲からよりハードコアに接近した楽曲までと多様性を広げ、マントルから金星まで行き来するオリジナリティを獲得したと言える。
 ドロドロと渦巻く轟音は最早ドゥーム・スラッジだけでは語り尽くせなくなってしまった。









第24位:Epitome/Tiala

 小岩のハードコア番長の2ndアルバムは新しいハードコアを追求し続けてきたからこその会心の一撃。
 一見ハードコア色は後退したと思わせておきながら、よりフレーズが独創的になり、自由でありながら不気味に轟く衝動が充満している。
 ハードコアを形骸化させる事に全力でNOを突きつけながらも、その精神性は間違いなくハードコア。聴いていると宇宙へと吹っ飛ばされてしまう。









第23位;none but air[at the vanishing point]/none but air[at the vanishing point]

 静岡のfurther platonicからリリースされた京都の激情ハードコアの1st音源。
 プログラミングを駆使しまくった壮大で宇宙的なサウンドでオーケストラの様なサウンドスケープを作り上げている。初期のheaven in her armsとバンド編成でのworld’s end girlfriendが自然と同居した進化の音を展開。
 「今のバンドはつまんね(笑)」みたいにほざいている老害共をブチ殺してくれるだろう期待の若手の新たなる一撃だ。









第22位:裏現/COHOL

 フランスの超名門レーベルOsmose Productionsとの契約も話題になったCOHOLの待望の2ndアルバム。
 ブラックメタル・デスメタルの要素が増えているけど、それらのサウンドの獰猛さを抽出し、そこにスケール感と美しさを加え、しかし行き着く先はどこまでもハードコア。
 日本の東京という都市で生きて感じた事を音として表現された音は確かなる現実に対する宣戦布告であり、音こそは黒いけど、絶望で終わらない傑作。









第21位:Scent/Nepenthes

 ex.Church of Miseryの根岸氏と須藤氏が在籍するNepenthesの1stアルバムは最高のロックアルバムとなった。
 爆音巨根、酒税納税推進、長尺サイケドゥームからゴリゴリでビンビンのロックナンバーまで網羅し。最高のロックアルバムだから酒飲んで音量MAXで聴け!!以外に言うことは無い。
 今作を聴いてるといつまで経っても自分はロックキッズのままである事を思い出す。ネペは間違いなく本物のロックバンドだ。







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第20位:Litany/Dead To A Dying World

 メンバーにストリングスも在籍する7人組ネオクラストの2ndは前作と大きく音楽性を変えた問題作になった。
 クラスト要素は一気に後退し、よりアート的な美意識と大作志向の色が前面に出たと思う。前作に比べたら破壊力やインパクトといった点は劣るのかもしれないけど、楽曲の完成度はより高くなっている。
 ブラッケンドな音の神秘性もそうだが、ここぞという所でお見舞いしてくる疾走パートはやはり震えるし、至高の絶頂感はやはり健在!流石です!!









第19位:Purple/Baroness

 最早Mastodonフォロワーなんて言葉は完全に消し去り独自の音だけを生み出すBaronessの4thアルバム。
 ツアー中に事故に巻き込まれるなんてピンチもあったが、それを乗り越えて作られた今作は男臭さはそのままに、よりネオプログレ的なアプローチを積極的に導入。更なる洗練を提示した。
 歌心とゴツいサウンド。その一方で繊細さと天へと昇る高揚感もあり。理想的なヘビィロックである。









第18位:Atheist's Cornea/Envy

 日本の激情ハードコアの代表格であり生ける伝説Envyの最新作はこれまでの全ての集大成とも言える作品だった。
 全8曲とコンパクトな作品ではあるが、20年に及ぶEnvyのキャリアで培った全てを惜しみなく出し切っている作品だと思うし、どこを切ってもEnvyな作品だと思う。
 痛烈なハードコアもあれば柔らかな光差し込む楽曲もあり、光と闇と激情から世界を描くEnvyの総決算する逸盤。今作もそんなEnvyの新たな1ページとして狂い記されていく。









