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■【静かなる反抗声明】ANCHOR鷲尾、ロングインタビュー

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 新潟という北陸の最北端にANCHORというバンドが存在する。
 99年に結成、バンドの歴史自体は20年近くにも及ぶが、バンドの歴史に反してこれまでリリースした音源は本当に少なく、多くの人々に名前が知られていない存在ではあった。
 そんなANCHORは今年いよいよ1stアルバム「深層」をリリース、単独音源としては実に16年振りの作品となったが、これが本当に素晴らしい一枚となっている。
 決して分かりやすいカテゴライズされた激情ハードコアでは無い、非常に渋い一枚となっているが、バンドの持つ屈指のメロディセンス、ミドルテンポで決して攻撃的と言えるサウンドでは無いが静かに突き刺す2本のギター、パッキパキの硬質なサウンドが淡々と描くのは体制や日常の違和感や不条理に対する静かなる反抗。ANCHORが描くのはカテゴライズされる事を拒んだ静かなる反抗だ。
 10/1にweeprayとTRIKORONAの共同企画「様々な死覚」にて実に7年振りの都内でのライブも決まっているANCHORだが、このタイミングでBa/Voの鷲尾氏にメールインタビューを敢行させて頂いた。
 ANCHORが描く反抗の音楽から、新潟でバンドを続ける原動力まで、決してテキストの量は多くは無いが、その音楽同様に確かな言葉で鷲尾氏は語ってくれた。



・ANCHORの結成から現在に至るまでの経緯を教えてください。

 1999年結成し年末に初ライブ。初ライブから半年後にメンバーチェンジがあり坂井(Gt)加入、現体制のメンバーになりました。これまでにCDEP「キズ」、split7'ep(w/STUBBORN FATHER)、LIGHT YOUR WAY COMP(1曲参加)、DOiT DVDを発表。初期に比べれば年齢を重ね仕事や家庭の都合もありライブの本数は減りましたが、スタジオワークは欠かさず活動を続けています。



・初期と現在では音楽性はどの様に変わって行ったと思いますか?

 今と比べれば初期の頃は早くハードコア要素の強い曲が多かったと思います。
 現在は聴く人によってはハードコアと感じる曲は少ないかもしれませんがANCHORとしての芯の部分は当初より変わっていないと思っています。



・現在はどの様な方向性をバンドでは目指しているのでしょうか?

 特に方向性を決めてという活動はしていないので、何とも答えようがないですが聴いて観て何かを感じてもらえれば嬉しいですね。



・影響を受けたバンドなどがありましたら教えてください。

 メンバー各自の影響受けたバンドはバラバラだと思いますね。挙げればキリがないです。
 ANCHORを始める際にメンバー募集に書いたのはANODE,ENVY,THIS MACHINE KILLSなどでした。



・今年の6月に1stアルバム「深層」をリリースされましたが、チェンバロの様なギターアルペジオと空間的ギターのツインギターとミドルテンポのビートとグルーブが非常に特徴的な作品に仕上がってます。この様なサウンドを生み出す意図とは何でしょうか?

 僕らは意図を持ってこういったサウンドにしようと向かった訳でもなく、初期と現在の違いにも通じますが曲作りや活動を続けてきた結果、自然の流れで今のサウンドスタイルになりました。



・歌詞に関しては日常生活の違和感とそれに対する静かな反抗を歌っている様に感じます。その様な言葉を綴る意味とは何でしょうか?

 日常で見聞きする中で疑問や不満、怒りと自分が感じること等に対し自分が思ったことを詞を書いています。綴る意味と聞かれたら自己主張ですかね。



・楽曲はどの様に作られてますか?

 宮下(Gt)がフレーズを持って来て全員で合わせながら進めていく形で、その場のスタジオで出来た続きを再度宮下が持ってきて作り上げる形が多いです。その中で修正や構成の変化を重ねてやっていきます。



・単独音源としては00年の「キズ」、スプリットも入れると01年のSTUBBORN FATHER(大阪)とのスプリットから10年以上のブランクが空いての音源リリースとなりましたが、10年以上も間が空いて音源リリースの運びになった事はどう感じてますか?

 音源自体を作る事に対しこれだけの期間を開けるつもりはなく、曲の変化によりこれだけの期間が空いてしまった結果です。実際に2009年に音源作成の為の4曲プリプロを録りました。
 ただ次作はアルバムという考えがあり作曲を続けていました。その結果その後に出来てきた曲が前の曲との違和感を感じ再度作曲を重ねて昨年12月からレコーディングとなりました。なのでプリプロ録音した曲は入っていません。僕らとしてもようやく形に出来たと思いました。



・「深層」をリリースして周囲からはどの様なリアクションが返って来ましたか?

 直接的なリアクションはほぼありません。SNSなどで稀に見るくらいです。



・先ほどSNSでアルバムに対するリアクションを見るとありましたが、地方で活動するにあたってSNSの存在はやはり大きいでしょうか?

 SNSはメンバーでは長谷川(Dr)がfacebookをやってるくらいで他メンバーはしていません。ANCHORのtwitterに関してはライブ告知や誘われたライブの宣伝の為に始めました。県外のライブでは直接フライヤーを配る等の手伝いはできないので少しでも力になればと2014/12/20の孔鴉の前から始めました。
 今回、音源発売時の宣伝に対しての反応や、発売後のAKSK君や他の方のツイートを見た時は嬉しかったですね。地方での活動に関してSNSの存在はそこまで大きくないと思います



・近日TILL YOUR DEATHのオムニバスにも参加されますが、そちらに提供する楽曲はどの様な物に仕上がってますか?

