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■Noise Slaughter Vol.8(2016年3月12日)@新大久保EARTHDOM

本物のバンドのみが参加を許されるBB主催の激音企画ことNoise Slaughter。今回はCoffinsのUCHINO氏率いるインダストリアルバンドOOZEPUS、国内激情系ハードコアのトップを走り続けるkillieと意外な組み合わせでありながらも、強力な3マンライブとなった。
BB企画は毎回ボーダーレスに本物のバンドだけが集結するが、ジャンルとか界隈で固まらないで、ガチンコの殺し合いが展開されるから本当に信頼出来る鉄板企画。前回同様に今回もアースダムへと足を運ばせて頂いた次第だ。



・OOZEPUS

トップバッターは世界のCoffinsのUCHINO氏率いるOOZEPUSからスタート。ハナから凶悪なインダストリアルで幕開けだ。
Coffinsでも強烈な重低音を響かせているが、OOZEPUSの重低音はCoffinsとは全然ベクトルが違う。Coffinsはデスメタルでありながらキャッチーな成分も存在しロック感全開で攻めるけど、OOZEPUSは人力のバンドサウンドでリズムマシーンを使用したインダストリアルよりも更に冷徹なインダストリアルを放つのだから。
UCHINO氏とOHKUBO氏の殺気に満ちたツインボーカル、SATOSHIの乾いたドラム、無感情無慈悲に振り下ろされるギターリフとベース、機械的に圧殺リフが薙ぎ倒すサウンドでありながら不思議とグルーブ感溢れる音が繰り広げられているのは不思議だ。
セット自体は35分程度と他の2バンドに比べたら短めではあったけれども、最初から最後まで血みどろで拷問的でありながら内臓にガツンとフックをブチ込むヘビィなサウンドを堪能。緊張感の中で生まれるトーチャー的快楽に酔いしれたのだった。



・BB

闇を引き連れし鬼神、正体不明の蠢く化物、そんな中二病丸出しな形容をしてしまいたくなる位に今のBBは凄まじいことになってしまっている。
これは何度も書いてるけど、それぞれのメンバーのキャリアだったりという物を完全に無効化し、現在進行形の音こそが最高の音であり続けるBBは何度ライブを観ても常に過去最高のライブだけを繰り広げる。
今回は45分に渡るロングセットとなったが、駒村氏のベースアレンジが結構変わっていたりと、これまで何度もプレイされている楽曲も細かいアレンジの変化が施されていたりしていた。
変拍子に次ぐ変拍子が生み出す混沌、しかし難解さでは無く得体の知れなさを生み出し、後光のみの照明がより解読不能さを生み出す。ヘビィネスとかカオティックとかというか言葉で括ってしまえば早いのかもしれないけど、それはBBという鬼神を表す言葉として全く機能しない。
最後の最後はマイクスタンドを使ってたRyuji氏がハンドマイクで叫び、怒号の連発が楽器隊とシンクロして最高潮のテンションになったと思ったらブツリと終わるという幕切れ。45分間、瞬きすら許さない異様な光景と音が広がっていた。もうこんなの早くBBには正式音源を出して頂かないと困るのである。



・killie

トリは国内激情系ハードコア最高峰のkillie。今回はかなりアウェイと言えるイベントでのトリという事でどんな感じで攻めてくるか楽しみであったが、完全に観る物を突き放す尖り切ったkillieのライブを見事に展開してくれた。
プレイされたのは、「匿名希望の手紙」、「お前は労力」、「歌詞は客の耳に届かない」、「一億分の一」の長尺曲4曲をプレイ。killieの代表曲的キラーチューンを完全に省いたセットになった。
爆発感で攻めるのでは無く、その瞬間その瞬間にカタルシスを生み出しながらも、練り上げられていくエネルギーの行き先は怒りのベクトルへと突き抜け、多展開だからこそのプログレッシブさを押し出しながら、鬱々した空気でドンヨリと陥れる暗黒サイドのkillieが見事に結実したライブだった。
その中でも「歌詞は客の耳に届かない」のアグレッシブさはお見事の一言だったが、最後の最後の「一億分の一」の陰鬱な空気を纏いながら破滅へと落ちていく膨大なエネルギーの坩堝。吉武氏と伊藤氏は動き回り踊りまくりながら怒りの叫びを繰り出し、今にも殺されてしまうんじゃないかという刃を喉元に突きつけられたまま立ち尽くすしか無いkillieのヘイトフルさに呆然としてしまった。
最後の最後の二本のギターが鬱苦しいアルペジオを奏でる中で照明代わりの蛍光灯が一つずつ消されていき、最後は暗闇の中でアルペジオだけが響き渡るラストはもう反則としか言えない!!
決して分かりやすいkillieの音を展開するライブでは無かったけど、killieというバンドが持つ本質的な悲哀と怒りのハードコアが見事に展開されており、ライブ終了後は放心状態になってしまった。何度も観る者に強烈なトラウマを植え付けるライブしかしないkillieはやっぱり本物のハードコアバンドなのだ。



3バンドの音楽的な方向性はバラバラなのかもしれなかったが、共通していたのは観る者を突き放す異常な緊張感。予定調和もお約束も無い、現場で繰り広げられる瞬間のドキュメントだけがそこにあった。だからこそNoise Slaughterは毎回素晴らしいイベントになるのである。
早くもアナウンスされている次回のNoise SlaughterはwombscapeとBOMBORIとまたまた他に類似個体のいない国内エクストリームミュージックの独自勢力2バンドを迎えての3マン。こちらも絶対に足を運ばせて頂きます!!
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