第17位:The Deal/Sumac

 アーロン大先生の新バンドはまさかのハードコアへの回帰!!BAPTISTS、RUSSIAN CIRCLESのメンバーも在籍するスーパースリーピースバンドとなった。
 最初期ISISの様なインダストリアル感のある熾烈なスラッジサウンドに回帰したと思ったら大間違いで、凄まじい情報量で音が目まぐるしく変貌して混沌を生み出す。
 超絶技巧の3人が生み出す煉獄の音。そこには美しさは無く、血飛沫の音だけが存在する。







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第16位:People, when you see the smoke, do not think it is fields they're burning/The Black Heart Rebellion

 前作で激情ハードコアを置き去りにしたTBHRの3rdアルバム。
 完全に激情ハードコア要素は死滅し、民族音楽要素をより前面に押し出している。前作で培った物を確信へと変えてしまったのだ。
 複雑怪奇なグルーブ、ドープにトリップするギター、豊かな表現を聴かせるボーカル。ダークネスに満ちながらより聴き手の内面を抉り取る音を生み出す。それはここ最近のSWANSの様だ。
 激情ハードコアの未来はそれを捨て去る事によって生まれた。そのフロンティア精神に乾杯。







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第15位:All Creation Mourns/Presence of Soul

 シューゲイザー×ポストロックなPoSの最新作である3rd。
 前作と大きく音楽性を変えてポストメタル化した音は日本のYear Of No Lightとも呼ぶべき音となっている。しかし前作からの儚く美しいシューゲイザーサウンドも健在だ。
 ドス黒い轟音とヘビィネスも凄まじいが、その先にある美しい原風景の様な救いの音色には心が洗われる事間違いなし。国産ポストロックの新たなる進化を刻み付ける名盤となった。









第14位:歓喜のうた/Discharming Man

 最早ex.キウイロールなんて冠なんて必要ないDischarming Manの4thアルバム。
 キウイロール時代も含めて蛯名氏のキャリアの最高傑作とも言うべき傑作。盟友竹林現動も参加し、これまで生み出した数多くの名盤が持つ全てを凝縮した蛯名氏の全てが詰まった大傑作だと言える。
 形こそ変わったりもあったけど、20年以上に渡って音楽を続けた男だからこそ歌える本物のブルースであり、全ての形骸化されたエモを無効化する。涙無しでは聴けないよ。



 



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第13位:The Consciousness Of Internal Time And Space/WonderLand

 若手3ピースバンドWonderLandの26分で1曲の渾身の傑作。
 「MONOとかmogwai系のポストロックなんだろ?もう掃いて捨てる程いるよ。」って思う人もいるかもしれないけど、極端に難解さに走ってないし、取っ付きやすさもかなりあるけど、今作を通して聴いて感じるのは「居心地の悪さ」と「居場所の無さ」だ。
 彼らはあらゆる既存のテンプレートに対して唾を吐き、スタイルだけをコピペする事を全否定する道を選んだに過ぎない。豊富なアイデアと音が詰まっているけど、でも今作を聴いて感じる「居心地の悪さ」はオリジナルグランジの先人たちが歌っていた事と同じだ。
 グランジから始まった同調圧力と無意識の暴力との戦い。凄まじい音像が確かにある。







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第12位:新世界標本/wombscape

 東京を拠点に活動するアートコアバンドwombscapeの初の正式音源となる1stミニアルバム。
 アナログな音色を出した録音だったりとか、イントロダクションやアウトロも含めて7曲で一つの作品というプログレ的な作品構成もそうだけど、フロントマンでメインコンポーザーのRyo氏の美意識と世界観を今作からヒシヒシと感じ、カオティックハードコアという単語では語り尽くせない名盤。
 特に「正しい愛が正しい絶望に変わるまで」は今作でも屈指の美しさと絶望を描く屈指の名曲。24分の中で描かれていく「新世界標本」は純粋なアートだ。









第11位:TOBIRA/ele-phant

 ABNORMALS、KING GOBLIN、exBUCKET-Tのメンバーによって結成されたギターレス3ピースele-phantの1stアルバム。
 ギターレスという編成で、歌とベースとドラムという最小限の編成で生み出す最大の効果。それは割礼やATATHEMAが持つミニマルさにも近いし、この3人だけで全てを成立させてしまってる。
 既存のドゥームやサイケとは全く違うアプローチを取り、リフで押し潰さず、リフを聞かせ、メロディに溢れ、躍動で踊らせ、そして最高のボーカリストによる歌で心を奪い取る。それはロックが持つ危険なエロスだ。
 似ているバンドゼロ、斬新でありスタンダード、だけど取りつくかれたら逃れられない「悪魔の歌」がそこにある。歌謡エクストリームミュージックここに極まり!!