 「深層」からの延長ではありますが多少の変化がみられると思います。


・ANCHORは新潟を拠点に活動していますが、新潟のシーンはどの様な物でしょうか?

 まず新潟に現在激情シーンはないですね。僕らの他に1.2バンド居たりした時もありましたが、ほとんど無かったと言えるでしょう。好きな人は居ると思いますが僕らの力不足ですかね。
 ハードコア自体はパンク・ユースクルー共に盛り上がっていると思います。



・激情ハードコア云々を抜きにしたハードコアパンク自体は新潟ではどんな歴史があり、またどのような形で現在に繋がっていると思いますか?

 歴史という事に関しては僕が語れることではないのですみません。バンド自体は現在でも10年以上続けているバンドが多いですね。なので現在への繋がりというより常に続けているという感じですね。
 あとは新潟で続けて海外ツアーにAGE(2007/2010),BLOWBACK(2008)が行っていたりします。


・新潟と他の都市部や地域との違いがあるとしたら何でしょうか?

 都市部に比べればバンド数も少ないと感じますし、多くの人の目に触れることも少ないでしょう。その為か新潟のバンドは過去も含め自主で音源を出すバンドは多いと思います。
 どこかレーベルから出してもらうのを待つより先に自分たちでリリースをして取扱いしてもらい活動するバンドが多く感じます。それとライブに来るお客さんが初見のバンドに対してはじっくりと観る気がします。


・鷲尾さんはライブハウス「新潟WOODY」の店長さんもされていますが、WOODYはどの様なハコで、またどんなバンドがライブをしていますか?

 前身の店舗から入れると1975年からあり、「LiveSpotWOODY」としては一度僕が始める際に移転していますが1982年から続いています。僕は3代目となりますがアルバイトから数え20年以上居ます。
 ジャンル問わずライブは受け付けていますが、多いのはハードコアパンクやガレージロックの企画ですね。


・新潟で他の地域の方にも是非チェックして欲しいバンド等がありましたら教えて下さい。

 同世代のハードコアバンドではSCRUMHALF、MADREX。それと先輩のSKYMARSは要チェックです。ロックバンドですがjyugatsunodrumもカッコいいです。


他のローカルのバンドでシンパシー等を感じるバンドがいましたら教えてください。

 大阪のSTUBBORN FATHERは付き合いも長く常に気になりますね。他に山形のWHAT EVER FILM,、青森のkallaqriなど気になります。


・逆に東京のバンドでシンパシーを感じるバンドはいますか?

 weepray.COHOLなどは活動の仕方や姿勢に感じるものがあります。


・WOODYで自主企画「私的見解」を定期的に開催していますが、「私的見解」はどの様なイベントでしょうか?

 企画自体は最近は定期的には出来ていませんが、先も話した通り新潟に激情シーンがなく単純に自分たちが気になる、観たいと思ったバンドを呼ぶことから始まりました。
 ANCHOR自体無名のバンドで、誘ってOKもらった時は嬉しかったですね。それによって繋がりも出来て僕らが呼ばれることも増えていきました。近年はツアーサポートの話があり企画を組む場合が多いです。


・新潟という土地でハードコアバンドを続ける原動力は何でしょうか?またローカルでバンドを続けていく意義とは何でしょうか?

 新潟だからとかではなく、単純に好きで続けているだけですね。バンドで東京に出ようと思ったこともないですし。


・10月に実に7年振りの東京でのライブが決まってますが意気込みがありましたら是非とも。

 今回は2年前から繋がりができたweeprayと昨年STUBBORN FATHERとのスプリットCDのレコ発で新潟に来た際に共演したTRIKORONAに組んでもらい感謝です。気付いたら東京でのライブは7年振りとなりましたが楽しみにしてます。


・ANCHORが目指す音楽の終着点は何処にあると思いますか?

 目指す音楽の先は全然見えないですし、終着点へ辿り着くことはないと思います。


・今後の展望がありましたら教えてください。

 今後また曲が増えてきたら音源として形にしたいですし、誘われるライブは極力出演したいと思いますが、各自の都合もあり難しい場合もあります。やれるその時々を大事にして活動していきたいと思います。



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【ANCHORライブ予定】

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10/1(土)東京国分寺Morgana
TRIKORONA/weepray共同企画[様々な死覚]
TRIKORONA
weepray
Kowloon Ghost Syndicate
NoLA
Fredelica
No Value
sto cosi cosi
ANCHOR




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11/12(土)大阪HOKAGE
[孔鴉-koua-]
SWARRRM
ANCHOR
sekien
Kowloon Ghost Syndicate
THE DONOR
agak
SeeK
STUBBORN FATHER



12/23(金)新潟WOODY
[私的見解]




【ANCHORリリース情報】

V.A.「TILL YOUR DEATH vol.3」
ANCHOR
CYBERNE
DEAD PUDDING
kallaqri
NoLA
REDSHEER
URBAN PREDATOR
weepray
wombscape
明日の叙景
冬蟲夏草

11/9リリース予定




【ANCHORオフィシャルサイト】http://anchor-niigata.tumblr.com/
【ANCHOR twitter】https://twitter.com/anchor_niigata



photographer : ミツハシカツキ



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