■PLAN vol.3(2016年1月9日)@小岩bushbash

 2016年のライブ始めはisolate安藤氏の個人企画からスタート。昨年リリースした1stアルバムが現在も話題となっているREDSHEER、冬眠から復活してから更に滅茶苦茶になっているmilkcow、ピット荒れまくりヴァイオレンスサウンドのSUPER STRUCTURE、そしてisolateと濃厚4マンライブ。個人的に大好きなバンドばかりで、しかも大好きなブッシュバッシュで個人的なライブ始めを迎える事が出来るのは本当に嬉しい限りだ。



・SUPER STRUCTURE

 昨年は各地でピットを荒らしまくったSSからスタート。それぞれのメンバーはそれぞれキャリアがあったりもするバンドだけど、それらのキャリアの文脈を絶妙に逸脱したパワーヴァイオレンスは相変わらず極悪。暴力的に疾走する音からビートダウンで攻めるというスタイルでブルータルに圧殺する。
 金切声のボーカルが木霊し、他のメンバーも積極的にボーカルを取り掛け合いを仕掛けてくる。特にドラムの疾走感と音の重さが堪らない!!毎回ラストを飾る「despair」では案の定ピットを作り出す人も登場し、ビートダウンパートでは腕グルグルの危険地帯へ!!
 持ち時間25分だったにも関わらずライブはたった10分程という高速セットで終了。しかしたった10分でフロアを地獄に変える暴虐さ。パワーヴァイオレンスの美味しい所を掻っ攫うSSはずるいけどやっぱり格好良いバンドだ!!



・REDSHEER

 個人的に去年一番ライブを観に行ったREDSHEERから今年のライブがスタート出来たのは本当に嬉しい。しかもこの日は40分のロングセット!!
 ここ最近いつもライブのトップを飾る3分間の複合芸術である新曲からこの日もスタート。序盤から3人がそれぞれ飛ばしに飛ばしまくったテンションで攻める!!寧ろ以前よりもその激昂の滾りはパワーアップしている様にも見えた。
 「Blindness」、「Yoru No Sotogawa」で複雑な曲展開を感じさせないストレートに破裂していく激音から、怪異なうねりを経ての煩瑣な音がストーリーを生み出し、そして今まで以上に音が泣きまくる驚愕の新曲「SIGH」、クリーントーンのアルペジオ泥梨からの悲しみを叫ぶ「IN A COMA」の流れは個人的に観ていて込み上げる物があった。
 終盤の「The End, Rise Above」と「Silence Will Burn」ではREDSHEERの持ち味であるタメを利かせた後乗りの気持ち良さが音に表れながらも、真直ぐに突き刺すからこその有痛性の塊の連続に涙しそうになり、最後は「Gloom」で不条理に対する憎悪を吐き出して終了。全8曲の中で音のソリッドさが研ぎ澄まされていく様は2016年もREDSHEERは攻めに攻めまくっていく決意が見えてきた。
 今年もREDSHEERのライブは出席率高めでいかせて貰うつもりだが、このナイスミドル達はまだまだとんでもない事をしてくれると確信するライブだった。



・milkcow

 2014年秋の冬眠宣言、そして2015年にしれっと復活。更に新木場コーストで火吹きで出禁とますます好き勝手やりまくっているmilkcow。この日はサポートベースでweepray、Coffins、SUPER STRUCTUREの阿武氏が参加。
 しかしさも当たり前の様にツルさんが自転車で登場して来た時点でこのバンドはやっている事全部おかしいって気持ちしか無くなってしまった。相変わらずLET'S GRIND!!!なハードコアサウンドは最高でしかないのだけど、そんな音をBGMにやらかし捲りなツルさん劇場は相変わらずエンターテイメントの極みだ。
 「今日はダブルベースだからよ!!」とisolate苔口さんのベースを借りてのアテフリをしたり、次回のライブのフライヤーを配り始めたり、ドラムのタムを投げて無残な姿に変えたりとやりたい放題!!更にはCo/SS/gZのゼロ氏やisolate安藤氏が飛び入りでボーカルで参加したりと自由過ぎて自然と笑顔になってしまう。
 最後はフロアに持ち込んだアンプのキャビからダイブしてクラウドサーフされるツルさん。そのまま出口へと運ばれて退場と言う。完璧過ぎるライブ。流石に火吹きは無かったけど(いやあっても困るけど)、最高にエンターテイメントしているライブはこの日もフロアにいた人々を満面の笑みに変えていた。なんか余計卑怯なバンドになってましたね。



・isolate

 トリは勿論isolate!!昨年もライブ活動を重ねてパワーアップを続けた彼等だけど、その集大成とも言える45分のロングセットに僕は大歓喜。
 曲順こそアルバム通りでは無かったけど、isolateの名盤1stアルバム「ヒビノコト」を完全に網羅したセットでバンドの一年以上の進化を見せ付けるライブ。序盤は「ヒビノコト」の中でもショートで速い曲で残忍非道をここぞとばかりにアピールし、中盤ではグッと落とした感覚の曲だと思わせておいて、音源以上の速さを体感させる楽曲で攻める。
 美轟音の中のバースト、速さと重さの中のドロドロした欲望。それらのバランス感覚は完璧に仕上がっていた。個人的には「ヒビノコト」の中で一番好きな「歪」を久々に聴けたのが本当に嬉しかった!!その曲のエモーショナルな美しいメロディと神々しさと、爆発する音は最高にぶっ飛ばされるし、泣きそうになってしまうのだ!!
 御馴染みのアンセム「狂う影にあわせて」の爆裂都市っぷりもよりビルドアップしていて、何度聴いても心が燃え上がるのを感じるこの曲はisolateに必要不可欠な名曲だと改めて思った。
 5人の音と叫びが一つの塊となって墜落していくisolateのライブでの最大の武器をより膨張させて爆発させた45分は無彩色に見えるのかもしれないけど、本当はあらゆる色彩が狂ってしまったからこその結果論でしか無い。感情と知覚と肉体を鼓舞させる音が唯一にして絶対の正義だった。



 2016年の頭から本当に濃密な4マンを堪能したし、今年もこうした激音バンド達が大きく盛り上がっていけば良いと心の底から願ったりもしている。
 isolateは暫く新作制作期間に入るらしく、今年はあまりライブをやらないみたいだけど、isolateがまた最前線に帰った来た時は更なる進化を新曲とライブで見せ付けてくれるだろう。ベタな言い方にはなってしまうがその時を震えて待とうじゃないか!!
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