第10位:Kranke/Syrup16g

 奇跡の生還ライブから再結成、そして昨年のアルバムリリースとシロップは完全に表舞台に帰ってきたけど、意外と間を空けないであっさりとリリースされた5曲入EP。
 今作で歌われている事は言ってしまえば諦めの悪さと、思春期的な拗らせた感情とこれ以上に無い位にシロップではあるけど、本当に優しい曲ばかりが並ぶ。
 今作の楽曲たちは間違いなくシロップ以外には作れない曲ばかりだし、静かにゆるやかに、でも確実にシロップは歩み続けている。単なる再結成出戻りでは無い、シロップにしか無いギターロックのスタンダードが詰まっている作品だ。







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第9位:The World Doomed to Violence/Su19b

 97年に結成され、これまでに多数の7インチやスプリットをリリースして来た神奈川発世紀末行きパワーヴァイオレンスSu19bの1stアルバム。
 心拍数が停止してしまいそうな激遅圧殺スラッジから破滅に向かって爆走する激速ファストパートの両極端な極限を極めた音。ローファイさを前面に押し出したマスタリングだったりとか、リヴァーブかかりまくった暗黒グロウルを放つボーカル。現在進行形のパワーヴァイオレンスと比較しても全然質感が違うし、人によってはブラックメタル的な感触を覚えると思う。
 本人たちはブラッケンドパワーヴァイオレンスを自称しているが、最早ペンペン草すら生えない全てが無に還った世紀末の黒は東のCorruptedと呼んでも良いだろう。
 フューネラルからスラッジからデスメタルからグラインドまでとエクストリームミュージックを縦断した末の音は極限という言葉しか見当たらない。
 








第8位:lastorder/zArAme


 2008年のSPIRAL CHORDの突然の墜落から表舞台から姿を消していた竹林現動の新バンドの1st音源。
 誰もがこの男の帰還を心待ちにしていたのは当然だが、現動が新たに生み出した音は末期COWPERSの持つあのエモーションを更に突き詰めた現動にしか生み出せない北の大地からの冷徹な熱情の数々。
 長年現動は表舞台から姿を消していたが、その間に現動の代わりになる人間は誰も登場しなかった。狂音乱舞楽団の冠を背負いながら地獄の淵から帰ってきた男達の生み出すスリリング極まりない音の数々。これを単なるエモとか激情で片付ける事は不可能であり。zArAmeという言葉でしか言い表せない。
 心の底から言うよ。おかえり!!!!!







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第7位:De Fragments/Milanku

 2013年秋の魂を震わせまくった来日公演から2年、今年で結成10年を迎えるMilankuの3rdアルバムが遂に届いた!!
 メンバーチェンジ等もあったが、轟音系ポストロックとポストメタルを基軸に、真正面からドラマティックな轟音をぶつけてくる。正統派ではあるが、メロディセンスは更に磨かれている。
 白銀の轟音は幻想的なメロディはそのままに、肉感的な感触も増え、より生々しくタイトな音でバンドの進化を見せつける。作品としてのインパクトは前作の方があるけど、完成度は全然負けてない。
 国内外問わずに短命で終わってしまうバンドも多い中、10年に渡って活動を続けこうして3rdアルバムをリリースしたのは何とも感慨深さがある。再来日を是非とも!!









第6位:僕は透明になりたかった/それでも世界が続くなら

 まさかの切欠で出会ってしまったそれせかのメジャーリタイア最後の作品となる5th。
 メジャーの作品とは思えない荒々しい録音、生々しい轟音ギター、メロディは非常にキャッチー。そして見たくない現実を言葉にして突きつける。ロックとは幻想を暴き続ける事である事を証明し、どこまでも不器用に痛く搾り出す音と歌の切迫感。
 ギターロック・オルタナティブロックのスタンダードを描き、ライブ感を真空パックし、純度の高い物だけで構成された真摯過ぎる作品。
 この人たちはどこまでも血まみれになりながら、それでも音を奏でる誰よりも残酷で優しいアーティストだ。そしてメジャーリタイアから更に凄まじい作品を生み出す事に…










