■二万電圧 presents “HEAVY BLOOD”(2016年2月7日)@東高円寺二万電圧

 東高円寺ドゥームズデイ!!毎回店企画とは思えない濃厚なイベントばかりな轟音聖地二万電圧企画だが、今回はヘビィなバンドばかり集めた重低音に酔いしれる夜!!個人的にも好きなバンドとライブを観たかったバンドばかりだったので足を運ばせて頂きました!!



・Su19b

 トップはいきなり神奈川産暗黒パワーヴァイオレンスことSu19bから。
 Su19bは自主企画だとスタジオやライブバーでのライブが多いけど、やっぱりライブハウスの音響で体感するとより凶悪で不気味な音へとパワーアップする。
 遅さと速さの極端な落差も相変わらず凄いけれども、凶悪な音圧をあくまでロウな荒さで、しかし精密さも兼ね備えた演奏で繰り出すからこのバンドはタチが悪い。
 ルックス自体はどこにでもいそうなナイスミドル達ではあるが、そんな人たちがここまで極端に黒く重い音を繰り出しているのは本当に怖くなるし、ヘビィさから生まれる恐怖こそがSu19bが提示する世紀末の無慈悲な暴力なのだ。
 この日もいつも通り最高に最凶の音を繰り出すライブだったが、何度観ても震えが止まらなくなるのだ。



・マグダラ呪念

 久々にライブを観る事になったマグダラはメンバー編成が変わっていて、女性ベーシストが加わった3ピース編成でのライブ。
 アプローチ自体は音源と変わらないテンションで丁寧に演奏をするスタイルではあるけど、マグダラの持つ歌謡曲的呪詛とドゥームさの融合とも言えるおぞましい空気感はライブでは更にダイレクトに伝わってくる。
 曲自体も決して特別長い訳では無いからこそ、逆に一つ一つの音の濃密さがあり、密度たっぷりの怨念の音と声に呪い殺されそうな恐怖感を植えつけられそうなライブだったと思う。



・ZOTHIQUE

 金星からマントルまで行き来するサイケデリックドゥームカルテットZOTHIQUE。のっけから爆走ハードコアチューン「The Immortal」をお見舞いし、この日のZOTHIQUEは攻め攻める攻撃的なライブとなとなるのを確信!!
 珍しくシャツを着てライブをしていた下中氏は早々にシャツを脱ぎ捨ていつも通りの上半身裸のスタイルに、そんなテンションの高さから繰り出された「The Tower Of White Moth」と「Faith, Hope And Charity」の強烈な音塊の暴走に粉砕されてしまった!!濁朗氏もウイスキーラッパ飲みしながら暴れ回り絶好調。バンドのテンションが本当に良い状態なのが伝わってくる。
 そしてこの日は全く予告されていなかったGOUMの久美さんをゲストボーカルに迎えてのライブ。爆走ハードコアから一転してアンプラグドさからサイケデリックな暴発を魅せる「Hypnotic Kaleidoscope」、そのまま全ての音と声が坩堝を生み出す混沌の展開へ…
 今回の久美さんとのコラボを目撃するのは三回目だが、ZOTHIQUEに久美さんが加わると更に最高の化学反応が起きるし、このコラボは是非とも今後も続けて欲しい!!



・Sithter

 レペゼン東高円寺!!這い寄るホラースラッジことSithter!!ライブ自体は観るのはかなり久々になってしまったが、暫く観ていない内に更にパワーアップしていて驚いた!!
もはや事故だと
しか思えない音量のノイズギターが蠢く中で倍プッシュで他の音が加わり、鼓膜が破壊されてしまう恐怖を覚える凶悪な音量と音圧で繰り出されるスラッジサウンドは完全に拷問な筈なのだけど、脳が爆音に支配され、更にはメンバーそれぞれの佇まいも含めて目が離せなくなってしまう。
 オカルト的世界感を音と佇まいから放ち、甲高い叫び声が怨霊を呼び寄せ、音量を最大にし、観る物全てに差別無く平等に死を与えるのがSithterだ。
 最後はKagawa氏がギターを天井に吊るし上げ、Takano氏がドラムセットにギターを置き終了。楽器すら墓標にしてしまうSithterのライブ、最後の最後まで鳴り止まなかったハウリングノイズは死者の断末魔の様だった…



・OOZEPUS

 最後は一度ライブを観たかったOOZEPUS!!OOZEPUSはCoffinsのUchino氏とSatoshi氏にベースボーカルとしてOhkuboを加えた人力インダストリアルトリオ!!その佇まいは男臭さ全開!!個人的にタンクトップ姿のOhkubo氏が妙に目に焼き付いてますが。
 音楽性はGodflesh直系の正統派インダストリアルサウンドでありながら、リズムマシーンを使わない人力サウンド!!しかしSatoshi氏の乾いたタイトなドラムはインダストリアルなビートを生み出すのにこれ以上ない物。Coffinsと違ってテレキャスを使うUchino氏の音もより無慈悲な圧殺ギターになっている。Ohkuboのベースも硬質な音を容赦無く繰り出してくる。
 Uchino氏とOhkubo氏のツインボーカルで繰り出す機械的で殺気に満ちた叫び、更に血生臭い各楽器の音、音楽性こそ正統派インダストリアルサウンドではあるが、詰め込まれた音が血の色しか感じさせない残酷なる殺人マシーン。全5曲のライブではあったが、強烈なバンドしかいなかったこの日を締めくくるに相応しいライブだった!!



 それぞれのバンドの音楽的な方向性こそ違えど、「HEAVY BLOOD」という企画名に相応しい惨血のヘビィネスが溢れる夜であり、重低音で腹一杯になった夜。
 個人的にこの日はあまり体調が良くない感じで足を運んだけど、繰り出される重低音を浴びていたら自然と体調が良くなった気がします!!やっぱりヘビィな音って最高ですね!!
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