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■lyric poetry(2016年4月23日)@三軒茶屋HEAVEN'S DOOR

 何度も当ブログでライブレポを書かせて頂いているが、日本が誇る国宝級バンドこと割礼がロングセットライブという事でこの日は数多くの被りがあった中でヘブンズドアへと足を運ばせて頂いた。
 迎え討つはex.PEALOUTの近藤氏とdipヤマジ氏のユニットと女性ボーカルを擁する奇天烈ポストパンクOtoriと見逃せない3マン。客層の年齢層こそ少し高めではあったがヘブンズは多くのお客さんが。いやこんな豪華な3マンは見に行かない訳が無いって話だ。



・Otori

 家を出るのが遅くなってしまったがギリギリトップのOtiriに間に合って最初からしっかりと今回のライブを拝見出来て先ずは一安心といった所。
 Otori自体は最後に観たのは三年前とかだから本当に久々にライブをチェックする事になったが、前に観た時よりもバンドのグルーブの肉厚さが際立つ。
 ハイトーンの女性ボーカルが放つイルな言葉、ノーウェイブな機械的で無機質なギターフレーズの独創性、極太のビートのファッティさ。音数へ決して多くないが、放つ音と声がそれぞれ「どのフレーズを弾けば観る人の意識をかき乱せるか。」という事に対して異様に自覚的でもある。
 曲中でループするフレーズと言葉が意識を混乱させるポストパンクサウンドは何よりも研ぎ澄まされた切れ味を持っており、キャッチーで踊れるのに不協和音とノイジーさの不条理の中に観る人を追い詰めていた。30分の持ち時間の中で濃厚なライブを繰り出す。
 ジャンクさとノーウェイブを熟知したサウンドを機械的かつダイナミックに繰り出すライブだが、自然と体が動いてしまう躍動性。改めて強烈なバンドだと知らしめられた。



・近藤智洋withヤマジカズヒデ

 お次はex.PAELOUT近藤氏とdipヤマジ氏のセッションユニットのライブ。どんな事をするのか気になっていたが、内容はカバー曲中心のセット。
 だけどこの二人が単なるカバー曲をプレイする訳が無く、Pink Floydのカバーから始まったが、原曲よりも更にサイケデリックさが増していないか?
 近藤氏に関してはPEALOUTのイメージがどうしても強かったけど、こんなサイケデリックな音を奏でる人だったってのは意外でもあったが、ヤマジ氏のプレイとの相性は抜群。ボーカルとギターのエフェクトをかけまくっていたのもあり、弾き語り形式のスタイルではあったが、音の霧が目前に存在しているのを体感。
 Joy Divisionのプレイしながら歌はルースターズなんて反則技も繰り出したが、Pavementのカバーを意識したらしいEcho & the Bunnymenの「Killing Moon」のカバーがハイライトだった。
 緊張感溢れるセッションでありながらMCは緩くほっこりな空気も含めてじっくりと堪能させて頂いた。二人の奇才によるスペシャルなセッションはやはり特別な物になったと言える。



・割礼

 トリは勿論我らが御大こと割礼。先日のBorisとの2マンライブで凶悪な音を繰り出し圧倒されたが、この日は歌をじっくりと聴かせる空気の割礼だったと言える。
 だが一時間セットの割礼が普通のライブなんて勿論する筈が無く、そもそも割礼自体が普通のライブなんてやらないのだけど、一曲目の「ネイルフラン」のディストーションに頼らないバンドの遅さというタイム感だけで酩酊させるアンサンブルの時点で既に仕上がりまくりだ。続く「散歩」で更にスロウな空気感が生み出す重さと圧迫感に押しつぶされそうに。
 その流れから名物・松橋MCを挟んでの「ラブ?」で一気にハッとさせられる。割礼の中でも異色の速さのこの曲だが、パンキッシュな疾走感の中でも滲み出る妖しいサイケデリア、イントロを長めに引っ張っての山際氏と宍戸氏のギターの絡みがまた気持ち良いのに、不思議と意識を溶かされそうに。曲間のキメではフロアから歓声が起きる程で、割礼は遅いだけでなく、速い割礼も強烈な音を鳴らすのである。
 そんな極まった状態で終盤は「素敵な季節」と「溺れっぱなし」をプレイ。割礼でも屈指の重厚さを誇るこの2曲でメンバーのプレイのギアもマックスになり、ラストの「溺れっぱなし」では山際氏と宍戸氏の凶悪なファズギターによるロングギターソロで圧巻のエンディング。ライブが進む程に音が増幅され、意識を覚醒させまま酩酊させる割礼の必殺技とも言えるアンサンブルに完全にやられてしまったよ。
 ライブが終わり客電が直ぐ点いたが、あんな凄いライブされてしまったらアンコールを求める手拍子が鳴り止む筈は無く、最後の最後は予定に無かったであろうアンコールへ。一転して爽やかな風通しの良さに酔いしれる「怪人20面相」にてこの日は終了。一時間弱で全6曲となんとも割礼らしいセットだったが、何にしても最高以外の言葉しか無い。割礼を観る度に思うけど、本当に日本に生まれて良かった!!



 帰り際は少し小雨が降っていたが、傘なんて持っていないし傘無くても大丈夫なレベルの小雨だったのでそのまま自転車で帰路へ。少しだけ肌寒い空気だけど、その中の不思議と嫌な感じのしない空気の感じが何とも割礼のライブを観た後に妙にマッチしており、そんな余韻の中で帰路へ。
 割礼の事ばかり書いているけど、近藤氏とヤマジ氏のセッション、Otoriと本当に濃いライブを体感させて頂きました。Otoriは物販でアルバム買ったけど、そちらの方も強烈な毒電波塗れで素晴らしい一枚でした。
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