第5位:The Sense Of Wonder/Detrytus

 国産ポストハードコアの孤高の存在であるDetrytusの2ndアルバム。
 アルバムタイトルは「一定の対象、SF作品や自然に触れることで受ける、ある種の不思議な感動」って意味らしいけど、正にそんなタイトル通りの作品だと言えるだろう。
 決してアバンギャルドな事もしていないし、難解な事をしている訳でも無い。寧ろ3ピースという編成の無駄の全く無いサウンドフォルムと緊張感を最大限に生かしたヒリヒリしまくったオルタナティブロックアルバムでありながら、生々しい程にドキドキしてしまうこの音は何なんだろうか?
 自らのルーツを完全に消化し、バンドのアンサンブルを細胞レベルまで極める事によってヒリヒリしていて全容が掴めない、でもロックのカタルシスに溢れた作品を生み出したDetrytusには本当に拍手喝采だ。DischordだとかHooverだとかでは形容不可能なロックバンドのまま完全なるオリジナリティを獲得した大名盤。もっと沢山の人に聴かれるべきだろ!!









第4位:THE ARK Work/Liturgy

 狂気のポストブラックメタルであるLiturgyの3rdアルバム。それがとんでもない大問題作であり大傑作となってしまった。
 前作が生温く感じてしまうレベルでLiturgyの狂気が詰められた作品であり、そして本気で他に似ているバンドや作品が全く思い浮かばない作品だ。一言で言ってしまうと本気で頭オカシイし気持ち悪いビートと音しかない。
 ほぼクリーントーン、叫び無し。そもそもブラックメタル要素は殆ど無い。プレイヤーが壊れたんじゃないかと思うズタズタに壊れまくったビート、ちゃんとメロディが想起されるからより不気味なトレモロ、そして生気の全く無いボーカルと抜け殻だらけの音は完全にカルト。ヒップホップやブレイクコアといった音にそれを近づけながらも決してそこには属さないでいて、今作で正にLiturgyでしか無い音を生み出したのだ。本当にここまで気持ち悪くなる音は無いし、それをクリーントーンで生み出してしまったから本当にタチが悪いったらありゃしない。
 究極に異物感と恐怖を覚える音に歪んだ音は最早必要無い。ある意味では歴史に残って欲しい作品。今作はメタルとか云々じゃなくて一つの表現の究極系だと断言したい。









第3位:PRAYGROUND/BOMBORI

 新たなるエクスペリメンタルを創造するBOMBORIの2ndアルバムはバンドの途方も無い進化の証明となった。
 「HEAVINESS(ヘヴィネス)」をキーワードに、あらゆる音を食い散らかし、その結果完全に化け物な音を吐き出す永久機関。ジャンルの形容は不可能。数多くのフェスやイベント、フランスツアーで鍛え上げた音のグルーブと馬力はそのままに、更なる独創的エクスペリメンタルの生み出す事に成功した。
 単なるアバンギャルドにも走らない。単なる技術主義にも走らない。音自体はキャッチーな余地を残し、リフで圧殺し、轟音でトランスさせる。確かな取っ掛かりがどの曲にも存在しているからこそ余計に引き摺り込まれたなら逃げる事は不可能だ。
 滴り落ちる汗、背筋を走るゾクゾク感、未知の世界に触れそうになる瞬間の覚醒、それらを全てヘビィネスから発信する。これはもう理屈で語る事は到底不可能だろう。
 強烈な激音の中で渦巻く一抹の刹那の最果てである最終曲「Echo」はBOMBORIにしか生み出せなかった名曲であり、この曲が全ての行き着く所だ。
 触れた者全員爆殺確定。完全無欠のモンスターことBOMBORIはこれから更に全てを喰い殺していくだろう。最高だ!!









