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■heaven in her arms presents「Light to the hope」(2016年5月15日)@下北沢ERA

 2014年の10月を最後に一切のライブ活動を行っていなかったheaven in her armsが自主企画にて実に一年半振りのライブを行った。
 日曜昼のEARでのデイタイムイベントだが、対バンにドイツのエモヴァイオレンスの最先端を往くThe Tidal Sleepを迎えての激アツ過ぎる2マンライブ。
 The Tidal Sleepはex.COHOL、ex.isolateのボンバー氏の招聘により今回来日が実現。HIHAとThe Tidal Sleepは2014年にヨーロッパにて共演を果たしており、この東京で再会を果たすという何ともエモくなる話ではあるが、日本とドイツの最高峰のバンドがこうして2マンで殺り合うのは本当に熱くなるしか無い。
 実際に日曜とは言え昼間のイベントにも関わらずERAには本当に多くの人が集結しており、heaven in her armsの復活、The Tidal Sleepの来日を心待ちにしていた人が本当に多かったのだと実感した。



・heaven in her arms

 10分弱押して先攻はHIHAからスタート。メンバーが登場した瞬間にフロアからHIHAの帰還を待ち望んでいたオーディエンスの熱い歓声が飛び交い、ケント氏の「今日は来てくれてありがとう。」といった旨の挨拶からの「黒い閃光」でライブはスタート。先ずはHIHA流の静謐なメロディセンスが光るインスト曲で腕慣らしといった所かと思っていたが、続く「終焉の眩しさ」で一気にギアをフルスロットルに切り替え、更に「Inversion Operation」で畳み掛ける攻めのモードだ。
 序盤は久々のライブという事もあって固さや少し手探りな感じも正直に言うとあったけど、「Inversion Operation」をプレイする頃にはエンジンもしっかり温まりバンドの本領が発揮される。
 それにしてもHIHAはEARの大ハコ的な音響と見事に音がハマると改めて実感させられた。トリプルギターの音の分離もかなりしっかりしている反面、HIHAならではのドス黒い濁流の音も同時に発揮されている。メリハリが抜群な音響がHIHAの世界観をより明確にしているのも印象深かった。
 だけどこの日一番驚かされたのは「久々のライブだから昔の曲とかやったりするけど、その前に新しいのを一発。」というケント氏のMCからプレイされた新曲だろう。この新曲がこれまでのHIHAを踏まえた上で新境地を切り開いた名曲であり、3本のギターのクリーントーンの絡みで引っ張りに引っ張った末に終盤はこれまで以上のドラマティックな激流を生み出す会心の一曲!!特に終盤のパートは「真っ白なブラックメタル」なんて矛盾した言葉が普通に成立してしまう程であり、光を想起させる音とメロディをブラックメタルの熾烈さで体現したとんでもない境地。これ本当に震えたよ。
 ラストは「声明~痣で埋まる」、「交差配列~鉄線とカナリア」というHIHAのアンセム二曲をぶちかまして終了。終盤になるとバンドの演奏の熱も高次元さも高まりに高まり、駆け巡る様に漆黒と美轟音の激情を吐き出し尽くしていた。
 本当に久々のライブではあったが、HIHAは何一つ変わらず、だけど新たなる扉をこじ開けて僕たちの前に帰ってきてくれた。何よりもHIHAに代わるバンドはやはり他にいないと改めて確信した。



・The Tidal Sleep

 後攻はドイツのエモヴァイオレンス最先端ことThe Tidal Sleep。ドイツが世界に誇るエモヴァイオレンス最高峰のバンドであったTrainwreckのメンバーも在籍しているという事もあって、この日本でも高い注目度を誇っており、僕自身も音源の方でバンドの実力は体感していた。
 「私、私たちがドイツから来ましたThe Tidal Sleepです。」という日本語でのMCからライブはスタート。サウンド的には美メロと疾走感を生かした風通しの良い音だが、実際にライブで体感するとこのバンドのサウンドスケープの奥行きの深さに驚かされる。
 クリーントーンでメロディを聴かせるパートは清流の様な流れから深海の中に潜り込む様なドリーミーさを表現し、正当な劇場ハードコアスタイルでありながら幻想的な世界を描き出す。
 しかし彼らはもっと生々しくダイレクトな音をブチ放つバンドなのだ。クリーントーンの幻惑音色とは対照的に激情が昂ぶるハードコアパートでは雷鳴の連続の様な音をドッカンドッカンと撃ち落としてくる。そもギャップには改めて驚かされたが、同時に激と静のメリハリが効いたアンサンブルは魂を燃え上がらせる事も、その音色に酔いしれさせる事も出来るからバンドの懐のデカさを感じる。
 だけど僕は熾烈なイカヅチの激情の音の中からどうしても滲み出てしまう人間臭い暖かさがこのバンドの一番の魅力だとライブを観て気付かされた。実際に演奏力はかなり高く、音のアンサンブルの奥行も横幅も幅広く、演奏のテンションも凄く高い。でもそれ以上に観る者を笑顔にする優しさがこのバンドにはあった。
 アンコール含めて35分弱のライブではあったが、一瞬で駆け抜ける爽やかな風の様なハードコア。観終わった後には体から毒が全部抜けた感覚すらあった。これがドイツのエモヴァイオレンスの最高峰の実力だ!!



 heaven in her armsとThe Tidal Sleepと日本とドイツの最高の2バンドによるぶつかり合い。まるで闇と光が混ざり合う様な2マンライブであったが、轟音の先にあったのは確かな天国だった。HIHAは本当に再始動おめでとうございます、ずっと心待ちにしていました。
 The Tidal Sleepはツアー前半戦を終え、残りは沖縄のINFORESTと共に沖縄・大阪・東京小岩の三公演を残すのみとなっている。少しでも気になっている沖縄・大阪近郊・東京近郊の人は迷わず足を運んでみて欲しい。ドイツのエモヴァイオレンス最強クラスの実力は伊達じゃないから!!
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