第2位:最低の昨日はきっと死なない/それでも世界が続くなら

 メジャーからリタイアし、レーベルすら所属せずリリースされたそれせかの6thアルバム。
 、廃カラオケボックスの一室で一発録音され、加工は全く施されてない最早ライブと全く変わらないトーンとテンションでレコーディングされているが、先ずその完成度の高さに驚く。
 そして「希死念慮」をテーマにして作られた楽曲たちは、安易な絶望や慰めすら尻尾を巻いて逃げ出すリアル。完全に悟りの境地であり、アンビエント色の強い音色が余計に悲しく響く。
 まるで「生活」の頃のエレカシとSyrup16gと「深海」の頃のミスチルとブッチャーズが全く薄くならずに共存してしまった世界。そして「最後の日」の「俺はもう長生きでいいよ」というフレーズが全ての行き着いた先だと思う。
アッパーな曲はほぼ無し、底の底に沈んだ先に何を見るかは聴き手それぞれにあるけど、こんな純粋な音楽は他に無い。
 カテゴライズされた絶望や死にたさでは無く、本気で足掻く人を優しく包み込む作品だ。こんなリアルで生々しくて残酷で優しくて透明な音は他に無い。









第1位:Eternity/REDSHEER

  ex.ATOMIC FIREBALL、ex.SCALENE、ex.Bucket-Tのメンバーによって2013年に結成されたREDSHEERの1stアルバム。
 90年代ポストハードコアからデスメタルまでメンバーそれぞれのルーツは多岐に渡り、それらの影響を受けながら既存の音楽をトレースする事に中指を立て、自らのルーツとキャリアを大切にしながらも、それらを嘲笑うように既存の音楽に無いREDSHEER is REDSHEERのみを追求したサウンドは激烈で膨大なエネルギーを持ち、変拍子とリズムチェンジも多い複雑さが生み出す構成美もあり、人間臭い生々しさもあり、聴き手の肉体をゴリゴリ破壊する攻撃性と、聴き手の内面を破壊するダークネスとサッドネスを兼ね備えている。
 激音でありながら尖りだけじゃ無く独特の丸みも音に感じるし、何よりも全10曲のベクトルは全然違うのに一つの世界観で統一されているし、それは正に「愛と憎悪」だ。そんな作品を単純にカオティックとか激情と言う言葉で終わらせるのは絶対に違う。新たなスタンダードを提示したオルタナティブロックであると同時に、唯一無二の激音で地獄を生み出す作品でもあるのだ。
 個人的に今年一番ライブを観たバンドだったし、何度ライブを観ても音を聴いても、胸の震えが止まらなくなってしまった。心の底から出会えて本当に良かったと思うし、こんな激音にはもう二度と出会えない気もする。2015年は僕にとってREDSHEERの一年だったんだよ!!







 今年も30枚と搾って選ばせて頂いたので、気に入っているけど漏れた作品多数です。簡単に言うと2015年はREDSHEERとそれせかとBOMBORIの年になったなって所です。というかそれせかとの出会いは色々と僕を狂わせてしまった気すらします。去年はREDSHEERに出会い、今年はそれせかに出会うって、自分にとって人生のバンドとまだまだ出会えるのは本当に幸せだと実感してます。
 今年もライブにやたら行ったりしてました。本当に外タレ来日も多かったし、待望のANATHEMA来日公演やTJLA等特別なイベントもありつつ、DIYな来日公演もありつつ、国内バンドの企画やライブも熱いのばかりで金と時間とあと3人位自分が欲しくなったりしましたね。
 それとずっとやりたかった自主企画の方もやらせて頂きました。相方のMOCHIとあーだこーだ言い合いながら出演バンド決めたりとかは本当に楽しかったし、出演して下さったBB、bilo'u、Su19b、ZOTHIQUEには本当に感謝しかありません。来て下さったお客さんと二万電圧スタッフの皆さんにも本当に感謝しています。
 今年も夏前に自主企画打つ予定なので、詳細決まり次第アナウンスさせて頂くのでチェックして下さりましたら。
 それと2015年はインタビューを6本やらせて頂きました。NoLA、SEI WITH MASTER OF RAM、STUBBORN FATHER、REDSHEER、Birushanah、TILL YOUR DEATH RECORSの皆さん本当にありがとうございました。
 今年は現時点で決まっているインタビューの話も多いので例年よりハイペースでやっていく予定です。
 まあ大分遅くはなりましたが、これにて2016年のGuilty Forest始めさせて頂きます。今年は攻めるよ!!今年もよろしくお願いします!!
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AKSK

Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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